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239話 ルーシーの蘇生-2

「まあ、今は良い。それより、心の準備はいいか?」


「うむ。問題無い」


 リリアの言葉に、俺は頷く。

 俺は一つ深呼吸をして、ルーシーの亡骸がある場所へと歩み寄った。

 彼女を始め、ガルドによって殺害された者たちが大地ごと氷漬けになっている。

 まるで、ここだけ時が止まっているかのような光景だ。


「――時よ、動き出せ。【アブソルート・ゼロ・解除】」


 リリアの詠唱と共に、一瞬にして氷が消失する。

 そして、ルーシーの亡骸が姿を見せた。


「久しぶり……だな」


 俺はそう呟くと、彼女の遺体を抱き上げる。

 リリアは、その光景を見て言った。


「エリクサーを使うのじゃな?」


「ああ」


 俺は頷く。

 ここまで頑張ってきたのは、全てこの時のためである。


「俺は今から、ルーシーを生き返らせる」


「うむ」


 リリアは頷く。

 俺はルーシーの遺体を地面に優しく横たえると、エリクサーの入った瓶の蓋を開けた。

 そして、彼女の口に流し込む。

 すると、ルーシーの亡骸に変化が起きた。

 まるで時間が巻き戻っていくかのように、彼女の身体が形成されていく。

 やがて――


「げふっ……」


 ルーシーが咳き込んだ。

 呼吸を始める。

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