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where is happiness  作者: 白水 幸
第1章 eternity 永遠の…
15/16

13

目を覚ました赤ずきんはひとり、見覚えのない部屋にいました。


「ここは…?」


沢山の物が並んでいましたが、整頓されていて、散らかっている印象はありません。


「起きたか」


「レオ?」


「だから違うって。

あいつはもう、お前の傍に居ない

オレの名前はレン 一応レオの、双子の兄になるな」


扉が開いて入ってきたのは、赤ずきんが想う色ではなかったけれど

それは確かに柑子オレンジ色でした。


「居ない?どうして?

…私、レオのこと傷つけた……一瞬彼が、恐ろしく見えた

ずっと、何かを隠してるって気づいてた。言いたくないのなら、聞けなくたっていいって思ってたけど その結果が、こんなことなら―――

こうなるって分かってたなら。出会わなければ、よかった…!」


赤ずきんの瞳からひとすじ涙がこぼれ落ちた。


「そんなこと言ってやるな これ、あいつから」


「え…」


手渡されたのは一輪の花でした。橙色の、花。


゛トワ゛


名前を呼ぶ、優しい声が聞こえた気がしました。


「レオ…ごめんなさい 私、貴方のこと」


花を抱きしめて泣く赤ずきんに、狩人は問いかけました。


「なぁ お前これからどうする?」


「これから?」


「村はもう無い。レオはもう傍に居ない

オマエはこれから、何処で生きる?」


「レオがここに居ないのは私の、せい?」


「違うな。あいつは自分の意思で消えた」


「どうして!」


「"トワを傷つけたくないから"

そう言ってた。あいつと会わなきゃ、狼に襲われることも無かったからな

行く先が無いならオレと来いよ、トワ

…それが、約束なんだ」


血を分けた兄弟だからでしょうか。彼の声は少年と余りにも似ていて、赤ずきんに橙色を想わせました。


―――――――――――――――――――――――


誰一人居ない廃村を、二つの影が歩いています。

頭上には、オレンジがかった満月が輝いていました。

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