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ラファメア・プロテクション  作者: あおいきりん
11*メア族との約束
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スノーヒルフィールドへ

メリルを探すカイルを追い、5人はスノーヒルフィールドへ足を踏み入れた。


マ「ついにディムア以外のメア族に会ったね…!怖かったぁー…。」


カイルの放った闇魔法でダメージを受けた瞬間を思い出し、マオは言う。


ロ「そうですね…。今まで散々メア族は凶暴だという話を聞いてきましたが、カイルのことは、そこまで恐ろしい存在ではないのではと感じました。」


ル「そ、そう?俺は充分怖いと思ったけど…。」


ロードの見解を聞き、ルクは苦笑いをしながらそう答える。


フ「闇魔法は怖かったね…。」


フレイシーも、怖々と呟く。


デ「…まだ子供だから、そんなに怖く感じないのかもな。それに、話していたら、メリルを助けたいっていう必死な思いが伝わってきて、可哀想だった…。」


視線を落としたディムアは、悲しい表情でそう話す。


ロ「…彼も君の優しさに触れて、少しですが穏やかな表情になっていました。きっと嬉しかったんですね。」


デ「…まぁ…泣いているあんな顔を見たらな…。」


微笑むロードの言葉に、ディムアは少し顔を赤らめる。


フ「カイルくんは、ディムアとは話せるものね。また彼と会ったら、意思疎通よろしくね!」


デ「あぁ…うん。」


マ「あのウェラトって人の話もびっくりしたね!メア族を保護する施設がちゃんとあって、そこに今まで捕まえたメア族がたくさんいるなんて初耳だったよ!」


マオは興奮気味に言う。


ロ「それは朗報でしたね。今回のことが落ち着いたら、彼にまたその話を詳しく聞きたいですね。」


デ「…そうだな。」


ロードとディムアは頷き合った。


ル「…ところで、カイルはどこに行ったんだろう?全然いないけど…。」


見渡す限り銀世界のフィールドを見渡し、ルクは呟く。


ロ「大丈夫ですよ。闇の魔力をたどって進んでいるので、彼もこの道を通っているはずです。」


ル「あぁ、そっか!ロードは最近闇の魔力を感知する力を身に付けたんだったな!」


ロ「そういうことです。」


ロードの説明に、ルクは納得したように言った。


そんなやり取りをしている5人に、突如何かが飛んで来た。


ル「っ!?」


ルクの背中にそれは当たり、粉々になる。


フ「えっ…。雪玉?」


ロ「…そうですね。ただの雪玉のようです。」


ルクの背中に残るそれが雪だと確認したフレイシーとロードは、そう口にする。


デ「っ!」


再び飛んで来た雪玉を、ディムアは避けた。


その雪玉を投げたのは、5人の近くの木に隠れる、赤い帽子を被った雪だるまだった。


フ「あっ!モンスターかな…!?」


マ「〝スノーキッド〟、耐性は物理と銃、弱点は魔法だよ!」


フレイシーがスノーキッドを見つけて言うと、マオがそう説明をした。


ル「雪合戦でもしたいのか…?」


また雪玉を投げそうなスノーキッドを見て、ルクは苦笑いをして呟く。


ロ「相手してあげるのは次の機会にして、スルーしましょう。」


デ「今は雪合戦してる場合じゃないからな。」


ロードとディムアは仲間たちに声を掛けた。


マ「うん。気にしないで行こう!」


マオも頷き、5人はフィールドを進んで行く。


その後も、行く先々で木に隠れるスノーキッドから雪玉を当てられることがあったが、気にしないで進んでいた。


しかし、あるとき飛んで来た雪玉は、地面に落ちたとき、小爆発を起こした。


「―っ!?」


突然のことに、5人は身構える。


ル「い、いや待て!今の何だ!?爆弾!?」


ルクが目を見開いて声を上げると、木の陰から、また雪玉が飛んで来た。


その雪玉を、ロードがウィンドエッジの風で切ると、空中で爆発した。


デ「これも爆弾…!」


空中で小爆発した雪玉を見て、ディムアは唖然と声を漏らす。


木の陰から、黒い帽子を被った雪だるまが顔を出していた。


ロ「あれは…スノーキッドではないですね。」


マ「…うん!あれは〝スノーマン〟!耐性は水と風、弱点は物理と銃だよ!あいつは雪玉に見せかけた爆弾を投げてくるみたいだね!」


スノーマンを見据えるロードに、マオは説明をする。


フ「爆弾なんて、危ないわ!」


ル「あぁ、スノーマンは倒そう!」


ルクとフレイシーはそう交わし、また飛んでくる雪玉爆弾を警戒する。


マ「…来たよ!!爆弾!!」


ロ・デ「っ!!」


マオの声にロードは素早く反応し、再びウィンドエッジで雪玉爆弾を弾き飛ばし、空中で爆発させた。


ディムアは、フレイムトルネードを唱え、近くのスノーマンたちを炎で覆い、一瞬で溶かした。


違う方向から飛んできた雪玉爆弾を、ルクとフレイシーは素早く避ける。


間髪入れず、ルクはパワーショット、フレイシーはシャワーオブアローを放ち、木の陰から顔を出した数体のスノーマンを消滅させた。


マ「ナイス!1番近いスノーマンは倒したよ!」


デ「でも、まだ遠くから近付いて来てるな…。」


マオは嬉しそうに声を上げるが、周りにいる、接近してくる複数のスノーマンを確認し、ディムアは呟く。


ロ「全部のスノーマンの相手をしている時間はなさそうなので、進みながら行きましょう。」


ル「そうだな!倒しながら行こう!」


ロードが仲間たちに声を掛けると、ルクは頷く。


マ「みんな、雪玉爆弾には注意してね!」


デ「…うん。」


フ「わかったわ!」 マオの言葉に、ディムアとフレイシーも頷いた。




その後、5人は、たまに飛んでくる雪玉爆弾を避け、通り道にいるスノーマンを攻撃しながら進んでいた。


マ「…何だか、吹雪いてきたね…。」


ふと、天候が悪くなっていることに気が付き、マオが呟く。


ロ「そうですね。雪のせいで少し視界も悪くなってきました。」


周りの景色を見渡しながら、ロードはそう返す。


ル「…もう、寒すぎてヤバい…。」


フ「私も…。手足の感覚がないわ…。」


ルクとフレイシーは、あまりの寒さに震えている。


マ「ロードとディムアは、もしかしてあんまり寒くない?」


デ「…確かに、そこまで寒くないかもしれない。」


マオに尋ねられ、耐えられないほどの寒さを感じていないことに気が付いたディムアは、そう呟いた。


ロ「火属性の魔力を持つディムアと僕は、微量の火属性の魔力を放出していて、寒い場所でもあまり寒さを感じないんです。」


デ「…あ…!そういえば、マリンデザートのフィールドでも、そんな話をしたことあったな?」


ロードの説明を聞き、以前マリンデザートで、彼から魔力で温度調節が出来るという話を聞いたことを思い出し、ディムアはそう口にする。


ロ「そうですね。覚えてましたか?」


デ「覚えているが…。意識してないのに、私も魔力を放出して、温度調節が出来ているのか…?」


少し信じられないといった様子で、ディムアはそう呟く。


ロ「今寒くないのなら、出来ているということですね。」


デ「…そ、そうか…。」


自分にロードと同じ能力が自然と備わっていることが、ディムアは嬉しく、小さく笑みを零す。


その表情を見たロードも、微笑んでいた。


ル「寒さをあんまり感じないなんて…いいなぁ…!」


フ「本当ね!私は火属性は持ってないから…。」


寒さで身を縮こませながら、ルクとフレイシーは言う。


ロ「僕たちに触れれば、ルクとフレイシーも少し温かくなると思いますよ。」


ル「えっ!?マジ!?」


ロードの言葉を聞き、ルクは彼に後ろから抱きつく。 ロ「っ!」 突然のことに、ロードは驚いた表情を浮かべる。


ル「おぉっ!本当に温かい!すげー!」


そんなロードのことはお構いなしに、ルクは温かくなったことに嬉しそうな表情を浮かべる。


マ「…え、えぇ…!」


フ「ルクがロードに抱きついてる…!笑」


デ「…ちょっと、衝撃的な光景だな…?」


その光景を、仲間たちは複雑な表情で見つめる。


ロ「…ルク、触るだけでいいんですよ?何も抱きつかなくても…。」


ル「いいじゃん!こうすれば全身が温まるんだろ?」


満面の笑顔を見せるルクだが、ロードは苦笑いを浮かべている。


マ「そろそろ離れようか!オレのロードなんだから、そんなに長く抱きつかないでっ!」


ル「え!?ロードはみんなのものじゃないのか!?」


ロ「なんという会話をしているんですか…?笑」


マオとルクのやり取りを聞き、ロードは静かにツッコミを入れる。


ディムアとフレイシーも、苦笑いで3人を見ていた。


そんなとき、近付いているモンスターの気配に、ディムアは気が付いた。


デ「…みんな!モンスターがいるから気を付けろ!」


「っ!!」


ディムアの言葉に、仲間たちは周囲を警戒する。


視界の悪い中何かが飛んできて、それがルクの頬をかすめた。


ル「痛っ…!?」


突然顔に痛みが走り、ルクは頬を押さえる。


フ「ルク大丈夫!?」


フレイシーがすぐルクの顔を覗き込むと、彼の頬から血が出ていた。


ル「えっ!?血が出てる!?」


押さえた手に血が付き、ルクは驚いて声を上げた。


ロ「…!モンスターが鋭利なものを投げてきています!気を付けてください!」


ロードの声掛けに、仲間たちは戦闘態勢になる。


フ「きゃっ!!」


今度はフレイシーに、それは飛んできた。


フレイシーは咄嗟に避け、それは積もっている雪に刺さった。


デ「大丈夫か!?」


フ「…大丈夫よ。えっと、これは…つらら!?」


ディムアに頷いて見せ、フレイシーは、雪に刺さったものがつららだと確認した。


ロ「…あのモンスターです!」


つららを投げてきた、身体が氷で出来たモンスターを少し離れた場所で見つけ、ロードはライトニングを唱えた。


雷を受けたそのモンスターは、消滅した。


マ「さっきのモンスターは〝アイシクル〟!耐性は風と闇、弱点は物理!つららを投げてくるよ!」


ル「爆弾の次はつららかよ…!」


マオの説明を聞き、頬から出る血を手で拭い、ルクは呟いた。


ロードはフレイムトルネードを唱え、集まってきたアイシクルをまとめて炎で溶かす。


炎の熱風で、5人の周りで降っている雪が溶け、一瞬視界が良くなった。


そのとき、またアイシクルが離れた場所から接近しているのが5人には見えた。


そのアイシクルたちに向けて、今度はディムアがフレイムトルネードを放つ。


マ「すごい!ロードとディムアのフレイムトルネードのおかげで、アイシクルが逃げてる!」


ル「えっ!マジ?」


嬉しそうなマオの言葉に、ルクは周りで待ち構えていたアイシクルを凝視する。


フレイムトルネードの熱で自分の氷の身体が溶けるのを恐れ、アイシクルが遠くへ離れていっていた。


フ「氷で出来ているから、炎の魔法が苦手なのね!」


その光景を見て、フレイシーも安心したように笑顔を浮かべる。


ロ「なるほど、モンスターが逃げていくのは良いですね。この地域では、火属性の魔法を主力にして行きましょう。」


デ「あぁ、わかった。」


ロードに声を掛けられ、ディムアは頷いた。


マ「アイシクル、弱点に火を追加…。オッケー!」


マオは、自分の中のモンスターデータに、その事項を追加した。


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