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366日の愛の花束  作者: 辛已奈美(かのうみなみ)
1月
21/60

1月20日 ラナンキュラス

凛とした春の陽射しの中、美優は小さな花屋「フローラ」の扉を開けた。目的は、友人の結婚祝いの花束だ。しかし、目に飛び込んできたのは、鮮やかなオレンジ色のラナンキュラスだった。まるで燃える夕日みたいで、美優は息を呑んだ。


花屋には、寡黙だが優しさ溢れる店主の蓮介がいた。美優がラナンキュラスに惹かれると、蓮介は静かにその花言葉、「とても魅力的」、「華やかな魅力」と告げた。美優は、その言葉に自分の気持ちを重ね合わせていた。


最近、美優は大学時代の後輩であり、同じ会社の後輩でもある碧斗に惹かれていることに気づいていた。彼の優しさ、真面目さ、そして何よりも彼の笑顔に惹かれていた。しかし、なかなか気持ちを伝えられないでいた。碧斗は、美優にとって眩しい存在で、まるで花屋に置かれているラナンキュラスのようだ。


蓮介は、美優がラナンキュラスの束を抱えながら、何かを悩んでいると察した。彼は、何も言わずに、ラナンキュラスと同じオレンジ色のリボンで花束を丁寧に包んでくれた。その温かい手つきに、美優は勇気が湧いてきた。友人の結婚祝いの花束と一緒に、蓮介が作ってくれた花束を買って帰った。


その日の夜、美優は碧斗に電話をした。「明日、ちょっと話したいことがあるから、仕事が終わった後に会いたい。い話す時にいつも使っているカフェで待っている。」少し震える声だったが、ラナンキュラスの鮮やかなオレンジ色の花束が、美優の背中を押してくれた。


翌日の夕暮れ時、仕事を終えた碧斗は美優の前に現れた。美優は深呼吸をして、碧斗への想いを素直に伝えた。少し照れくさそうに、しかし力強く。「碧斗の優しいとことや真面目なところ、大変な時でも常に笑顔でいるところが好きです。恋人になってください。」碧斗は、美優の言葉を優しく受け止め、告げた。「とてもうれしいです。僕も美優先輩のことがずっと好きです。これから2人で幸せになりましょう。」


美優が壁際に置いていた、昨日買ったラナンキュラスの花束が、二人の新たなスタートを祝うように、夕日に照らされて輝いていた。二人の未来は、ラナンキュラスのように、美しく、力強く、そして温かく咲き誇る予感に満ちていた。











1月20日

誕生花:ラナンキュラス

花言葉:とても魅力的

    華やかな魅力

科・属: キンポウゲ科・キンポウゲ属

和名・別名:花金鳳花

      ハナキンポウゲ






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