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where is happiness  作者: 白水 幸
第1章 eternity 永遠の…
7/16

05

次の日。

赤ずきんは今日も森を訪れていました。

きょろきょろと辺りを見る赤ずきんの目に、見覚えのある琥珀色が写りました。


「レオ!」


琥珀色の持ち主――――振り返った少年は、嬉しいような、困ったような複雑な表情をしていました。


「やあ、トワ。1日ぶりだね。」


けれどそれも一瞬。赤ずきんに話しかけた少年は、いつも通り優しい笑顔でした。

だから。

赤ずきんはなににも気付かなかったフリをして、いつも通りに話しました。


「もう、レオ。昨日は一体何処に行っていたの?探したのよ!」


「ごめん。昨日は家族で外出したんだ。突然だったから俺も驚いたよ…」


そう言って苦笑する少年に、赤ずきんも笑顔を浮かべかけ、


「けが、してるの!?」


少年の服に赤黒い染みを見付けて驚きました。


「大丈夫、大したことじゃないから。すぐ治るさ」


「だめよ。ちゃんと手当てしないと。」


「俺は大丈夫だから」


「だめっ!だって心配だもの。…手当てくらい、させて?」


「…分かったよ。ありがとう、トワ。」


そう言って、少年はまた橙の瞳を細めたのでした。


「そうだトワ。昨日、沢山の花が咲いている花畑を見付けたんだ。」


「花畑?行ってみたいわ!」


赤ずきんは目を輝かせます。


「ここからそう遠くもないし、案内するよ」


少年と向かった先にあったのは、とても不思議な場所でした。


桜、桃、蒲公英、紫陽花、向日葵、秋桜、金木犀、薔薇、水仙、椿。


四季の花が、すべて咲いていたのです。

そのなかには、昨日の花―――夏に咲く筈の、ヘリクリサムもありました。


「素敵な場所ね!どんな季節の花もあるなんて。」


「気に入ってくれて良かった。トワ、君の名前が入る花は沢山あるね」


少年が指す先には、ホトトギス、スターチス、チューリップ。

どれも花言葉に永遠が入ります。


「そうね。でも私はこの花が一番好きなの」


トワが持つのは一輪のオレンジの花。


「貴方の目の色と同じだもの 。だから、これは私達の花よ」


それを聞いて少年は、照れくさそうに、嬉しそうに笑いました。

いつもより長めに区切ってみました。

読みやすい文章目指します。

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