表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
366日の愛の花束  作者: 辛已奈美(かのうみなみ)
1月
5/60

1月4日 デイジー

陽菜という名の少女は、村でもかわいいと評判で、いつも白い花びらのデイジーを髪に飾っていた。その髪飾りは陽菜が自宅で育てているデイジーを自分で加工したものだ。その可憐な姿は、村一番のイケメンと名高い青年、柳太郎の目を引きつけた。柳太郎は、画家を目指して毎日努力をしており、絵を描くのが得意で、陽菜の美しさをキャンバスに閉じ込めたいとずっと願っていた。


ずっと美しさを描き切れないとためらっていたが、毎日絵の練習をして陽菜を美しく描けると感じた日、柳太郎は勇気を出して陽菜に声をかけた。「あなたの、その白い花のように美しい姿を、絵に描かせてくれないか?」陽菜は柳太郎の言葉に照れながら頷いた。どのような絵にするかは二人で話し合って決めて、村の水源である湖で遊ぶ陽菜を描くこととなった。絵を描く間、柳太郎は陽菜の緊張をほぐすために一緒に水遊びをしたり、お昼ご飯を食べたりした。そうやって陽菜のそばに寄り添いながら、陽菜の美しさをあらわすために彼女の柔らかな髪や、透き通るような肌を丁寧に観察した。


そのような二人だけのゆったりとした時間を通して、二人は次第に惹かれ合った。柳太郎の温かい視線や緊張をほぐすための行動、そして彼が描く絵筆の動き一つ一つに、陽菜は彼の優しさを感じていた。柳太郎もまた、陽菜の素直な笑顔や純粋な行動、時折見せる照れくささに心を奪われていった。


完成した絵は、湖の中で遊んでいる女神のような陽菜の絵であった。その絵は、愛しい陽菜をその目に焼き付けて描いただけあって、陽菜の美しさを完璧に捉えていた。しかし、柳太郎にとって、その絵よりも大切なものがあった。それは、陽菜自身の存在、そして絵を描くために彼女と過ごしたかけがえのない時間だった。


絵を見つめる陽菜の瞳に、柳太郎は自分の愛しいという想いを込めた。「陽菜、僕と、一緒に村のデイジー畑を歩かないか?」柳太郎の緊張しながら言った言葉に、陽菜はほほを染めて大きく頷き、白いデイジーの花びらが、風に舞うように微笑んだ。二人の恋は、これから、色とりどりの花を咲かせ始めるだろう。白いデイジーのように、純粋で、美しい希望に満ちた恋の始まりだった。











1月4日

誕生花:デイジー

花言葉:平和

    希望

科・属: キク科・ヒナギク属

和名・別名:雛菊

      ヒナギク

      デージー






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ