プロローグ
初投稿です!
マイペース更新になりますがよろしければ見ていってください!
1話3000字~を目指していきます
(プロローグは除く)
それは普通の日の午後だった。
こみあげてくる眠気をこらえて授業を受けていた私、天川志桜里は先生の目を盗んで、寝ては起こされを繰り返していた。
それが起こったのは授業が終わる15分前だったと思う。
太陽の光にあふれた室内に人口の光が急にあふれた。
「な なんだこれ!?」
「まぶしいぞ!」
それぞれの反応を示したクラスメイトをよそに私は床に浮かび上がった魔方陣にくぎ付けだった。
「なにこれ・・・」
足元にあった魔方陣はゲームで見るようなきれいなものではなく、死者が生者を地獄に引きずり込むように無数の手が飛び出し、今にも私たちを引きずり込もうとしていた。
「ああぁああああぁあああ」
急に担任の体が赤に染まった。
赤というより黒に近かったかもしれない。
私にとってはもう古い思い出だからはっきりは覚えていないんだ。
「魔方陣を消せ!そしたら何とかなるかもしれないぞ!」
普段は教室の隅でおとなしくしている根暗男子が叫んだ。
だけど誰も動こうとはしなかった。
あの状況で動ける人がいたら、そいつは英雄願望でもあるやつか、もしくはバカだけだ。
だからあの時の私はきっとバカだったんだ。
そいつの言葉にとっさに体が動いて私が座っていた椅子を思いっきり床にたたきつけた。
そうすると、今まで輝いていた魔方陣はいびつに崩れ始めたかと思うと目が眩むほど輝いた。
そしてその日、国坂中学3年C組は「日本」から担任の死体だけを残し消えたのだった。