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学園の魔物狩り

その後カノン達以外のメンバーはノルマを課せられた後に順次移動していき、残ったのはカノンを含めた4人となった。


カノンとマルガレーテ、この二人は話に聞いていた。


そして……。


「あ…その節はすみませんでした……」


申し訳なさそうに謝るのは以前カノン達の前まで魔物を引き連れてきた少女だ。


そういえば魔法学科と戦技学科と言ってたよな……。


つまりもう一人の少年が戦技学科でこっちの少女は魔法学科だったわけか……。


「あ…お久しぶりです……」


カノンもどう反応したらいいのか分からなかったらしく苦笑している。


「あら?カノンさん?ソフィアさんとお知り合いでしたか?」


マルガレーテが初対面ではなさそうなカノン達を見て首を傾げる。


「あ、はい。王都にくる途中で会いました」


詳細は濁して説明するカノンに、ソフィアが目だけで礼を言っている。


言っているというか感謝のこもった視線を向けて……ってどうやるんだよ?


「……まぁ、深くは聞かないようにしましょうか…もう一人は……あら?セシリーさん?」


「あ、はい。マルガレーテ様、お久しぶりです」


そう言ってマルガレーテに礼をするのは赤い髪の少女だ。


「えっと、お知り合いですか?」


「知り合いと言いますか……私、半年前までは魔法クラスだったんです。アオちゃんと契約したのでテイマーになり、今のクラスに移動したんですよ」


なるほど、だからソフィアと呼ばれた少女の事も知っているというわけか……。


「はい、まぁマルガレーテ様には成績では勝てずじまいでしたけど……」


少し悔しそうに言うセシリー。


「今でもクラスの首席ですよ。簡単には勝たせません……っと、ソフィアさんは面識があるみたいですがセシリーさんは初めてでしょうし軽く紹介させてください」


マルガレーテはそう言ってカノンを指す。


「彼女はカノンさん。臨時講師として来ていただいているアイリス様の助手をしていただく冒険者です」


そう言ってカノンに何か話す様に促すマルガレーテ。


「あ、はい。カノンと言います。えっと、封印者(シーラー)ですよろしくお願いします」


そう言って軽く頭を下げるカノン。


「はい、こちらこそよろしくお願いします。身分は平民ですのであまり緊張しないでください」


「あ、あの時はありがとうございました。改めて、ソフィアです。よろしくお願いします」


そう言って二人はお辞儀をする。


「あ、私も平民ですので……」


セシリーの言葉に反応したのかカノンがそういう。


「カノンさん、一応この学園内、もしくは学園の影響が及ぶ範囲においては貴族の権威も意味を為しませんので気にしないで大丈夫ですよ」


カノンの反応を見たマルガレーテが補足してくれた。


「えっと、マルガレーテさんは貴族なんですか?」


おぉ…ド直球で聞いたな……。


「はい、流石に学園の中ですので家名は名乗りませんが、貴族で間違いはないです。ソフィアさんもそうですし、そもそもこの学園の半数は貴族です」


「え?……私、そんな場所で助手なんていいんでしょうか?」


カノンが不安そうに呟く。


まぁ、少し前まで貴族と縁もゆかりもない村娘だったわけだしそういう反応も仕方ないか?


「カノンさん、気にしないでください!そもそも命の恩人に失礼な事はしませんし、させません!」


不安そうなカノンを見て慌ててソフィアがそうフォローする。


フォローになっているかどうかは別にして……。


「大丈夫ですよ。貴族も平民も実力があれば分け隔てなく受け入れる。そういう学園ですから」


マルガレーテがそういいながらカノンに一枚の紙を手渡す。


「えっと…これは?」


カノンがその紙を受け取りつつそれを見る。


そこには魔物らしき名前とその横に数字が書いてあった。


「それはこの学園特有の魔物のポイントの一覧です。魔物の強さや仕留める難しさに応じてポイントが割り振られていて、こういった課外授業では一人当たり一定以上のポイントを集めるのが目的になります」


なるほど、ギルドによる魔物の脅威度の判定よりも細かく分かれている。


例えばスライムは1ポイントだが、ゴブリンは5ポイント、オークになると20ポイントとなっているようだ。


そんな感じでポイントが上がっていって、マンイーターになってくると200ポイントになっている。


確か発見のしにくさでBランク認定をされているが、実際の能力はCランク相当、つまりゴブリン40匹を倒すか、実力があれば強い魔物を狙うか自由に選べるという事か。


「どの魔物をどれだけ仕留めたかはギルドと同じ魔物ごとの証明部位を切り取って提出します。なので魔物を倒す際は証明部位を壊さないようにしないといけません」


証明部位とは、例えばゴブリンなら角、オークなら耳と言った具合に、その魔物だと識別できる部位の事だ。


一応ギルドの規定で決まっており、カノンのように収納スキルがない冒険者はその部位を切り取って持ち帰ることで魔物を討伐した証明としている。


俺たちの場合は魔物をそのまま持ち帰って納品しているうえ、討伐依頼は殆ど受けないのであまり関係が無かったりする。


これからも関係ないとは言い切れないが……。


というわけで、俺が捕食吸収ですべて取り込むのはNGだし、頭部にある何かを求められる魔物だと頭部を吹き飛ばすのは問題だ。


なので倒し方は考えないといけないだろう。


因みに魔石は一部の例外を除いて証明部位にはならない。


なので倒した魔物の魔石は回収し、ギルドに納品して臨時収入にする学生も多いらしい。


もしくは、魔石を壊して倒す生徒もいるとか……。


まぁ、俺もすべての魔物の証明部位を覚えているわけではないのでマルガレーテ達に確認しつつ倒すことになるだろう。








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