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ラファメア・プロテクション  作者: あおいきりん
11*メア族との約束
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3つ目のアイテム

メガロポリスの宿にて。


ル「…な、なぁ!みんな!ちょっと聞いて!」


部屋のドアが勢いよく開き、寝起きで頭がボサボサで、寝巻き姿のルクが声を上げながら出てきた。


フ「ルク…。そんなに慌てて、どうしたの?」


慌てた様子の彼を、フレイシーは目を見開いて見つめ、唖然として尋ねる。


マ「朝から騒がしいなー!」


デ「何かあったのか…?」


マオとディムアも、ルクに視線を向ける。


ロ「ルク、おはようございます。どうしたんですか?」


ル「あぁ、おはよ!さっき起きた瞬間、突然良いこと思いついちゃったんだよ!」


ロードが声を掛けると、興奮したように、ルクは笑みを見せて答える。


フ「えっ、良いこと?なになに?」


フレイシーは、楽しみな様子でルクに聞き返す。


仲間たちは、みんなルクの言葉に耳を傾ける。


ル「あのさ…。メア族は、このカバリア島にしか生息しないんだろ?ということは、カバリア島の外の人はメア族なんて知らないだろうから、ディムアはカバリア島を出れば、命を狙われたりしないんじゃないか!?」


自信満々に、ルクはそう話した。


「…。」


その話を聞いた仲間たちの間で、一瞬の沈黙が流れた。


ル「…あ、あれ…?」


思っていた反応を仲間たちがしていないことに、ルクは思わず気の抜けた声を漏らす。


マ「…あははは!何を真剣な顔で言うのかと思ったら…!」


ル「…え!?この考え、ダメだった!? 」


笑い出すマオの言葉に、ルクは焦って声を上げる。


ロ「そうですね。カバリア島から出れば、メア族は人々から命を狙われることはなくなると思います。なので、ルクのその考えは正解ですよ。」


ル「…おぉ!やった!」


ロードの返答を聞き、ルクは喜ぶ。


ロ「…ただ、問題なのが、メア族はカバリア島から出ることが出来ない、ということなんです。」


ル「へ!?出られないの!?」


次に出たロードの言葉を聞くと、ルクの表情は、また驚いたものに変わった。


マ「そう。もう昔の話みたいだけど、カバリア島から出てる船の中で、何人も死人が出てたんだって。血液を調べたら、死んでしまった人はみんなメア族で、死因は決まって呼吸困難。みんな、命を狙われるのを逃れる為にカバリア島を出ようとしたんだろうけど…。このことから、メア族は、カバリア島の領域を少しでも離れてしまうと、呼吸が出来なくなってしまうってことがわかったんだ。」


ル「ま、マジ…?」


マオの話を聞き、ルクは唖然とするしかなかった。


フ「うん。ラファメアの戦いについての本に書いてあったわ。」


ロ「そんなことがあった為、メア族はカバリア島でしか生きられない性質だということが、世間に知れ渡ったようですね。」


そう話すフレイシーとロードは、悲しそうに視線を落としている。


デ「…。」


そんな2人を、ディムアは静かに見つめる。


ル「そうだったのか…。初めて知った…。なんかごめん…。」


ルクはそう呟き、自信満々に話していた先程の自分を恥ずかしく思い、仲間たちに小さく謝る。


ロ「謝らなくていいんですよ。最初に説明すれば良かったですね。」


落ち込んだ様子のルクを、ロードは慰める。


ロ「ディムアが助かる方法を、一生懸命考えてくれたんですよね。ありがとうございます。」


フ「そうね!ルクえらいわ!」


デ「…ありがと。」


ル「ま、まぁ…めちゃくちゃ空回りしたけどな…。」


仲間たちに優しい言葉を掛けられ、ルクは視線を逸らし、苦笑いを浮かべた。


マ「だから、メア族を助けるには浄化魔法が必要ってわけ!よろしくね!」


ル「あぁ…了解。」


マオにそう元気に声を掛けられ、ルクは気持ちを切り替えて頷いた。


ロ「改めてよろしくお願いしますね。…話は変わりますが、今日の魔法の書の解読で、浄化魔法に必要な、新たなアイテムがわかりました。」


デ「えっ…!」


フ「本当に!?」


ロードが切り出した話を聞き、ディムアとフレイシーは目を見開き、彼を凝視する。


ロ「はい。そのアイテムは、〝ブルーストーン〟というものです。」


マ「ある場所は、〝スノーヒル〟。ここから北にずーっと行った所の、寒い地域だよ!」


ロードの言葉の後に、マオも説明する。


フ「もう3つ目のアイテムがわかったなんて、解読が早いわ…!」


ル「あぁ…さすが天才コンビ!」


フレイシーとルクは、ロードとマオを尊敬の眼差しで見つめる。


マ「そうでしょう!もっと褒めて♪」


マオは嬉しそうに笑顔を浮かべ、胸を張る。


デ「…また今日も徹夜したんだろう?身体は大丈夫か…?」


心配そうな表情で、ディムアはロードに小さく尋ねる。


ロ「大丈夫ですよ。心配ありがとうございます。」


デ「…うん。」


ロードのいつも通りの優しい笑みを見て、ディムアは安心し、小さく笑って頷いた。


ロ「では、準備が出来たら、スノーヒルに向かいましょう。」


マ「オッケー!」


ロードの掛け声に、マオは張り切って応えた。


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