はじめての友達
お昼後の午後の授業、暖かかい教室、つまらない授業
それは、長い1日の中で最も眠くなる時間
あぁまた眠くなってきた
机の上にうつ伏せになる、セーターが枕になり僕にとって一番寝やすい態勢
今日はどんな夢かなぁ
だいたいは昔の恥ずかしかった記憶だけど…
今日はたのしかった記憶がいいな…
「今日は、入学式前の初登校やけど、君達のそれぞれの机にクラスの名簿があったやろ?ちゃんと、出席番号前後のやつの名前くらいは覚えたか?せっかくやし今ここであ互いに軽い自己紹介しとき。」
講堂で、主任の先生は、僕達に向かってこう言った。
すると講堂は、すぐに近くの席同士で自己紹介が始まりガヤガヤと、うるさくなり始めた
「…君であってるやんな?よろしく‼︎」
僕の横の席に座っていた子もニコニコしながら少し緊張した感じに、僕に話しかけて来てくれた
「うん、あってるよ。えっと、…中崎君?こっちもよろしく」
すると中崎は嬉しそうに言ってきた
「これからよろしく‼︎」
僕もつられて嬉しくなり
「うん‼︎」
この学校に来てはじめできた友達だった
…すごく懐かしい夢だったな
確かあれは中1の入学式前の課題提出日の時だったかな
中崎とは、かれこれ4年目の付き合いだ
4年目の付き合いと言ってもあいつは僕とは違いクラスの人気者でいつもクラスの中心にいる。僕とはたまに電車で帰る程度だ
僕が通ってるの学校は、私立の中高一貫校の男子校で、クラスは中学受験の成績順で振り分けられている。
僕のクラスは、受験の時成績が真ん中のクラスで成績が良ければ上のクラスに上がることができ、反対に悪かったら下のクラスに落とされるクラスでもある。
高1になった今のクラスで中1からこのクラスだったのはだいたい10人くらい。
人と話すのが下手でその上デブだった僕は、ある時からあだ名が某北の国の第一書記だった。
部活に入り、普通の体型になっても一度ついたあだ名は消えることはなく、ずっとその呼ばれ続けた。
そんなある日あいつは僕と電車に帰ってる最中にこう言ったんだ。
「お前は、この学校に入ったできた最初の友達や。
そんなやつをいじることはあっても俺は絶対にいじめへんし、いじめられても助けるから。」
その言葉を聞いて最初は嘘っぽいなって思ったけど、なぜか信用できたんだ。
結局あだ名消えず言われる回数は減ったがたまにその名前で呼ばれるているけど...
僕とあいつははとても仲のいい友達ではないけど、それでも僕は、あいつとの縁を大切にしていきたい