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233話 お前たちは、俺たちの属国として面倒を見てやるよ

「どうやら、俺の強さをまだ理解していないようだな。偶然か何かでナタール連邦をぶっ潰したとでも思っているのか?」


 俺は玉座から立ち上がる。

 そして、軽く闘気と魔力を開放した。

 謁見の間は一瞬にして、張り詰めた空気に包まれる。


「ヒィッ!?」


 女性使者は情けない声を上げて腰を抜かした。

 いや、それだけではない。

 彼女の股間から、液体が染み出している。

 失禁したのだ。


「ふん。情けない女だな」


 俺はそう言って、闘気と魔力をしまう。

 謁見の間の空気が弛緩した。

 使者は、ヘナヘナと脱力して床に倒れ込む。


「同盟は拒否する。だが、属国という形なら検討してやらんでもない」


「……は、はい?」


「お前たちは、俺たちの属国として面倒を見てやるよ。俺の気が変わらない内はな」


 俺はそう言って笑う。

 女性使者はポカンとした顔で、俺を見上げていた。


「では、そういうことだ。さっさと帰ってバリオス王に伝えるといい」


「か、畏まりました……」


 使者は逃げるように謁見の間から立ち去る。

 これで、バリオス王がどう出るか。

 まあ、十中八九拒否してくるだろうな。


「さてと……。再び戦争の準備だ。全軍指揮官のレスティ、近衛騎士団団長のロゼリアあたりに出撃の準備をさせるとしよう」


 これでまた、『紅血の水晶石』が完成に近づく。

 いや、そろそろ十分な量が溜まる頃合いかもしれない。

 俺は期待を膨らませつつ、玉座に腰掛けたのだった。

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