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「この花、とっても綺麗。それに…」
オレンジ色は、あの少年を思わせます。
花を拾い上げた赤ずきんは、萎れてしまう前に家に帰ることにしました。
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「ただいま、お母さん。花瓶はあるかしら?」
「おかえり。早かったわね。あら、その花…ヘリクリサム?それ、夏の花よ?もう秋なのに、随分遅咲きねぇ…」
お母さんは赤ずきんの持つ花を見て不思議そうに言いました。
「ヘリクリサム?」
「そうよ。花言葉は"永遠"。あんたの名前と同じよ、赤ずきん。うーん、花瓶なんてどこにやったかしら?」
「グラスで良いわ、お母さん。」
「じゃあこれを使いなさい。」
「わかったわ。
…花言葉は、永遠……」
瞼に浮かぶ、橙の瞳。
「レオ…」
今日現れなかった彼は、一体どうしてしまったのでしょう?
考えるうちに赤ずきんは眠りについてしまいました。




