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227話 お仕置き

「いいだろう。お前の功績は認めてやる」


「ほ、本当か!? へへっ、お兄ちゃんはやっぱり優し――ぶげっ!?」


 俺はガルドの腹を思い切り蹴りつけた。

 彼女は苦しげに腹を押さえながら、その場に蹲る。


「な、何で……」


「功績は認めてやった。だからこそ、今回のお仕置きはこの腹パンだけで許してやろうと思ってな」


 こいつには恨みがある。

 俺の幼なじみであるルーシーを強姦して殺害したのだ。

 たった1つの功績で帳消しになどできない。

 とはいえ、少しぐらい手心を加えてやってもいいだろう。


「ふ、ふざけんなっ! 指示された通りに頑張ったのに――ぷごっ!?」


 喚くガルドを、蹴り飛ばす。

 彼女は鼻血を出して床に転がった後、怯えたように俺を見上げる。


「不服なら、別にそれでも構わんぞ。改めて、今回のお仕置きを考えることにするから」


「ご、ごめんなさい! 俺が間違っていました!!」


 ガルドは土下座して謝罪する。

 そんな彼女の姿を見た俺は、内心でほくそ笑みつつ続ける。


「そうだなぁ。鞭打ち、剣山正座、爪に針はもうやったから……。今日はまた、懲罰房に閉じ込めるか」


「ヒッ!? お、お願いだから……アレだけは勘弁してくれ! アレだけは……もう嫌なんだ……!!」


 ガルドが顔を青くして言う。

 懲罰房に入れられた記憶を思い出したのだろう。

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