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マーメイドスパイラルジェットMSS  作者: 亜井下茶女
7/9

、、コンビネーション、、


それから、数日が過ぎて、、

黒潮波はこの日、弓ヶ浜海岸を散歩していた。


「あれっ、剣くんじゃない!」

「あっ、ナミちゃん、なんでここに、」

「ときどき、この辺を散歩するのが好きになって、」

「そう、僕も好きだよ、」

「ところで、前にここで海を眺めて泣いてなかった?」

「あはっ、見られてしまったか!」

「何かあったの?」

「あぁ~先月、姉が亡くなって、、」

「あっごめん、変なこと聞いちゃったね、」

「別にいいよ、」

、、、、、


「お姉さん、事故か何かで?」

「いや、病気、白血病だったんだ、」

「ふぅーん、そうなんだ!」

「お姉ちゃんが入院する前にベットで、また一緒に海で遊びたいねって言ってたのにそれが叶わなかったのが残念で、それで、、」

「ベットでって、もしかして、、」

「うん、同じベットでときどき寝るよ、」

「えぇ~ウソ~」汗

「なんかナミちゃん、エロい事考えていない?ただの添い寝。」

「それでも、変じゃない?もしかしてシスコン?」

「シスコンは酷いな、普通じゃない?ナミちゃんもお姉さんと一緒に寝ない?」

「うん、寝るけど、でも男と女は違うと思う。」

「そうかな?一緒にお風呂に入るのも、変かな?」

「ウソっ、お風呂も入ってたの!」

「あぁ、普通だと思うけど、」

「いやいや、普通じゃない!」汗


そこに赤いオープンカーがクラクションを鳴らす。

プッ、プッー

二人は振り返ると、、、

「やっぱりナミちゃんだ、」

「えっ、幸ちゃん!なんでここに?」

「誰?」

「僕から説明しょう、ナミちゃんは僕の婚約者、」

「違います。」

「どっち?」

「幸ちゃんが、勝手に言っているだけだから、姉の婚約者、」

「ナミちゃん酷いな、あれは親がかってに決めたこと、僕はナミちゃんが好きなんだけど、」

「そんなこと言ったら、風ちゃんに殺される!」


「なんか複雑な家庭だね、ナミちゃん」

「まぁ、いろいろあるのよ、ウチは特に、、」

「僕がいるのに、他の男とデート?」

「いやいや、デートじゃ無いし、、」

「僕は、桜田幸一、君は誰?」

「あっはい、仲台剣です。」

「そう剣くんね、ナミちゃんを好きになったらいけないよ、」

「なんでですか?」

「やっぱり、婚約者がいる手前、そうだよね、ナミちゃん」

「違いますから、行こう、剣くん」

桜田幸一を置いて、二人は走り出した。

「えぇ~待って、、ナミちゃん」

、、、、、


翌日、MSSから連絡が入る。


「ナミちゃん、ジヨウクが現れた。早く来て、」

「はい、分かりました。」

ナミは、急いでMSSに向かう。

「あっ、きたきた、ナミちゃん、」

「何処に現れたの?玉子さん」

「房総沖だね、今のところ、」

虎雄がシャッターを開ける。

「発進します。プリプリいい、」

エンジンをかけて、爆音と共に滑るように発進する。

途中、パールのイヤリングが光り、戦闘スーツに変身する。

「ここからだとかなり遠いね、プリプリ、落ちないように、、」

「分かった、ナミちゃん、」

、、、、、


「あれっ?ナミちゃんじゃない!」

それを見て、乙羽はMSSに向かう。


「えっ、乙羽さん、」

「わたしも行きます。玉子さん」

「今からナミちゃんを戻すことは無理かな?」

「だったら玉子、こっちからオトちゃんを送り届けたら?」

「そうしましょう、こっち来て、乙羽さん、」


「まだ見えてこないね、プリプリ、」

「海の中に潜ってるのかなぁ?」


頭上にヘリコプターが飛んでくる。


「ナミちゃーん、」

「えっ、なんで、オトちゃんが?」

乙羽は、ヘリから飛び降りた。

パールのイヤリングが光り、戦闘スーツに変身する。

上手い具合にナミのMSに着地する。


「大丈夫なの?オトちゃん、」

「うん、平気、ねぇ、これどうやって操作するの?」

「あぁ、青いボタン押して、チャージするから、あとは標的に向けて、赤いボタンを押すだけ、」

「了解、」

「それじゃ、ジヨウクの前に出るよ、掴まって、オトちゃん、」

見えてきたジヨウクの大群の中に突っ込んで行く。

その前に滑り込む。

「それじゃ行くよ、声を合わせて、

爆裂キャノン砲発射、、」ドカッーン!!!


大きな水しぶきが立ち昇る。


「やったのか?「どうだろう?」

「ザコは仕留めたみたい。でも大物は無理みたい!」

「この武器じゃ、ダメだったのか!」


仕方なく、ナミはジヨウクの嫌いなガスを放出する。

それでジヨウクは逃げて行った。


ナミと乙羽は、MSSに戻って行くのであった。


戻ってきたMSを虎雄が調べる。

「うーん、何処も異常無いけどな、」

「それは、ナミちゃんとオトちゃんの波長が合ってないんだよね、」

「えっ、誰?」

「自己紹介します、オトちゃんのパパの愛人の子供です。オトちゃんの弟になりますね、」笑

「あのね~その紹介の仕方辞めてくれない、小次郎。」

「えっ、小次郎?」

「まぁいいんじゃない。」笑

「玉子さんまで、、」汗


「二人の波長か、あっそうだいい考えがある。」

「なに?玉子」

「Uフォリスの復活、どう?」

「それは、風ちゃんが居ないと、」

「代わりがいるじゃない、ここに、」

指差された乙羽。

「えっ、わたし?なんのこと、」

「えーと、中学の頃、お姉ちゃんと組んでいたバンドの名前、」

「そうよ、乙羽さん、ギターが弾けるでしょう、その指を見れば分かるわ、」

「いちよう、バンド組んでたから、できるけど、」

「それじゃ、明日出直してきて、準備しているから、」笑

「明日ですか?いいですけど、、」

「ナミちゃんもいい?」

「はい、いいですけど、」

「それじゃ、決まり、今日はこれで解散。」

「そうですね、さようなら、」

「じゃ、トラオ、玉子、バイバイ、」

「それ、小次郎が言うか!」

「とにかく、解散だから、トラオ、」

ナミとオトハは、MSSを後にする。

、、、、、


この日、ナミと乙羽は玉子の車に乗り込み何処かへと向かっている。

「玉子さん、どこ行くんですか?」

「スタジオ、」

「スタジオって、もしかして、、」

「そう、そのもしかして、」笑

虎雄の知り合いが経営している録音スタジオであった。

「さぁ、着いたわ、」

中に入ると、虎雄が忙しく動いている。

「取り敢えず、このデモテープを聴いてみて、」

二人はヘッドホンで聴くとポップで軽快なリズムが流れていた。

「まずは、音入れしてみるから、中に入って、」

二人は、ヘッドホンして録音マイクの前に立つ、

「それじゃ、二人のパートは楽譜を見て歌ってみて、」

1番を通しで歌ってみた。

「ぜんぜんダメ、特に二人でハモるとこ、そこだけやってみよう。」

「はい、もう一度、」

同じところを何度も繰り返し歌わされていた。

「玉子、ここのところ、別録りでなんとかなるんじゃない?」

「そりゃ、機材で編集できるわよ、それを目的でやってるんじゃないから、二人のコンビネーションを発揮できるように反復練習で鍛えることだから、」

「あぁーそうだった。」

「はい、その感じで、もう一度、」

玉子は、ノートパソコンで二人の波長を測定していた。

「なかなか、この辺が合わないわね、」汗

「あまり無理させると声が出なくなってしまわない?」

「ライブなら、観客と一体になって二人のコンビネーションを発揮できるんじゃないかな?」

「おおっと、その手があったか?たまにいいこと言うね、小次郎、」


「玉子、もうこれぐらいにして、時間も時間だし、」

「そうね、声がつぶれたら困るからね、」

「はーい、今日は終わりにしましょう。二人 上がって、」

二人は、録音室から出てくる。

「あぁー、疲れた!」

「お疲れ様、はい、」

二人にスポーツドリンクを渡す。

「ところで玉子さん、題名に「あい(仮)」って書いてあるけど、」

「あぁーそれね、まだ題名が決まらないのよ、」

「うーん、題名か、何がいいかな?」

「まぁ、あとで決めるとして、明日はギターの練習をしましょう。」

「ギターなら、わたし得意、ナミちゃんは?」

「わたしは、風ちゃんに鍛えられたから、大丈夫。」笑

「それじゃ、二人のギターテクニックを披露してもらいましょう。」笑


「玉子、PV撮影してみたら?」

「うーん、PVね、衣装はどうする?」

「それなら、俺の知り合いのコスプレヤーに頼んでみるよ、」

「コスプレ!トラオの得意分野だね!」

「あぁー、いい物作ってやるよ、期待して、」

「まぁ、期待はしてないけど、、」笑

虎雄は、何処かに電話していた。

「ちょっと二人の写真撮らせて、」

「いいけど、」

「まずは、二人の全身画、あと1人づつ、と」

「よしっ、これでいい、」

「何に使うの?」

「まぁ、後のお楽しみ、、」笑

「変なサイトにアップしないでね、トラオさん、」

「あぁーそんなことしないよ、安心して、俺って信用無いのか!」

「うん、普段のトラオさん見てたら、」

「教壇に立つとカッコいいんだけど、」

「まぁー、これでも教師だからね、」笑笑



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