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ラファメア・プロテクション  作者: あおいきりん
13*君を救う為に
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殺意を持ったラファ族

それから少し登った所で、5人は思わぬ人物と遭遇した。


それは、フェアリーアイランドの住人、ミアノエルだった。


ミ「…あら、皆さん。お久しぶりですね。」


フ「…えっ!?ミアノエルさん!?」


笑顔を見せるミアノエルを凝視し、フレイシーは声を上げる。


マ「あ、あれ?確か、フェアリーアイランドで、フェアリー神殿まで案内してくれた人だよね?」


ミ「ええ。覚えていただけていてよかったです。」


マオが戸惑いながら問い掛けると、ミアノエルは微笑んで頷く。


ロ「…こんな場所で、何をしているんですか?」


あまりにも場違いなミアノエルの登場に、違和感を覚えたロードは、彼女を警戒しながら問い掛ける。


ミ「私がここで何をしているか…、それは…あなたたちの尾行です。」


そう答えたミアノエルは、怪しい笑みを浮かべた。


「っ!?」


その言葉を聞き、その笑みを見た瞬間、5人は驚愕する。


ル「び、尾行!?一体、なんでそんなこと…!?」


混乱した様子で、ルクは声を上げる。


ミ「知りたいですか?…行動で教えてあげますね。」


そう答えたミアノエルは、鋭い目付きになり、隠し持っていた杖を突き出した。


その瞬間、ロードの後ろに隠れているディムアに、眩く光を放つ矢、ライトアローが突き刺さった。


デ「うぅっ…!!」


ディムアは苦しそうな声を漏らし、膝から崩れ落ちた。


ロ「ディムア…!!」


倒れたディムアを、ロードはすぐに抱き起こす。


フ「ミアノエルさん、何をするの!?やめて…!!」


1歩前に出たフレイシーは、悲しそうな瞳でミアノエルを見つめ、声を上げる。


ミ「うふふ…!メア族の弱点の光属性の魔法、痛いでしょう!私が何をしたいのか…これでわかりましたか?」


ミアノエルは、笑顔でディムアを一瞥した後、5人に問い掛ける。


ロ「…あなたは、メア族を恨み…命を狙っているということですか…?」


ミ「ええ!その通りです!」


ディムアにリカバリーを掛けながら、静かに答えたロードの言葉に、ミアノエルは楽しそうな様子で頷いた。


マ「…そんな…!初めて会ったときは、あんなに優しそうだったのに…どうして!?」


ミアノエルを凝視し、マオは問い掛ける。


ミ「それは、あなたたちがどういう経緯でそこのメア族とともに行動しているのか探る為です。いろいろ話を聞いて、正直驚きましたよ。こんなにちやほやされているメア族が、この世に存在するなんて…と。」


デ「…っ。」


ミアノエルの鋭い視線を受け、ディムアは怯えたような表情を浮かべる。


ロ「…まさか、それだけの理由で、ディムアの命を狙っているわけではないですよね?」


怒りを抑え、冷静にミアノエルを見据えて、ロードは問い掛ける。


ミ「いえいえ、そんなまさか。でも、これだけは言っておきますね…。」


そう答えたミアノエルから、一瞬で笑顔が消える。


ミ「…浄化魔法なんて、絶対習得させない…。」


「…!!」


恨みのこもったような、ミアノエルのその静かな言葉を聞き、5人の中で戦慄が走った。


ミ「…ということなので、また後で会いましょうね。」


再び怪しい笑みを浮かべたミアノエルは、そう言い残し、その場を立ち去っていった。


ル「…え、ええと…。何が起こったのか、全然理解が追いつかない…。」


ミアノエルの後ろ姿が見えなくなった頃、困惑した様子のルクが、そう呟く。


フ「…ミアノエルさん…私たちを応援してくれていると思ってたのに…!」


マ「…応援どころか、ディムアの命を狙ってる…。しかも、浄化魔法を習得させないって…!?」


フレイシーに続き、マオも怖々としたように話す。


ロ「…初めて会ったときから少し怪しいと思っていましたが…。彼女が僕たちに接触したのは、こういうことだったんですね…。」


デ「…。」


リカバリーでダメージは回復したが、怯えたような表情で視線を落とすディムアを見つめながら、ロードは呟く。


ル「あんな穏やかそうな表情で、命を狙ってる相手のディムアと普通に話してたなんてな…。」


フ「うん…本当に恐い人ね…。」


フェアリーアイランドで、自分たちと楽しそうに話していたミアノエルを思い出しながら、ルクとフレイシーは話す。


マ「…この先で待ってるって言ってたけど…。ここで戦わないのは、何か意味があるのかな…?」


ロ「…それはわかりませんが、いつ襲って来るかわからないので、注意して進んで行きましょう。」


マオの疑問に、ロードは答えがわからず、そう返すしかなかった。


デ「…最後まで、私のせいで、みんなが危険な目に…。」


震える声で呟いたディムアの瞳から、涙が零れていた。


ロ「…何も心配しなくて大丈夫ですよ。大切な仲間を危険から護ることは、当然のことですから。」


ロードは微笑み、ディムアに優しく声を掛ける。


フ「うん!みんなで戦って、ディムアを護りましょ!」


ル「あんな奴、ぶっ飛ばしてやろう!」


マ「みんながついてるから大丈夫だよ!ディムア!」


マオ、ルク、フレイシーも、ディムアを勇気づけた。


デ「…みんな…ありがとう…!!」


涙を零しながら、ディムアは仲間たちに感謝の気持ちを伝える。


ミアノエルに負けないことを誓うように、5人は頷き合った。


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