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173話 別にやらなくてもいいぞ

 村長宅にて、雌豚の調教を行っている。

 みんなが見ている前で脱糞するというのが今回の調教内容である。

 人としてこれ以上ないほど惨めな姿を晒すことで、今後どのように振舞えばいいのか、しっかりと教育してやるのだ。


 俺は、人が尊厳を失う瞬間を見ることが何よりも好きだ。

 しかし一方で、汚物そのものを見たり嗅いだりする趣味はない。

 というわけで――


「ほら、キーネ。さっさと雌豚にオムツを履かせてやれよ」


 俺が声をかけると、ビクビクしながらおずおずと前に出てくるキーネ。

 彼女は俺のペットであり、今回の調教対象ではない。

 にもかかわらず怯えているのは、オムツを履かせる相手というのがかつてのパーティメンバーだからであろう。


「あの……本当に私がやるんですか……? ……どうしてもやらないといけません……?」


 涙目になりながらこちらに訴えかけてくる。

 そんな彼女に対し、俺は優しい言葉を投げかける。


「別にやらなくてもいいぞ」


「えっ? じゃあ……」


「しかしその場合は、代わりとなる雌豚を新たに用意しないといけないな。そしてその第一候補は……」


 俺はそこで言葉を区切り、キーネに目を向ける。

 俺は同行者に序列をつけている。

 同格のリリア、子持ちのサテラとミルカ、遊び女のアイシャとスピカ、ペットのキーネ、奴隷のレスティ……といった感じだ。

 雌豚奴隷の代わりを用意するとなると、本来の第一候補はレスティとなる。

 しかし、メスタの代わりを任せるならば、やはり元パーティメンバーのキーネの方が適任ではないかと思うのである。

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