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ラファメア・プロテクション  作者: あおいきりん
11*メア族との約束
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必ず迎えに行く

スノーヒルの村に到着した。


無人の休憩所の小屋の中で、ウェラトを見つけた。


ウ「お、君たち待っていたよ。」


椅子に座っていたウェラトは、小屋に入ってきたロードたちを見て、立ち上がる。


ロ「…戻りました。」


ロードは頷いてそう返す。


ウ「約束通り、メア族の兄妹を連れてきてくれたんだね。君たちに頼んでよかった。ありがとう。」


ディムアの背後に隠れるカイルとメリルを見て、ウェラトは穏やかな表情を見せる。


カ「…っ。」


デ「…怖がらなくて大丈夫。」


怖がっているカイルとメリルに、ディムアが優しく声を掛ける。


ウ「大人しいね。攻撃してくる気配はなさそうだ。弱っているのかな?」


ロ「誰のことも襲わないようにと、ディムアが2人によく教えてくれました。なので、安心だと思います。」


ロードは言い、ディムアと視線を合わせる。


ウ「それは有り難い限りだよ。それじゃあ、彼らを預からせてもらうね。」


ウェラトは軽く笑い、カイルとメリルに1歩歩み寄る。


ロ「…ウェラトさん。僕たちは今、全てのメア族を救う手立てを探しています。もし、その方法を見つけ出したら、この子たちも含めた、今保護されている全てのメア族を救い出したいんです。」


真剣な表情で、ロードはウェラトに話す。


ウ「…そうだったんだね。それは私も是非とも応援しているよ。」


ロ「その方法が見つかるまで、どのくらいの時間を要するのかはまだわかりませんが…。そのときが来るまで、メア族を保護し続けていていただけますか?」


ウ「もちろんだよ。保護しながら、ずっと待っているよ。」


ロ「ありがとうございます。お願いします!」


ウェラトの快い返答に、ロードや仲間たちも笑顔を見せた。


カ「ディムア…俺たち、どうなるの…?」


デ「私たちがカイルとメリルを助けられるようになるまで、安全な場所で護ってくれるんだ。いつか必ず迎えに行くから、いい子で待ってて欲しい。」


カイルとメリルの頭を撫でながら、ディムアは優しくそう声を掛ける。


カ「…約束だよ!俺たちずっと待ってるから!」


デ「うん。約束。」


ディムアとそう交わしたカイルは、メリルの手を引き、ウェラトの元へゆっくり歩み寄った。


ウ「…ところで、ディムアもメア族だったね。希望があれば、君のことも保護するが…。」


デ「…えっ?」


ウェラトの突然の提案に、ディムアは思わず困惑する。


ロ「それは結構です!ディムアは僕たちが護るので。」


ロードは即答し、咄嗟にディムアの肩を抱き寄せる。


デ「…っ!」


ディムアは頬を赤く染め、視線を落とす。


ル「…そうそう!実はこの2人は愛し合ってて、一緒にいないとダメなんすよ!」


マ「そうだよね!ディムアと離れたら、ロードがすごく悲しんじゃうよ!」


その光景を見たルクとマオは、ニヤニヤしながらそう言う。


フ「ふふっ!2人はとっても仲良しだからね♡」


フレイシーも、ロードとディムアを見つめて微笑む。


ロ「…はい…。そういうことです。」


ロードも顔を赤らめながら、真剣な表情で頷く。


ウ「そうか。余計な心配だったね。ロード、これからもディムアのことを頼むよ。」


ロードとディムアを見つめ、ウェラトは笑みを見せる 。


ロ「もちろんです。」


ロードはしっかり頷き、ディムアと視線を合わせ、笑顔を見せ合った。


ウェラトに連れられて去っていく、カイル、メリル。


彼らの後ろ姿を、ロードたち5人は静かに見送った。




マ『浄化魔法を習得する為に必要な、3つ目のアイテム、ブルーストーンを探しに、スノーヒルを訪れた。そこで、メア族の少年カイルと出会った。ディムア以外のメア族と出会ったのは初めてだった。カイルが乱暴な旅人に襲われていた所を、ディムアがリカバリーで助けた。メア族同士なので話すことが出来、話を聞くと、彼の妹のメリルとはぐれてしまい、探しているという。そう話した後、彼は1人でメリルを探しに走り去っていってしまった。同時に出会った、メア族を保護する活動をしているというウェラトから、彼ら兄妹を探して来て欲しいと頼まれた。闇の魔力を探る能力を持っているロードとディムアを先頭に、兄妹を追いかけた。兄妹は、スノーヒルのダンジョンに迷い込んでしまったようだった。まずカイルを見つけて救出し、一緒にメリルを探した。ダンジョンの奥地に潜むモンスター、オディニアが、メリルを捕らえていた。オディニアは、何でも凍らせてしまう恐ろしいモンスターだった。カイルが凍らされてしまいそうだった所を、ディムアが庇い、彼女は全身が凍ってしまい、死にかけた。ロードはリカバリーを掛けるが、オディニアの魔力が強すぎて、リカバリーは効かなかった。ロードは泣いていた。ロードが泣くところを、オレは初めて見た。オレもとても悲しかった。しかし、フレイシーの光の魔力で、ディムアは回復することが出来た。安心して涙ながらに抱きしめ合うロードとディムアを見て、オレも本当に嬉しかった。同じく瀕死だったメリルも、フレイシーの魔法で回復し、カイルと無事再会。ラファ族の光の魔法は、改めてすごいと感じた。そして、ブルーストーンも入手出来た。スノーヒルの街に戻り、ウェラトにカイルとメリルを預けた。浄化魔法で救えるようになるまで、兄妹を含めた多くのメア族を保護し続けてくれるそうだ。兄妹ともいつか必ず迎えに来ると約束し、より一層、浄化魔法を習得したいという気持ちが強まった。引き続き、魔法の書の解読を進めていこうと思う。』


マ「ディムアが助かって、本当によかったな…。ロードのあんなに悲しそうな顔、もう見たくないからさ…。えへへ…。」


思い出し泣きしそうになるのを堪えたマオは、研究所に文章を送信した。




11*メア族との約束―完―


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