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シルフィードとハク

アンナの体を動かしている精霊、シルフィードと言っていたが……、そもそも大精霊って言っていたが……。


『想像の上を行ってるな……』


「そうだね……」


「想像の上?こいつ、あたしの事何にも言ってなかったのか?」


俺とカノンの会話に怪訝そうな表情で聞いてくるシルフィード。


アンナの顔で柄が悪い態度なので違和感が凄いな……。


『あぁ、風の精霊って話は聞いていたが……大精霊だって話は聞いていなかったぞ?』


「……ん?」


俺の答えを聞いたシルフィードが怪訝な顔でこちらを見る。


「え?」


いきなり見られたかのカノンが困惑する。


「なんだ?お前の中に何かいるな……キメラドラゴンってとこか?珍しい物飼ってんじゃねえか」


『珍しいのはお互い様だろうよ。大精霊様?』


「ふん。皮肉とは気が利いてんじゃないか?面白いね」


面白そうな声がするところからすると、本気で言っているのかも知れない。


まぁ、本気で怒ってこちらを攻撃対象にされても敵わないが……。


「だったら最初から言わなきゃいいのに……」


カノンから呆れたような声が聞こえてきた。


あれ?


声に出てた?


「ってかキメラドラゴン!お前も戦えばこんな雑魚すぐに終わるだろうが!何で戦わねぇんだよ!」


『今は連携の確認だよ。もう少ししたら出て行ってもいいけどな』


俺の言葉にシルフィードが面白くなさそうにため息を吐く。


「だったらあたしを呼ぶのもやめれば……ってこいつはあたしがいなきゃ戦えなかったか……」


『そういえばアンナ自身のスキルって戦いは出来そうにない構成だったな……』


だからこそ、召喚術を使う暇のなかった山賊戦では負けたのだろうが……。


「……ハクさん?そろそろいいんじゃない?」


ゾンビの群を切り裂きながらカノンに近づいてきたリーゼが言う。


確かに、シルフィードとは連携とかそんな話じゃなさそうだ。


というかカノンとリーゼも細かな連携はないよな……。


精々分担を決める程度で……。


だったら、確かにもうやってもいいかも知れんな。


『カノン、目の前の連中は貰うぞ』


「分かった」


俺の言葉にカノンが返事をして、側面に居る敵に向かう。


それを確認すると、マンイーターの蔓を目の前にいるゾンビ共目がけて伸ばす。


そして、蔓で拘束しながらマンイーターの本体を作り、その中に放り込んで消化する。


ゴブリンと違って特に反応もないゾンビ共は、消化しても悲鳴が上がらないので静かな討伐になったな。


「ほぅ…中々やるじゃん」


そんな俺の様子を見たシルフィードが愉快な声を出す。


『どうも、というかそっちよりは大人しいだろ?』


「あたしのはただの魔法だよ。でもあんたのはそんなのじゃないだろ?真似ができる分あたしの方が大人しいよ」


『確かにそうだな。まぁ、俺の能力はおいそれとマネできるもんじゃないしな』


「そういう事だ。そもそも、意思疎通の出来るキメラドラゴンなんてあんたを含めて2匹だけしか知らないよ」


2匹?


その意思疎通というのがどの程度のレベルなのかは分からないが、俺と同じように念話で会話が出来るレベルの可能性もあるのか?


アオ程度の、人の言葉を理解している感じならあり得そうではあるが……。


『無視しがたい内容が聞こえてきたな』


「あん?あんた以外のキメラドラゴンかい?気になるのなら後で説明してやるよ」


それだけ言ってゾンビを駆除する作業に戻るシルフィード。


気にならないと言えば嘘になる。


しかし……。


いや、これに関しては後で考えよう。


今はゾンビを殲滅することが先決だな。

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