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ラファメア・プロテクション  作者: あおいきりん
13*君を救う為に
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5人の旅の振り返り

その後、山頂を目指してさらに進んで行くと、また新たな複数モンスターが、5人の前に出現していた。


マ「…えぇっと、こっちのツンツンな髪型の方は〝パンキーオーク〟!耐性は物理と銃、弱点は魔法!こっちのリーゼント頭は〝リーゼントオーク〟!耐性は光と水、弱点は銃だよ!」


迫り来るモンスターを凝視しながら、マオはそう説明する!


ロ「了解です!」


ル「オッケー!」


2人は同時に頷く。


そして、ロードはパンキーオークにライトニング、ルクはリーゼントオークにランダムショットを、同時に放った。


その攻撃で、モンスターたちは消滅にいたらず、手に持つ武器で5人に反撃をしようと、襲い掛かってくる。


デ・フ「っ!!」


攻撃されてしまう前に、ディムアがフレイムフィールド、フレイシーがガルベスタタイフーンを放ち、モンスターたちを消滅させることに成功した。


ル「よっしゃ!倒した!」


ルクが喜んだ直後だった。


ロ「…ルク!危ないです!」


ル「っ!?」


ロードのその声に、反応が遅れたルクは、後ろから放たれたマジックアローを直撃してしまった。


フ「ルクっ!」 ダメージを受けたルクに気を取られ、もう1体の同じモンスターが後ろから放ってきたマジックアローに、フレイシーは気が付かなかった。


デ「―危ないっ!!」


ディムアは咄嗟にフレイシーの手を引き、マジックアローの直撃を回避した。


マジックアローを放ったのは、溶岩の塊のような、2体のモンスターだった。


マ「…こいつは〝ファイアレム〟!耐性は火と土、弱点は物理と銃だよ!」


ロ「わかりました!」


マオの説明に、ロードは頷き、2体のファイアレムにガルベスタタイフーンを放ち、風で切り裂き、動きを止める。


その直後、1体のファイアレムに、ディムアはコールライトニングを放ち、大きな雷で消滅させた。


ル「…よくもやったなっ!?」


体勢を立て直したルクは、残る1体のファイアレムに、クイックショットを放つ。


2発の銃弾を受けたファイアレムは、消滅した。


マ「よし!みんな、ナイスだよ!」


近くのモンスターがいなくなったことを確認したマオは、仲間たちに笑顔で声を掛ける。


ロ「はい、お疲れ様です。」


ロードも笑みを見せて言い、杖の構えを解く。


フ「ディムア、ありがとね!」


デ「…うん。」


笑顔のフレイシーの言葉に、ディムアは遠慮がちに頷いた。


ル「…ふぅ…。」


そんな仲間たちのやり取りを見たルクはうつむき、小さく息をついていた。


ロ「…ルク、どうしましたか?」


フ「もしかして、さっきのマジックアローのダメージが大きかった…?」


そんな様子のルクに、ロードとフレイシーが心配そうに声を掛ける。


ル「あ、ごめん。違うんだ。この仲間でのこんなやり取りがもうすぐで出来なくなるんだって思うと、ちょっと寂しくなって…。」


そう答えたルクは、少し寂しそうに笑う。


マ「…しんみりするタイミング間違ってない?笑」


戦闘終了直後のルクのその発言に、マオはツッコミを入れる。


ル「別に、いつしんみりしたってよくない?マオのモンスターの説明も、もう聞けないのかーってな…。」


ロ「…確かに、ルクはマオのモンスターの説明に、よく反応していましたよね。」


マ「あぁ、うん。そうだね…。」


ロードとルクの言葉を聞き、マオも寂しさが込み上げてきている様子だった。


フ「今までの戦いは、マオのモンスターの説明やサポートにたくさん助けられてたわね!」


デ「…うん。本当にそう思う。」


フレイシーとディムアは、穏やかな笑顔でそう話す。


マ「…みんな、何言ってるの!オレだけの力じゃないよ。みんなでたくさん戦って、助け合って、ここまで来れたんだからね!」


仲間たちにそう返したマオの瞳は、潤んでいる。


ロ「はい、本当にみんなのおかげですね。」


デ「…。」


微笑むロードを見つめ、ディムアも涙を堪えていた。


フ「みんなとの旅、本当に楽しかったなぁ…。」


ル「まぁ、いろいろあったけどな!」


しみじみと呟くフレイシーに、ルクはそう返し、2人は小さく笑う。


マ「…ねぇ!みんなは、旅の中で、どんなエピソードが1番印象に残ってる?」


寂しい気持ちを振り払うように、マオは仲間たちに明るく尋ねる。


ル「そうだなー…。すっごい悩むけど、俺は、スワンプの森でロードに助けてもらったときかな!」


少し考える仕草をした後、ルクは答える。


フ「ルクが仲間になったきっかけの出来事ね!」


ル「そうそう。あの出来事がなければ、俺はみんなと仲間になってなかったかもしれないからな。」


フレイシーの言葉にルクは頷き、照れ臭そうな笑みを浮かべる。


マ「元々はメア族を狙う敵だったルクが、仲間になったのは今でもびっくりだよ!」


デ「…そうだな。」


横目でルクを見て笑っているマオの発言に、ディムアは頷く。


ロ「…ルクにとっては大変な出来事だったと思いますが、仲間になれて、結果的には森に迷ってよかったですね。」


ル「おう!結果オーライだ!」


ロードの言葉を聞き、ルクはニッと笑った。


フ「私はね…。バンパイアキャッスルでさらわれたことかなぁ…。」


マ「えっ!?フレイシー、あんな怖い出来事が、1番印象に残ってるの?」


フレイシーが遠慮がちに言うと、マオは驚いた様子で声を上げる。


フ「うん。とっても怖かったけど、みんなが助けに来てくれたとき、本当に嬉しかったから!」


そう言って、フレイシーは笑顔を見せる。


マ「あぁっ!そうだね!ルクとの再会の熱い抱擁は、忘れることはないよね!」


ル「えっ、あ、ほら、あんな怖い思いすれば、誰にだって抱きつきたくなるじゃん?照」


ニヤニヤするマオの発言に、ルクは顔を赤くして、そんな返答をする。


フ「えへへ♪みんな、あのときは本当にありがとう!」


嬉しそうに、フレイシーは微笑んでいる。


ロ「あのモンスターから、フレイシーを助けることが出来て、本当によかったです。」


デ「うん。よかったな。」


ロードとディムアは、笑顔を見せ合った。


マ「じゃあ、次はオレが言うね。オレは…カバリア遺跡ダンジョンで、トムベスに襲われているところを、ロードとディムアが助けてくれたことだよ!」


フ「そんなことがあったの!?」


ル「俺もその出来事は知らないなぁ。」


マオの選んだエピソードを聞き、フレイシーとルクは 、わからない様子で視線を合わせる。


ロ「メア族が凶暴な種族だということを初めて知り、マオがディムアと行動したくないと、離れていってしまったときがあったんです。」


そんなルクとフレイシーに、ロードは説明をする。


ル「おぉ、仲良しなロードとマオも、そのときばかりは、はなればなれになったんだ?」


マ「うん。そのときオレは2人に酷いこと言ったのに 、トムベスに襲われて動けなくなったオレを、2人が見つけて助けてくれたんだ!」


ルクの問い掛けに、マオは答えながら、そのときの場面を思い出し、笑みを浮かべる。


ロ「それは、マオとの絆がさらに深まった、僕にとっても大切なエピソードです。」


マ「うん!そうだよね!」


ロードが微笑んで言うと、マオも満面の笑みで頷いた。


フ「とっても素敵なエピソードね!」


デ「…うん。」


フレイシーとディムアも、微笑んで頷いた。


ル「ほぉー、なるほどな!じゃあ、次はディムアに言ってもらおう!」


デ「っ!?…わ、私は…特には…。」


ルクに話を振られたディムアは、困惑してうつむく 。


マ「またまたぁ!ディムアにとっての思い出深いエピソード、5人の中で1番たくさんあるでしょ?」


フ「ディムアの1番のエピソード、楽しみね!」


わくわくしている様子のマオとフレイシーに、ディムアは顔を覗き込まれる。


ロ「…ディムアにとっては、旅の全部が大切なエピソードということでしょうか?」


デ「…う、うん…それもそうだが…。」


ロードに尋ねられると、ディムアは頬を赤く染め、ゆっくり話す。


デ「…メア族が凶暴な種族だと知っても、私を護りたいって…ロードが言ってくれたことだ…。」


そう静かに言ったディムアは、恥ずかしさで、仲間たちと視線を合わせることが出来ていない。


ル「うぉぉ!カッコイイっ!」


フ「そんなこと言われたら、好きになっちゃうわね!」


ルクとフレイシーは、何故か興奮気味の様子で言い合う。


マ「…もしかして、オレがいないときに言った?」


ロ「…はい、そうです。マオが飛び出して行ってすぐ後に言いました。」


マオの問い掛けに、ロードは微笑んで答える。


マ「オレがいないときに、ずるい!笑」


マオはそう呟いたが、自分まで照れ笑いを浮かべている。


デ「…。」


仲間たちのそんなやり取りを聞き、ディムアは顔を赤らめたままうつむく。


ロ「…そのエピソードも、なんだか懐かしいですね。」


デ「…うん…。あのときから私は……に、なった…。」


懐かしむようにロードが言うと、ディムアは彼に視線を合わせないまま、そう小さく呟いた。


ロ「…?」


ディムアの言葉を聞き取ることが出来ず、ロードはきょとんとする。


マ「さぁ、最後はロードだよ!」


しかし、マオにそう声を掛けられ、聞き返すタイミングを失ってしまった。


ロ「…あ、はい。今回の旅で、僕もたくさんの思い出が出来たので、迷ったんですが…。」


仲間たちの視線が、ロードに集中する。


ロ「カバリア島来島すぐに、ディムアに出会ったこと。それが、僕にとって1番印象的なエピソードです。」


デ「…っ!」


ロードのその言葉に、ディムアは彼を見つめる。


マ「だよね!ロードならそう言うと思った!」


フ「ロードとディムアが出会ったから、この旅があるのよね!」


ル「あぁ、この旅の原点のエピソードだな!」


そう言い合い、仲間たちは笑顔を見せ合う。


ロ「…君と出会えて本当によかったです。…ありがとうございます。」


デ「…わ、私、こそ…。」


ロードは穏やかな笑みで、ディムアは寂しそうに、2人は見つめ合う。


そんな2人を、仲間たちも見つめていた。


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