、、合宿、、
翌日の朝。
「おはよう、ナミちゃん」
「おはよう、オトちゃん、しかし大きなバックだね、」
「旅行に行くなら、これぐらいは必要でしょう。」笑
「旅行って、合宿でしょう。」汗
「まぁいいんじゃない。着くまでは、、」笑
「あっおはようございます。部長」
ぞくぞく部員が集まってくる。
しばらくして、大型バスがやってきた。
「皆さん、おはようございます。」
「あっ会長、おはようございます。」
大型バスに部員たちは、乗り込んでいく。
「全員揃ってるかな、」「はーい、部長。」
「では、出発します。」「レッツらゴー。」
バス内の雰囲気は旅行気分であった。
各自 持参のお菓子を食べ比べていた。
「はーい、ナミちゃん、」
口にお菓子を放り込まれる。
「トランプしたい人、」「はーい、」
「トランプといえば、ババ抜き、」「いやいや、大貧民でしょう。」
「なんでもいいから、やろうやろう、」笑笑
やっぱり、みんな旅行気分だー、、、ナミは困っていた。
後ろのサロン席でトランプを楽しんでいるみんな!
部長が持ってきた、クーラーボックスからジュースなどを配っていた。
バスは、東名高速道路を西に向かっている。
そして、三々日インターで降りて松見ヶ浦に向かっていた。
「はーい、みなさん着きましたよ、」
「何これ!会長の別荘?」
「いや、正確には、会社の保養所かな、、」
「それにしても、広い庭 バーベキュー出来るんじゃない?」
「そうだね、今晩 バーベQやろう。」笑笑
「みなさん何か勘違いしてない、此処は特訓場ですから、」笑
「そうだよ、会長の言うとうり、特訓しに来ているのですから、」
「えー、そんな、、、」汗
「取り敢えず、部屋割りしてありますから、各自着替えたら、ここに集合、分かった。」
「はーい、部長。」「はーい、分かりました。」
部員は渋々割当てられた部屋で着替える。
「はーい、全員揃ってるわね、私に付いてきて、」
いきなり、ランニングであった。
それも、坂道が多いコースである。みんなバテバテになって帰ってくる。
「それじゃ、シャワー浴びてユニホームに着替えて、ここに集合。」
「はーい、」「はーい、鬼部長に変身してる!」
「でもいいんじゃない、合宿だから、」
「ナミちゃん、元気だねー、」
「うん、前の学校では当たり前だから、」笑
「そうなのか!」
「さぁ行きましょう。オトちゃん、」
そして、合宿が始まって三日後、会長がやって来る。
「今日、練習試合を行います。」
「えっ、相手チームは?」
「行けば分かりますわよ。」笑
みんなを連れて特訓場に向かう。
もう既に相手チームが準備していた。
「えっ、あのチームカラーは、、」
「そう、二年連続優勝校、聖パルパル学園チームですわ」笑
「無理でしょう!」「でも、やってみないと、分からないかも?」
「そんなことより、早く整列して、」「はーい、部長」
聖パルパル学園チームカラーは、黒地に白のストライプ。
下城女子学園は、ピンク色のビキニタイプのユニホーム。
並んで選手同士が挨拶する。
「よろしくお願いします。」「よろしくお願いします。」
それぞれの選手たちは、マリンジェットに乗り込む。
「ねぇ、ナミちゃん、強いの?」
「さぁー、二軍だから、」
「なんだ、二軍か、大したことない」笑
下城チームは、相手チームを甘く見ていた。
相手チームの部長と会長が話している。
「ほんとにいいの、手加減しなくて、」
「はい、全力で潰してくださいね。」笑
通常の試合形式でなく、90分全滅式で行う。
各チーム位置に付いたら、試合開始のホイッスルを吹く。
「よし、やるぞー、」
真っ先に部長サチが先頭に立つ、それに続く選手たち、
ナミと乙羽チームは、それに続かず、相手チームの出方を見ていた。
「ナミちゃん、行かないの?」
「いや、まだ様子を見て、相手チームの後ろをつくから、」
「了解、ナミちゃん」
しばらく見ていた、ナミは、、
「しっかり掴まってて、オトちゃん、」
ナミの載る2号艇は、相手チームの後ろに猛スピードで発進。
サチの1号艇に耳に付けた無線から、、
「4号艇、やられた、ごめん部長」
「こちら、6号艇、ごめん」
「やだ~3号艇も、やられた。」
「こちら、5号艇、やられてしまった。ごめん部長」
無線に入ってくるのは、味方の撃沈の報せであった。
「あっ、こちら1号艇、やられたわ、ナミちゃんよろしく。」
試合開始から、20分も経たないうちに、ナミの載る2号艇だけになってしまう。
「ナミちゃん、後ろから2艇がくるよ。」
「うん、わかった。振り切るから、掴まってて、オトちゃん、」
「了解、」
2艇の追撃を振り切れず、全艇に囲まれてしまった!
2号艇 撃沈。。
終了のホイッスルの音が聞こえる。
引き上げてきた下城チームは全員泣いていた。
会長がゲキを飛ばす。
「さぁ、みんな並んで、」
相手チームは、すでに並んでいる。
「ありがとうございました。」「ありがとうございます。」
下城チームは、頭を下げたまま、泣いていた。
そう、悔し涙が出て止まらない。
「うぇーん、ナミちゃん、悔しいよ、」
「仕方ないよ、2軍でも強豪校だから、オトちゃん」
「でも、うぇーん」泣
それを聞いて、また全員が泣きだした。泣
相手チームが去りぎわに、ナミのところに来る。
「黒潮さん、今年の大会で待っているから、予選突破してね、それじゃ頑張って。」
「ありがとうございました。合田さん、」
「それじゃ、黒潮波さん」
「知ってるの、ナミちゃん」
「うん、1年のときのお友達、」
「へぇ~そうなんだ!」
「去年 レギュラー争いしたことあったね、」
「それで、ナミちゃんがレギュラーってこと?」
「そう言うこと、」笑
「そんな人も2軍?」
「いや、今は1軍で、2軍のコーチもしているのょね、」
「そうなんだ、」汗
「さぁ、泣いてないで、特訓再開するよ、」
「はーい、部長。」
全員、走り込みをしていく。
「よし、予選突破、」「おう、優勝だぁー」
「それは無理でしょう。」
「いや、それぐらいな気持ちで行きましょう。」
「おぉーっ!「やるっきゃない、、「よしっゃー、
「ファイト!」「ビッチョン~!」「なんだ、それっ、、」