前へ目次 次へ 3/16 01 昔々、ある村にとても美しい黒髪を持った娘がおりました。 彼女は、夜の闇に紛れないようにいつも赤い頭巾を被っていたので 皆から「赤ずきん」と呼ばれていました。 そんな赤ずきんの楽しみは、森の奥にあるおばあさんの家を訪ねることでした。 森は深く、とても暗いので大人たちは心配するのですが、赤ずきんはこの森が大好きでした。 暗く見える森のなかの木漏れ日が、とても綺麗だと知っているからです。 今日も赤ずきんはおばあさんの家を目指して森を歩いていきます。