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205話 今さら戻れと言われてももう遅い

「き、聞いただろう!? 奴ら、ストレアを潰す気だ……!」


「はっはっは。それがどうした?」


「ど、どうか頼む……! 降伏してくれ……!!」


「断る。そもそも、奴らが自分の意思で俺を追放したんだ。そんな俺が、なんで戻らなきゃいけない? なぜ戻ってやらなければならない?」


「ら、ライル君とブリケード王国の事情は分からない……。だが、これはストレアの平和を維持するために必要なことなんだ……!!」


「――ああ、もう面倒臭いな」


 俺はため息をつく。

 冒険者ギルドのギルマスとはいえ、所詮はこんなものだ。

 大局観など持っていない。

 ただただ、自分が住む町の平穏を望んでいるのだ。

 適当にぶっ殺してやってもいいのだが、一応はアイシャの親なので見逃してやろう。

 俺も寛大になったものだ。


「分かった分かった。元より、籠城したり逃げたりするつもりなんてないからな。――おい、みんな。そろそろ出るぞ」


 俺はギルマスから視線を外し、周囲を見渡す。

 そこには、リリアやレスティ、その他何人もの仲間たちの姿があった。

 さて、戦争の時間だ。

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