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196話 王族疑惑

「隣国のブリケード王国から連絡が来たのだ! 『先日、我が国にて第一王子ライルが失踪した。この度Aランク冒険者となったライルという者は、名前はもちろん年齢や背格好まで全て似通っている。もしや、何らかの事情で記憶喪失になった彼が貴国で冒険者として活動しているのではないか?』という内容だった!!」


「……ふむ」


 そう来たか。

 俺はストレアで、なるべく目立たないように活動してきた。

 S級スキル【竜化】を持つ俺とはいえ、まだまだ一国を相手取るには力不足だったからだ。

 しかし、今は違う。

 スキルへの適応が進み、『白銀の大牙』を無事に手に入れた今、過剰に力を隠す必要はなくなった。

 Aランク冒険者としての情報がブリケード王国に届けば何かしらのアクションを起こしてくるとは思っていたが、失踪だの記憶喪失だの……こりゃまたとんでもない設定を付けてきたものだ。


「ら、ライル君は本当に王子なのか? ――いや、なのですか?」


「ふふ……。どうだろうな?」


 俺は不敵に笑ってみせる。

 冒険者ギルドのギルマス。

 Aランクになったとはいえ一介の冒険者に過ぎない俺にとって、彼は上司のような存在だ。

 しかし、他国とはいえ王子だということが判明すれば、立場が逆転することになる。

 まぁ、そもそも俺が彼を上だと思ったことはないけどな。

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