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169話 もっと可愛い奴

 俺はミルカの村を訪れた。

 村長やミルカが歓迎してくれたが、その中には雌奴隷メスタの姿もあった。

 相変わらず奴隷としての心構えがなっていないメスタに対し、ミルカは容赦なくムチを振るう。

 無能な奴隷を村に押し付けたことに罪悪感を覚えた俺は、メスタの殺処分を提案したのだが――


「いや、それには及びませんよ。こんな無能奴隷でも、一応は役立つこともあるんです」


 ミルカがそう答える。


「役立つって、例えばどんなことに? こんなヤツを生かしておく価値があるとは思えないんだが……」


「村の男たちの性欲処理とかですね。だらしなく汚い体ですが、最低限の役目は果たせますから」


「へぇ……。だが、性病のリスクもあるだろ?」


「ご安心ください! そこはアタシたちでちゃんと管理しているので!!」


 まぁ、それも可能と言えば可能か。

 街で不特定多数と性交渉すれば、いつかは性病にかかる。

 だが、閉じられた村の中でしっかり管理していれば、その心配もないわけだ。

 そう考えると確かに有用な存在だと言えるかもしれない――と思えるはずもなかった。


「もっと可愛い奴を連れて来てやろうか?」


「え? ライルさま、また奴隷を増やしたんですか?」


 ミルカが驚きの表情を浮かべる。

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