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129話 ネクロマンス

「何者だ? なぜ、俺を狙った?」


「……」


 俺が問うても、男は答えようとしなかった。

 ただ黙って、こちらを睨みつけているだけだ。


「だんまりとは……。それならそれで構わないぞ。お前を殺して、悠々と地下へ向かえばいいんだからな」


「くそがぁ……!」


 男が、歯ぎしりしながら悪態をつく。

 そして、次の瞬間、驚くべき行動に出た。

 なんと、自分の腕を斬りつけたのだ。


「うおおぉっ!!」


 ボタタッ!!

 男の右腕が地面に落ちる。


「ぐっあああっ!!」


「何だと?」


 思わず驚いてしまう。

 俺が呆気に取られていたほんの数秒の間に――


「死ね!!」


 ――斬られたはずの左腕が、俺に向かって飛んできたではないか。


「――っ!」


 俺はそれを、紙一重で避けることに成功する。


(まったく……どんな手品だ?)


 そう思ったのも束の間。

 俺の目の前に、新たな『敵』が現れた。


「おわああぁっ!!」


 さすがの俺も少しビビった。

 バシバシッ!

 バシバシィッ!!

 いきなり現れた4人の敵を、魔力を込めた拳で殴りつける。

 4人とも、バラバラの方向に吹き飛んだ。

 全員、首の骨が折れて即死したようだ。


「ふん……。奇襲のつもりだったか? 俺には通じない」


 しかしビビった。

 俺の見間違いでなければ、さっきの4人は……。


「まだ終わらねぇよ、クソガキが! いくぜぇ! 【ネクロ・マリオネット】!!」


 首の骨を折ったはずのの男たちが立ち上がった。

 それだけじゃない。

 こいつらは――


「やはり、さっき殺したチンピラたちか……」


 俺の火魔法で、完全に消し炭としてやったはずだが。

 どうして復活したのだろうか。


「きひひっ! C級スキル【ネクロマンス】を持つ俺に楯突いたのを後悔するがいい!!」


 あっさりネタバラシするなよ。

 興が削がれるだろうが。

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