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マーメイドスパイラルジェットMSS  作者: 亜井下茶女
2/9

下城女子学園

マーメイドスパイラルジェット2



2下城女子学園 二年A組

朝のホームルーム

「はーい、皆さん静かに転校生を紹介します。」

教室の外で待ってる生徒を呼ぶ。

担任の先生は、黒板に書く、、黒潮波、、

「自己紹介して、黒潮さん」

「はい、くろしおなみと言います。よろしくお願いします。」

「えーと、後ろの空いてる席に座って、黒潮さん」

「はい」

ナミは席に着くと隣の生徒が

「わたし、科紋乙羽 オトちゃんでいいから、ナミちゃんって呼んでもいい?」

「うん、分かった。オトちゃん。」


1限目の休み時間、皆んながナミのところへ集まってくる。

「前の学校、どこなの?」

「うーん、聖パルパル学園」

「それって名古屋の、、」

「うん」

「凄い、お嬢様学校じゃなくて!」

「うーん、そうかな、、」

「あそこって、中等部もあるんじゃない?」

「うん、そうだね。」汗

「黒潮さん、前の学校で彼氏いたの?」

「いや、女子校だから、、、、いない」汗汗

「そうかなぁ、いるように見えるんだけど、、」

「お互い女子校は、縁がないからね。」笑

「そう、みたい、、」笑

「転校は、親の都合とか?」

「うん、そんなとこ、、、」

ナミは心の中で、ほんとは違うんだけど、、、汗



昼休み、生徒会長室では、

「今度の転入生、聖パルパル学園ですって。」

「うん、知ってる。しかも、マリン部だったらしいよ。」

「これは、入部してもらわないと、ねぇサチ」

「それはどうかな?会長」

「なんでよ、前の学校からも、マリン部なら、」

「こんな時期に転入してくるんだから、何か問題があるんじゃない?」

「これは、調べる必要があるね」

「調べるって?」

「あの学校の生徒会長 知ってるから、、」笑


「ねぇ、ナミちゃん、学食いこう。」

「わたしお弁当だから、」

「じゃ、わたしパン買ってくるから、屋上で待ってて。」

「うん。オトちゃん」



「お待たせ、波ちゃん、」

「うん」

「弁当 自分で作るの?」

「いぇ今日は忙しくて、おばあちゃんが作ってくれた。」

「そう、忙しいって引越しの荷物とか?」

「そうなのまだ片付かなくて、」

「親は名古屋?」

「うん、おばあちゃんと二人暮しになるかな?」

「なんか事情があるみたいだから、聞かないどく、」笑

「うん ありがとう、オトちゃん」

「卵焼き もらってもいい」

「うん、いいよ」

「美味しい、懐かしい味がする、あっおばあちゃんの味だね」

「オトちゃんにもおばあちゃんいるの?」

「うん、去年まで、、、」

「まずい事 聞いちゃったかな?」

「別に 去年の夏亡くなったんだ、」

「そうなの、ごめんね」

「なんでナミちゃんが謝るの?」


「ところで部活はどうするの?」

「まだ決めてない、」

「わたし マリンスポーツ部 ナミちゃんも入らない?」

「うーん、考えとく、」汗


初日の授業が終わり放課後。


「ねぇ、ナミちゃん、マリン部観て行かない?」

「うーん、まだ引越しの荷物が片付いてないから、今度にする。」

「そうか、じゃ今度ね、」

「オトちゃん、サヨナラ」

「サヨナラ、ナミちゃん、」



「ただいま~おばあちゃん」

「お帰り、ナミちゃんに白井くんから手紙来てるよ、」

「幸ちゃんから!」

「はい」「ありがとう、おばあちゃん」

「まだ引っ越したばっかなのに、なんだろう、幸ちゃん。」

気になったけど、あとで読むことにした。


ナミは、部屋の窓をすべて開ける。

気持ちのいい潮風が吹いてくる。


「知多とは違う、潮の香りがする。」

「やっぱり気持ちいいな、、」


ナミは着替えて、家を出る。

道路を挟んで海岸を散歩してみた。

靴を脱いで、砂浜を歩いて行く。

体育座りで男の子が遠くの海を眺めていた。

時折りため息をつく男の子が気になって波は声を掛ける。


その日焼けした男の子は、聞こえなかったのか?返事してくれない。

近づいて行くと肩が震えてる!

どうやら、泣いているようなので、波は声をかけずに去っていく。


しばらく砂浜を歩いて、家に帰って行く。

波は部屋に戻りスマホを見てみる。

メールが1件。

あっ風ちゃんからだ!

「どうそっちにはもう慣れた?マリンスポーツは辞めないでね。

お姉ちゃん頑張ってる ナミちゃんが好きだよ。笑笑」


風ちゃんたら、まだ四日目というのに慣れたって!

しかも、好きって、ラブメールみたい笑笑

まぁ風ちゃんらしいや笑笑


ナミは風呂に入って、天井を見上げていたら、あの時の男の子が浮かんでくる。

なんとなく気になっていた。

何か悲しい事があったのか?想像するナミであった。



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