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#1 ラビット・ホール 3

 そこからは無我夢中で、追ってくるミイラ達から逃げ続けた。

 商店街をあっという間に走り去り、田園地帯を抜け、また市街地に戻ってきた。追手の数はだんだん増えているようで、最初は三、四体だったのが、気がつけば六つか七つになり、今はもうどれだけ増えたのか確かめる余裕も無い。


「あーもう、しつこすぎでしょ!」


 大勢の足音が背後から追ってくる。見た目に反してミイラ達はなかなかに素早く、距離を取り続けるので精一杯だ。

 それでも天空は自分の足と体力を信じ、ひたすら走っていく。十字路を右に曲がり、またすぐ左へ曲がって、少し走ってからさらにもう一回右に行き、


「きゃっ!?」


 そこで腕を掴まれた。


「だっ、誰――」


 建物と建物の隙間に引っ張られながら言う天空。


「静かに」


 低い男声とともに手で口を塞がれ、天空は黙りこくった。右側から走る音が聞こえ、過ぎていく。


「行ったか……もういい」

「――ぷはっ!」


 解放された天空は即座に後ろを振り向く。そこには、レンズの黄色いカメラを首に提げた、見上げるほど背の高い男が居た。

 くすんだ灰色のつなぎを腰元で雑に結び、四分袖の白いシャツから伸びる両腕には薄く筋肉がついている。やや長めの整っていない髪に、薄く残った顎髭、そしてウミネコのように鋭い目は、得も言われぬ近寄り難さを醸し出している。


「はぁ、はぁ……ありがとうございます……」


 だが今の天空にとって、彼の恐ろしげな容姿などどうでもよかった。やっとまともそうな人間に会えて、ただただほっとした。


「お前、あいつらに追われてるのか」


 彼は見た目に違わない、ドスの効いた声で訊いてくる。やけに落ち着いている口調だ。


「知ってるんですか、あの化け物のことを」


 天空が頷くと、男は眉間に皺を寄せ、


「ってことは、ここに置いとくわけにはいかねえか……」


 と、天空の疑問には答えず、そそくさと路地裏から通りに出た。


「ちょ、どこ行くんです」

「ぼさっとすんな。ついて来い」


 彼はそう言って先へ進んでいき、天空は慌てて後を追った。




 男に導かれること数分、天空は市街から外れた工場に辿り着いた。


「ここは?」

「俺の職場だ。ひとまずここならやり過ごせるだろ」


 男はちょうど今入ってきた勝手口を閉めた。中は大きな門扉のある、一般的な町工場という雰囲気で、小さな体育館くらいのスペースに木の机や椅子、大小さまざまな工作機械が規則正しく配置されていた。何をするための機械なのかはよくわからなかった。


「職場って、わざわざそんなとこに来てどうするんです?」

「忘れ物を取りに来ただけだ。そいつがあれば、あいつらをぶっ倒せるかもしれねえ」


 男は言いながら、作業机に置かれた工具箱の中を物色し始めた。


「ええっ、あんなのを倒せるんですか!? っていうか、そもそもあれはいったい何なんですか!?」


 天空は半ば興奮気味にまくしたてた。そんな彼女に男は冷たい目線をやる。


「はしゃぐな。そこ座っとけ」

「あ、は、はい」


 咎められ、天空はそばにあった椅子に座る。


「お前、バケモンに追われてるって言ってたよな。どうしてだ?」


 彼はこちらを見ずに訊ねてくる。


「どうしてって、お昼を食べにレストランに寄ったら、店員の人が急に変な怪物に変わって。それで逃げ出したら、あのミイラを出して追いかけてきたんです。私もう、何がなんだかわかんなくて」


 男は頭を搔きながら工具箱を逆さにひっくり返し、出てきた道具をひとしきり検めた。しかし目当ての物はなかったらしく、今度はしゃがんで机の下を覗き込んだ。


「その怪物ってのは、多分『物狂(ものぐる)い』だ」

「ものぐるい……?」


 耳慣れない言葉に首を傾げる。


「知らないのか? 普通の人間が、ある日突然バケモンになって暴れ回る。学者連中は『フランキー』だか、『フレンジー』なんて呼んでるな。いや、それとも『フレーミー』だったか?」


 言いながら男は机の下から出てきた。右手にはやけに柄の短い、四角い頭の両口ハンマーが握られていた。彼が探していたのはそれだったらしい。


「ともかく謎のバケモンだ。どうして生まれるのか、何で人を襲うのか誰にもわからない。ひとつはっきりしてるのは、そいつに関わるとろくな目に遭わないってことだ」


 人が怪物に変わり、人を襲う。にわかに聞けば到底信じられない話だろう。だが、現に遭遇してしまった以上、呑み込むのが筋というものだ。たとえどれだけ信じがたいことでも。


「それって、いつから出始めたんですか?」

「もう二、三ヶ月前だ。まあ実際に見たやつは少ないだろうが、お前も噂くらいは聞いてんだろ」

「いえ、まったく」


 奇妙な話だった。化け物が出たのは数ヶ月前からだというが、そんなことが立て続けに起きたなら普通は大騒ぎになっているはずだ。今は瞬く間に情報が拡散する時代。なのに天空は、テレビでもネットでも怪物の話題なんてまったく目にしていない。


「あ? お前新聞読んだりもしねぇのか。てか、これだけ騒ぎになってんのに一度も聞いてねえなんて、どんだけ世間知らずなんだよ。それともどっかの箱入りか」


 鼻で笑うような彼の態度に、天空は少しムッとして、


「仕方ないでしょ。私、ここの人間じゃないんですから」



「……は?」




 その一言で空気が変わった。




「今なんつった」


 男が眉をひそめると、ただでさえ厳つい顔がますます険しくなった。


「え……ここの人間じゃない、って、それが何か……?」


 今にも右手のハンマーを振りかぶってきそうな気迫に、天空は縮こまる。


「どういう意味だ。出戻りってことか?」

「何ですか、出戻りって」

「外から町に戻ってきたってことだよ。なら最近のことは知らなくてもおかしくねえ」

「はぁ? 何言ってるんですか。私はこの町になんて住んでませんよ」


 すると男は、その鋭い目を丸くして、唖然とした表情でまじまじと彼女を見つめた。


「まさか本気で言ってるのか。本気で、ここの人間じゃねぇって」

「だから、そうだって言ってるじゃないですか」


 困惑し、見つめ返す天空。さっきから微妙に会話が噛み合っていない。ちょっとした違和感が、何か大きなすれ違いに変わった気がする。


 だがしかし、それを確かめることはできなかった。




 ――ギャァァァァ!!!!




「何だ!?」


 けたたましい叫び声が耳をつんざく。ふと見れば、天井近くの突き出し窓から大きな白い鳥が突入してきた。

 いや、鳥ではない。羽根も、肉も、羽毛もない。巨大な嘴と骨の翼をもつ、鳥の骸骨だ。


「ひゃあっ!!」


 骸骨は急降下し、天空と男の間に割って入るように飛び抜くと、再び急上昇して上空を旋回し始めた。

 そして間髪を入れずドカン! という爆発音がして、入り口の門扉に大穴が空いた。


『コんな所に隠れテたんですね』


 舞い上がる砂埃に紛れ、穴の中から現れたのはタツヤだった。上方をくるくる回っていた鳥の骸骨は、飼い馴らされた鷹よろしく彼の肩に降り立つと、光の粒となって消えた。


「あいつか」

「……ええ」


 呟く男。天空は転びかけながらも応える。


『おやおやァ、そちらはお連れさんですか。よかっタらお兄さんも、ウチでお食事どうデす?』


 地獄から湧き出るかのような歪み声が室内を反響する。


「あんた、いったい何が目的なのよ! どうして人を殺したりなんて!」

『殺ス? とんでモない!』

 天空が叫ぶと、彼は四角い肩をわなわな震わせた。


『俺が料理人になっタのは、人を「生かす」仕事がしたかったカらです』

「はぁ?」

『俺はねェ、俺の料理が誰かの糧にナるのが何より嬉しいンですよ。だって、「生きる」ってコとは「食べる」ってこトでしょう? 俺は昔っから、誰かを生かす仕事がシたかったんです。だから死ぬ気で練習を重ねテ、店長も舌を巻くくらいの腕を手に入レました。あなたたちハすごく運が良い。死ぬ前に、この俺の料理ヲ食べられるんだから!』


 大仰に両腕を広げ、語っていくタツヤ。


「訳わかんない! あんたがやったのはただの人殺しでしょ!?」


 支離滅裂なその言葉に、天空は半ば激昂しながら返した。


「そいつに何言っても無駄だ」


 そんな天空を庇うように、男は前へ出た。


「イカれてるだけなんだよ、あいつは。まともなことは言わねえし、まともなこともしねえ。だから物狂い(フレンジー)なんだ――仕方ねぇ」

「……何する気ですか?」

「下がってろ。死にたくねぇならな」


 男はそう告げ、器用に指先でくるりとハンマーを一回転させる。

 そして、




 ――――――カッ




 と、彼の頭上に稲光が落ちた。




「!?」


 電離した空気が肌を薙ぎ、天空は左腕で顔を覆う。男の体は激しいオレンジ色に光り輝き、眩い火花を散らす。光に紛れながら、彼の体の前に反転した文字がうっすら浮かんでいるように見える。それはちょうど、「Th」と読めた。


「ハァッ!!!」




 鎚が空を引き裂き、光が鎮まる。そして、新たな装いに身を包んだ男が顕現した。




「ええええええ!!!???」


 驚愕の声が口から飛び出す。この男、「変身」した。


 染みや焦げが目立っていた作業着は、裾の広い漆黒のコートとズボンに変わっていた。ふわりと揺らいだコートの隙間からは、ずぼらさの象徴たるインナーではなく、琥珀色の華美なジャケットが覗く。頭に被る黒のキャノチェ帽は落ち着いた気品を醸し出し、ついさっきまで居たがさつな風貌の男と同一人物とは到底思えない。


 しかし、単なる紳士の装いというにはだいぶ妙だった。胴には襷掛けのように大きなベルトが巻かれ、腰のベルトには小物入れのような四角い箱が付属している。両手には硬い質感の籠手を嵌め、甲にあたる部分から電気配線のようなものが腰の箱へと伸びている。


『おやおやおやァ? その服装、ドレスコードのツもりで?』


 コックの怪物は大きな頭を不思議そうに傾けた。


「あいにく俺ァ、昼飯がまだなんでな」


 と、男は大きく変形したハンマーの頭を自分の肩に載せる。柄はやはり短めだが、頭は普通の工具サイズだった先程と違い、三十センチほどの横幅にまで巨大化している。四角錐台の打撃面は重厚だが、もう片方の面は細長いノズルのような珍妙な形状だ。


「だから速攻で片付けてやる。うちの壁を吹っ飛ばしてくれた礼も、きっちりさせてもらうぞ」

『ほう?デしたら、あナたにも俺の絶品料理ヲ味わってもらいましょうか』


 対するタツヤが杖で床を小突くと、再び地面からわらわらとミイラが呼び出される。



『丁重にもてナせ!』



 大声で焚きつけられ、ミイラ達は忠実に動く。まず一人が男に正面から向かい、その脇から二人目が抜けようとする。見かけによらず素早い突撃。だが男は怯まなかった。



「フンッ!」



 彼は右上から左下へ軽々とハンマーを振り下ろし、一人目の首を強打すると、返しで二人目のミイラも払いのけた。すかさず倒れた一人目の頭を踏みつけ、遅れてやってきた三人目も頭にクリーンヒットさせる。


『クァァァギギギギ……』


 床に転がる三体のミイラは、嗄れた声を発しながら崩れて砂になる。

 黄色い瞳孔を大きく見開いたタツヤは杖の頭に渦を巻かせ、そこから液体の弾を乱射し出した。

 走る男。一発、二発、三発を避け、壁や床に着弾した弾がしゅわしゅわと泡立つ。そして四発目で壁を蹴った彼は、両手でハンマーを掲げて前へ跳んだ。

 狙った先は怪物の頭。



「オラァッ!!!」



 着地に合わせて振り下ろした鎚は、しかし杖に受け止められる。交差する両者の得物。

 だがそれも織り込み済みなのか、男はすかさず左脚を突き上げ、怪物の腹を爪先でえぐった。『グっ』と嘆息を漏らし仰け反るタツヤ。

 ならばと彼は杖の頭を男に向け、次なる魔術を繰り出す。


『行ケっ!』


 タツヤのそばの中空に黄色い炎の輪が浮かぶと、中から数羽の骨の鳥が呼び出される。それらは群れを成し、室内を不規則に飛び回り始める。


「あわわわ!」


 鳥の足が頭頂部を掠め、たまらず天空は機械の後ろに身を隠す。一方の男は、時折しゃがんだり横に転がったりして鳥達の強襲を避けていたが、何度かかわしたところで膝立ちになり、群れを一振りで粉砕した。

 散らばる白い骨片。だがその間に、タツヤを取り囲むように地中からミイラが這い出てきた。

 七体のゆらめく死骸は男を完全包囲、徐々に徐々ににじり寄っていく。


「チッ、キリがねぇ」


 そしてついに、男の背に一体が飛びかかる――――が。



『ウギャッ?!』



 振り向きざまの横振りでその試みは捻じ伏せられ、吹っ飛んだミイラが他のミイラと巻き込み事故を起こす。たまらず残りが一斉にかかるものの、



「寝てろ!」



 円陣の中央で勢い任せに旋回した戦鎚はそのことごとくを薙ぎ払い、ビュウッ、と室内に荒々しい風を吹かせた。


「すっご……」


 その戦いぶりに、天空はすっかりあっけに取られていた。

 突如現れた怪物と、それと戦う漆黒の衣装を纏った男。常人離れした身のこなしに、少しも恐れを感じさせない面持ち。漫画さながらの大立ち回りが今目の前で繰り広げられている。まったく今日は不思議なことばかりだ。


「うおおぉぉらああぁ!!!!!」


 男は倒れ込んだミイラの脚を掴み上げ、振り回して豪快にぶん投げる。


『何ッ!?』


 飛んできたミイラに衝突したタツヤ。予想だにしない攻撃に体勢を崩しかけるもなんとか持ち直し、次の攻勢に出ようと武器を構えた。

 だが男はそれより早くタツヤに走り寄ると、その身体にハンマーの連撃を浴びせる。


『ぐウッ!!! ぐはぁっ!!!』


 顔、胸、頭頂に、畳みかけられる殴打。ひしゃげて悲鳴を上げる肉体と暴力的なまでの追い込みは、もはや怪物の方が気の毒に思えてくるほどだ。


「さっさとケリ付けるぞ」


 男は満身創痍になった怪物の首根っこを握り締めて壁に押し付けると、ハンマーをノズルの方に持ち替え、怪物の腹の中心――三角形に象られた核のような部位に肉薄させた。


「さぁて――目ェつぶってな!!!」


 刹那。




「わ――」




 バチバチバチバチバチバチ!!!!!!!


 二つの間に電流が走り、凄まじい爆熱と白光が生まれ出でる。




『グワアアアアアアア!!! 熱イィィィィィィ!!!!』




 噴水みたく激しい火花、眩いばかりの白い光。天空は顔を手で覆いながらも、薄目でそれを目に焼き付ける。

 ノズルから溢れているのは炎ではない。電流。それも、とてつもない熱を伴った雷電。

 彼は雷を操っているのだ。


 太陽のような強烈な光がすぐ手元から生まれていながら、男は眉をぴくりともさせずにノズルを当て続ける。胸から腹にかけて先端を動かし、オレンジの核まで徹底的に焦がす。まるで地獄の拷問官が、罪人に責め苦を与えるかの如く。

 一分近くたっぷり炙った末に、男は雷撃を止めてタツヤを突き飛ばした。


『ヌアアァァ……ぐっ、があぁぁ……! い、痛えぇ……は、腹が痛えヨォおお!!!』


 仰向けのタツヤは、死にかけの羽虫のようにのたうち回った。雷撃と熱に曝され続けた調理服は焼けて穴が空き、体表や肉まで赤黒く焼け焦げ、核はひび割れていた。


「じゃ、今楽にしてやるよ」


 宣告した男は、また打撃面の方に持ち替え、ハンマーを振り上げる。



「――セイヤアアアア!!!!!」






 叩き落とされる鉄槌。






 砕け散る、核。






『ぐっ――』






 全身に亀裂が走り、






『――アアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!!!』


 青い光を放って、タツヤの体は爆発した。






 埃を払いつつ、天空はそっと物陰から出る。その内視界が晴れてきて、男の立ち姿が見える。


「その人、死んでる?」


 彼の足元には、元の恰好に戻ったタツヤが横たわっていた。ずいぶん酷い仕打ちをされたはずなのに、その体は傷一つついていなかった。


「生きてるさ。その内起きる」


 男がふぅっと息を吐くと、彼の華やかな衣装が一瞬だけ光り、先程までの粗末な風貌へ変化した。


「……あなた……魔法使い? それとも、超能力者だったり……?」

「さっきから質問ばっかだな、お前」


 彼はフッと笑って、元のサイズに戻ったハンマーをズボンのポケットへ押し込む。


「だって、だって仕方ないじゃないですか! 私、なんにも知らないんだから!」


 天空は頭をぐしゃぐしゃ掻きむしった。この半日だけで意味不明なことだらけだ。一刻も早く、このぐちゃぐちゃにかき乱された頭を誰かに直してほしかった。


「そうだなぁ。一つ言ってやるなら、」


 男はそう前置きし、


「もし、お前が本当に外から来たってんなら――そいつは()()()()()

「――はあ?」


 首を傾げる天空。


「あり得ねぇんだよ。この町によその人間がやって来るなんて無理だ。だってここは、閉ざされた町なんだからな」


 閉ざされた町。その言葉はシンプルで、しかしなおも抽象的だった。ただそれを聞いた天空は、何か取り返しのつかないことに巻き込まれている気がした。


「それって、どういう――」


 その先に進もうとして、再び邪魔が入った。


「全員その場を動くな!!」


 鋭く制す声。どやどやと足音がして、穴の空いた門扉から十人ほどの男達が侵入してくる。軍服のような黒い服を着こんだ彼らは、横に陣形を広げると天空達に拳銃を向けた。


「チッ、もう来やがったか」

「あのー、どうかご勘弁を……」


 ゆっくり両手を左右に上げながら、天空は乞う。

 まだまだ、混乱は終わりそうになかった。





 了

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