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それから二人はその花畑で過ごすようになりました。
また明日、また明日と毎日する約束が、赤ずきんにとってなによりも幸せでした。
しかし、それも長くは続きませんでした。
また明日、と言った少年が姿を現さないことが度々起こるようになったのです。
そのうえ、日を重ねるごとに彼の身体には傷が増えていく…少年の身に、一体何が起こっているのでしょう?
「ねぇレオ、貴方どうしたの?傷だらけじゃない!」
「いや、ちょっとね。大丈夫、深い傷じゃない。すぐ治るから」
心配した赤ずきんが訊ねても、少年は曖昧に微笑うだけ。
赤ずきんは何も言えずに、ただ彼の傷の手当てをするのでした。
「トワ、包帯を巻くのが上手くなったね」
「…貴方のせいよ」
「え?」
「貴方が怪我をするから包帯を使うようになったんだもの。使わない方が 良かったわ」
怒ったように少年を見上げる赤ずきんの瞳には、今にも溢れそうな程の涙が溜まっていました。
「泣かないで、トワ」
少年に抱き締められた赤ずきんの涙は、ポロポロと溢れていきます。
涙はなかなか止みそうにないのでした。
泣きつかれた赤ずきんは、いつの間にか眠っていました。
「ごめん…」
少年の呟きは、届くことなく散っていきました。
キリがいいところで切るとやっぱり短くなっちゃいました……。




