第ニ章16話 楔の封印
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バキッ!と死体を磔にしていた杭を力任せに引きちぎり、苛立ち混じりに投げ捨てるとソラは倒れてくる死体を優しく受け止める。
豪華で可愛らしいピンク色のドレスを纏い、目元だけを仮面で隠した死体――――恐らく女王であろう女性はよく笑う人だったのだろうか。薄っすらと浮かんでいる笑みが最後の最期まで女王らしくあった証拠だろう。
労わるように、そっと花畑に寝かせたソラは眉根を曇らせる。
「お兄さんの推測だと、今回の騒動は楔の破壊によって漏れ出た魔神の魔力が原因だろうなぁ。封印された魔神は闇属性魔術の起源とも言える災厄の存在、ただの魔力ですら種族を根絶させるほど悪辣な意思を持っているらしいゾ」
「……あぁ、実際に見たよ。兵士達が命も厭わずに仲間ごと俺を殺そうとした、胸糞悪い光景を……それを見て汚く笑ってた魔力のモヤモヤも」
ソラがハヅキと衝突する数十分前、神楽とソラは巨大な爪の前でこれからどう動くのか話し合っていた。
神楽の状況整理に相槌を打ったソラの表情は苦々しく、思い出されるは目の前で死んだトランプ兵の凄惨な光景。何よりも目に焼き付いているのは、その光景を生み出しゲラゲラと下卑た笑みを浮かべていたあの黒いモノだ。
神楽の話通りであれば、アレが魔神の魔力なのだろうがそんな事すら些細なことに感じるほどの悪辣さに再び怒りが燃え始める。
「魔力のモヤモヤ?とにかく面倒なのはその漏れた悪辣な魔力を操る奴がいることだ。そして問題二つ目、双子の転校生だ。あの二人は……恐らくB.Bからの斥候ってとこだろうな。お兄さんがめちゃくちゃにされちゃったのもあの二人のおかげなんだよなぁ」
「斥候て、なんでアイツ等はこの学園にばっか……あっ」
「そっ、この楔のせいだゾ」
B.Bの目的が魔神の封印された楔だというのなら色々と合点がいく。『ワルプルギスの夜』の時、ロレナは学園内ではなく森の中から学園に向かってきていた。さらに朝斗の話では教師陣はB.Bの二人組と交戦していたらしく、恐らくロレナを囮にして楔を探していたところを教師陣が阻止したのだと推測できる。
しかし、一歩間に合わずあの二人組はこの国を見つけてしまった。だから新たに刺客を送って楔の封印を解いた――――という事だろう。あの漆黒の男改め、剣の男がいたのも頷ける。
「奴らは楔の封印を解いてどうする気なんだ?まさか、世界征服なんて時代遅れなことじゃないだろうな」
「そんなROMゲーみたいな展開なら何度でもリトライできるからお兄さんも賛成したいとこだが、そうは問屋が卸さないってな。正直、B.Bは名前の通り一切が分からないから厄介極まりない。人員不明、経歴不明、ルーツも素性も全て不明。台風や雷のように、ただ通り過ぎていった爪痕だけが残ってる……だからブラックボックスってワケ」
「……そんな奴らが、何で俺達の前には姿を現したんだ?」
さぁ?とおどけて肩をすくませた神楽は楔の封印である爪に触れる。長さは三メートルほどだろうか、太く大きいその爪からは数世紀を越えて苔むした今でも持ち主の荘厳さを感じさせ、神楽の瞳が好奇心にゆらゆらと揺れる。
未知の物に対して無意識に笑みを浮かべているとソラに肩を掴まれ、首を横に振られて諭されると拗ねたように唇を尖らせ頭を掻いた。
この国がこんな状況でなければ、神楽は今頃授業なぞそっちのけでこの国に入り浸っていただろう。だがこんな状況だからこそ、神楽はこの国に呼ばれ来れたのだという事も理解している。なぜ神楽が呼ばれたのかはソラに説明していないが、勘が鋭いソラは薄々気付いているだろうと期待半分で見ているが恐らくそこは追求されないだろうと残念半分もある。
「問題点三つ目、この楔を壊す方法がない」
「マジ?とりあえず殴ってみるか」
「は?」
シッ!と短く息を吐き出したソラは腰を落とすと腰溜めから勢いよく拳を繰り出した。花畑が風圧に巻き込まれて宙を舞い、加護の力を纏ったソラの剛腕が爪に叩きつけられる。
響くであろう衝撃は再びこの城を揺るがし轟音をかき鳴らす――――筈だったが、ソラの拳は爪に届く寸前で止まり威力も音さえも吸収されて巻き上がった風だけが通り過ぎていった。
「あれ?」
「この脳みそ筋肉レッドくんめ、お兄さんの話は最後まで聞けっておばあちゃんに言われてるでしょ!古事記にもそう書いてある」
「俺のばあちゃんとどんな関係だよ!?そんな古事記あったら破り捨ててるわ!……で、どゆことコレ?」
コンコン、と軽く叩くと確かに触れられる事実に眉根を寄せて怪訝な顔で睨みつける。殴りつけた時は届かなかったのに、軽く触れた今は触れるのだ。意味が分からない状況に疑問符を浮かべて首を傾げるソラに、神楽が片目を瞑ってゆっくりと口を開く。
「……半信半疑だったがどっかのおバカさんが先走ったおかげで確信になったわ。それ、多分初代の『七賢者』である龍の爪だと思うゾ。ほれ、龍のお話があるだろ?血は豊穣を、肉は身体を~ってやつ」
「悪かったって……あぁ、でもアレって確か爪の事は書いてなかったような」
「そりゃそうだ。龍の爪に関わる情報は世界から抹消されたからな。今、身をもって味わっただろう?」
目を見開き、ソラは跳ね上がるように爪を見上げる。簡素な照明に照らされただけで神々しく見えるその巨大な爪は、ソラが感じたままに口にするならば――――
「魔力を、加護の力すらも切り裂く……爪」
「そゆこと。そんな物がこの世にあると、そんな凶器を世界の頂点である龍が持っていると世界は知ってはいけない。魔術師の全てが……人類が魔術と歩んできた全てを否定されることになる」
ゾワッ、と背筋に氷が走り全身が身震いした。
世界が創生された際に神から遣わされたという始原にして龍の始祖であるバルフート、バルフートから力を分け与えられて生まれ、魔術の属性そのものの根源となった六龍。伝承として伝えられている彼らは今もこの世界のどこかで眠っていると言われている。あくまでも、世界の監視者……守り人としてだ。
そんな彼らが気まぐれに爪を振っただけで、魔術に支えられているこの世界は瞬く間に崩壊するだろう。
指先一つで、蟻を潰すように自分達を殺せる存在が今も世界の何処かにいると知ったら。
「ギリギリの瀬戸際、土俵際なんだよ。お兄さん達と龍にまつわる奴らとはな……前に話しただろう?彼らは自分達の存在を隠さなければいけないって」
「…………」
「その答えの一つが、コレだ。世界の秘密を一つ解き明かした気分はどうだ?胸糞悪いだろ?お兄さんは口から虹が出たわーアッハッハッハ」
少しでも場の空気を和ませようとしてくれているのか、神楽はあからさまな作り笑いで笑って見せる。しかしソラにはあまり意味がなく、思い浮かべているのはムートの事だった。
傍にいるのが当たり前のムートも、その秘密がバレてしまったらどうなってしまうのだろうか。迫害され、死ぬまで追い詰められ、果てには死よりも残酷な結果が生まれてしまうのかもしれない。
知りたくなかった真実に、頭の中が嫌な想像に駆り立てられてしまう。
「……この国の住人もそうさなぁ。こんな摩訶不思議な国で、こんな物を隠していたなんて知られたら、どうなるのやら。根絶やしなら良い方、最悪の場合は実験動物行き?おーコワイコワイ」
「お前、言っていい事と悪い事が……!」
カッとなって神楽に振り返れば、真紅の瞳が真っ直ぐにソラを射抜いた。言葉とは真逆の表情に振り上げた拳が止まり、言葉にしない強い意志が神楽から伝わってくる。
息を飲み、拳を下ろすと大きく息を吐き出して、神楽の心に応えるべく同じだけの強い意思を持って顔を上げて、視線を交わす。
「……絶対に、この騒動を解決するぞ神楽」
「あぁ、良い覚悟だ赤いの。お兄さんとの約束だぜ?」
心底嬉しそうな笑みを零した神楽はソラの髪をぐしゃりと撫でて、爪の前でしゃがみ込み調べ始めると花畑の一部が掘り起こされているのに気付いた。
怪訝な表情で掘り起こせば、土に塗れた手紙の封筒が隠されており、ソラに声をかけると封筒を開いて中身を取り出す。
「……『私はこの国を愛している』、か」
「……生きている時に相見えたかったものだよ、女王陛下。ほれ、赤いのが持っとけ」
「俺?まぁいいけど……」
神楽から手紙を受け取り、もう一度爪に触れてみる。どうやら魔力や加護の力が加わっていると触れないようで、手の平から伝わるザラザラとした感触に大木を思い浮かべる。
物理的な破壊ができない、かといって魔術的な行為は爪の力により及ばない。どうしたものかと二人が頭を悩ませていると、部屋の方から「ぶげらっ!」と悲鳴が聞こえた。
二人は声に身を引かれるまま戻ると、そこには寮長とハンプティ・ダンプティがまるで落ちてきたかのように転んでいるではないか。寮長はちゃっかりハンプティ・ダンプティをクッション代わりにしているが、恐らく鏡送りで此処に飛んできたのだろう。
「おっ、神楽と赤いのじゃん。こんなとこにいやがったのかお前ら……何してんのさ」
「寮長!?」
「あらら、良いタイミングの助っ人登場でお兄さんキュンキュンしちゃうわ。ナニがとは言わないけど」
「感動の再会も良いが、吾輩を下敷きのままやる事ではないだろう!?早くどきたまえ!腰、腰が限界なのだよ吾輩!!」
床をバンバン叩きながら抗議するハンプティ・ダンプティからウィルが立ち上がり、落ちてきた二人は身を整えるとハンプティ・ダンプティは目を見開いて杖を落とした。
カラン、と転がった杖を蹴飛ばす勢いで扉を走り抜け、花畑を盛大に散らして亡骸に駆け寄ると急いで抱き上げる。
「女王、女王よ!目を、目を開けて下さいませ!あぁ、あぁ……なんという事だ。我らが母が、女王が……!」
女王の亡骸をきつく抱きしめ、血で濡れることも構わずに天を仰いでハンプティ・ダンプティが慟哭を上げる。
この国において、女王であった彼女の在り方が垣間見えた気がした。彼女は、心の底から愛されていたのだろう。
「……悪い」
「うぐっ、ひぐ……良いのだ、愛しき隣人よ。こうなる覚悟は、していた………ぐすっ」
ハンプティ・ダンプティはソッと亡骸を横たえる。冷たくなった頬を撫で、零れ落ちてしまう涙を止めようと必死に顔を歪ませながら、傍らに生えている花を摘むと胸の上に添える。
両手を交差させて、ハンプティ・ダンプティは嗚咽混じりに祈る。合わせて、ソラ達も目を閉じて黙禱を捧げた。
「…………吾輩達は、亜人でも魔族でもないハズレ者達だ。だからこそ、吾輩達を救ってくれたクレナイに誓ったのだ。いずれ破滅するとしても、吾輩達は優しきクレナイの為に……楔の封印を守ると」
「…………ごめん」
「何を謝るのだ、赤い君よ……君達のせいではないだろう?」
顔を伏せるソラに、ハンプティ・ダンプティは袖で涙を拭いながら笑いかける。その痛ましさに目を反らしてしまいそうになるが、ソラは何とか顔を上げるとハンプティ・ダンプティは一つ頷いて、
「吾輩達は、少なくとも吾輩は君達を知っている。温かい炎のような、クレナイの魂と良く似た心を、君達三人は持っているのであろう。だから、友として頼みたい――――女王の犠牲を、無駄にはしないでくれ」
「……あぁ、絶対に何とかしてみせる」
シルクハットを胸に当て、深々と頭を下げた。その意思を受け取ったソラが神楽に視線を飛ばすと神楽は指を三本立てて、
「ポイントは三つだ。一つ、この封印をどうにかする事。これはお兄さんが責任持って対処するが……問題は次のポイントだ」
「魔神の魔力を操ってる奴を倒す事、だな」
「イエス。三つ目の問題は……魔神の魔力に当てられた兵士達を止める事。なにしろ大軍勢、それも魔力を操ってる奴を止めなきゃ無限湧きのクソゲーだ。状況に応じて魔術を使える器用な魔術師に頼みたいとこなんだが、お兄さんは手が離せないんだなぁコレが」
「…………はぁ~、分かったよ。状況がよく分かってねぇけど俺がやればいいんだろ、やればさ!お前ら寮長を何だと思ってんだ!しかもこっちは病み上がりだっつーの!」
チラッ、と流し見されたウィルは盛大な溜息を吐いてヤケクソ気味にそれを了承する。「お願いします!」と頭を下げるソラに頭を掻きながら、それでも人手が足りないと判断したのかウィルはハンプティ・ダンプティにも手伝うよう言うと快く了承してくれた。
封印を解くのは神楽が、魔力を操ってる奴を倒すのはソラが、兵士達が森を抜けて侵攻しないようにするのはウィルとハンプティ・ダンプティが行う、という事に決まった。
「ところでこのヒゲ男爵はどちら様?転移とかいうクソチート持ってるレアキャラだよな?はい、早速お仕事ですよ~」
「ひぃっ!?な、何をするダァアーーー!?」
悪魔のような笑みを浮かべた神楽に、生理的な恐怖を感じたのか逃げようとしたハンプティ・ダンプティだったが脇に抱えられてしまい駄々をこねる子供のような姿で連行されていく。
いまいち締まらない空気になってしまい、ウィルとソラは苦笑いを浮かべた。
――――…
「うぉおおおおおおおおおおお、らぁっ!」
放たれた黒い閃光に対して、雄叫びと共に拳を突き出したソラは閃光の威力に揺れる拳を見て瞬間的に横へと弾き飛ばした。轟ッ!と弾かれた閃光が何枚もの壁を突き抜けて城の外へと飛び出して消えていき、もしも加護の力が無かった灰も残らないだろうとソラは戦慄する。
目の前で可愛らしく首を傾げる悪魔の少女、ハヅキはソラの異常な防御力……ではなく、ソラの身体から発せられる加護の力そのものに疑問を浮かべていた。
学院で顔を合わせていた時にはまるで感じられなかったのに、今この瞬間には加護特有の威圧感だけが感じられる。だというのに、魔力は一切感じられないという不快にすら思うアンバランスさがあるのだ。
「気持ち悪い、気持ち悪いなぁお兄ちゃん。加護の力はあるのに、魔力が無い。それって前提から間違ってるんだよ?自覚してる?」
「はぁ?」
「加護の力はね、そもそも大前提として加護の力に見合った魔力を持つものにしか与えられないモノなの。言うなれば便利な利き手がもう一本増えるようなものなんだよ?なのにお兄ちゃんは、魔力がないのに加護の力を使ってる。それってさぁ……」
ギラッ!と異形の爪が閃き、思い切り振るわれる。攻撃の予兆を感知したソラは先程閃光が突き抜けて空いた穴に飛び込み、身を低くして壁を遮蔽物代わりにするが、
「あたし達みたいな魔族と……化け物と同じじゃん!」
「ッ!」
轟ッ!と振るわれた爪が城の壁ごとえぐり飛ばし、天井部分が盛大に吹き飛ばされた。轟音を引き連れて外へと落ちていく瓦礫、野ざらしになってしまった城の一部は絵のような月から光が差し込み、瓦礫に塗れたソラが砂を吐き出しながら這い出して来る。
「ぺっぺっ……じゃあ俺からしたらお前は別に、化け物じゃねぇよ。俺の知ってる化け物ってのは、もっと気さくでヤクザみたいな見た目したおっさんだからな」
「…………はぁ?」
「お前さ、限界の限界……極限のその先を見たことあるか?たかが角が生えてて魔術が使えるくらいの魔族なんて、おっちゃんに比べたら可愛いもんだよ」
「……なぁ~んでこう、神経を逆なでするのが好きなの、かなッ!」
もう一度、異形の爪が風を切って振るわれた。ソラと異形の爪を隔てる物は何もなく、隠れる場所もない。鉄さえもバターのように切り裂き、掠りでもすれば爪に込められた闇属性魔術が精神を犯す。
しかし、ソラは爪が振るわれた一瞬で構えを取り、横薙ぎに振るわれた爪の一片を手の甲ので掬い上げると、爪が水のように肌を滑っていなされた。離れ際に爪が跳ね上げられ、見事に態勢の崩れたハヅキは目を見開いて茫然とした表情を浮かべる。
「コレを覚えるのに一年かかった。おっちゃんの拳をたった一つ捌くのに、二年かかった。二つ目を捌くのにまた二年か一年か……俺にとっちゃ、その辺の肉屋のおっちゃんの方がよっぽど化け物なんだよ」
「や、ば……っ!」
腰溜めに構えたソラの拳が加護の力を解き放つ発射台となり、反射的に防御に移ったハヅキだが放たれた空気の弾丸が翼のど真ん中をブチ抜いていった。
姿勢を保つのが難しくなり、落ちる前に城へと着地したハヅキは苦悶の表情でソラを睨みつける。
「化け物……!」
「安心しろ、俺もお前もまだそのレベルじゃねぇよ。だから自分の事、化け物っていうなよな」
怒りか、憎しみか。言い終わるや否やハヅキの身体からドス黒いモヤのような物が溢れ出した。膨大で濃厚な魔力が敵意で染められ、空気さえも痛く感じるような刺々しい感覚に全身が襲われる。
この魔力には見覚えがある。ロレナの顔に傷を付けた時に発現したものと全く同じだ。
ともすれば、目の前の少女もきっと――――
「正義のヒーローぶっちゃって、お兄ちゃんってば格好良いじゃーん……本気でムカついたから、マジメに殺るね」
一度目を閉じ、再度開いたハヅキの目は反転していた。瞳孔は怪しく光る紫色へと変貌し、白目は黒く染まっている。初めて見る魔族の禍々しくも美しささえ感じる姿に心臓が早鐘を打つ。
暴走していたロレナと違い、明確な殺意と戦略を持って殺しにくる相手に息を呑み、ソラは攻撃に備えるが、
「確か……不知火 ソラだっけ?」
ブゥン、と耳障りな音が幾重にも聞こえてきたかと思った瞬間、ソラは目の前に展開された光景に目を見開いた。先程の黒い閃光が杭のような形で何十本も空中に配置されているのだ。
あの閃光を弾くのですら難しかったのに、この数を捌き切るなんて――――
「あたしが満足するまで……逝かないでね?」
悪魔のような笑みを浮かべたハヅキの言葉を引き金に、無慈悲にも杭が発射された。




