シャルンとの戦い
その後、ロードとルクは、仲間たちと合流した。
マ「ロードぉ!!優勝おめでとぉぉ!!」
喜びで興奮した様子のマオは、ロードの胸に勢いよく飛び込む。
フ「ロード、おめでとう!ルクも3位すごかったわ!おめでとう!」デ「おめでと…。お疲れ。」
フレイシーとディムアも、笑顔で2人に祝福の言葉を掛ける。
ロ「みんな、本当にありがとうございます。みんなのおかげで優勝出来ました。」
ロードも、仲間たちに微笑んでそう返す。
ル「みんなのおかげでもあるし、何よりロードの女装の実力がすごいんだよ!」
マ「そうそう!ロードにこんな女装の才能があるなんて本当にびっくりしたよー!」
ロ「…ちょっと複雑ですね。」
ルクとマオの言葉を聞き、ロードは苦笑いを浮かべる。
ル「よぉし、コンテストも終わったし目的の物も入手出来たし、俺は着替えて来るよ。」
ロ「あ、僕も着替えてきます。」
ルクの後に続き、ロードも着替えに行こうとする。
フ「え?もう着替えちゃうの?せっかくだからもう少しその格好でいればいいのに…。」
デ「あー、確かにそうだな。」
マ「あと何日かそのままでいる?(笑)」
フレイシーの言葉を聞き、ディムアとマオも意地悪そうな笑顔を浮かべて言う。
ロ「いえ、女装は当分おなかいっぱいです…。」
ル「だよな…はは…。」
ロードとルクは、視線を合わせて苦笑いをした。
フ「2人ともとっても可愛いのに…!」
2人の反応に、フレイシーは残念そうな様子だった。
リ「…あっ!ロードちゃん、ルクちゃん♡」
そのとき、2人はリリアンに呼び止められた。
ロ「リリアンさん、司会お疲れ様でした。」
リ「お疲れ様~♡2人ともすごかったわ♡やっぱり私の見込み通り、ロードちゃんが優勝したわね♡」
ロ「はい、おかげ様で。ありがとうございます。」
リリアンの言葉に、ロードは笑顔を見せる。
リ「それでね、ちょっと聞きたいことがあるの!シャルンちゃんのことなんだけど…。」
ル「…あ!シャルンのこと忘れてた!」
リリアンの問い掛けを聞き、ルクはハッとなる。
マ「確かに、ロードの優勝が印象強すぎて、シャルンのこと頭の中から吹っ飛んでたね…。」
マオも言い、ロードたちと視線を合わせる。
リ「その前までいつも通りの美貌だったのに、どうして突然あんな姿になっちゃったのか…何か知らない?気になっちゃってぇ…。」
ロ「えーと…シャルンさんは…。」
心配そうなリリアンに尋ねられ、ロードが答えようとしたときだった。
シ「…私がどうしたって?」
その声の方を、全員が振り向く。 小太りのシャルンが、怒りに満ちた表情で、ジリジリと近付いて来ていた。
「…っ!」
その表情の彼を、ロードたち5人は凝視する。
リ「あ、シャルンちゃん…!どうしたの?怒ったような顔して…?」
何も知らないリリアンは、シャルンに心配そうに問い掛ける。
シ「…こんなことされて、怒らないわけないでしょう?ねぇ、ロードちゃん…?」
ロ「…。」
シャルンに睨み付けられ、ロードは身構えた。
シ「…さっき、あの子に電話して聞いたから知ってるのよ。あんたが私にしたことをね…。」
ル「…うわ…言っちゃったのかよ…。」
シャルンの言葉で、ルクだけでなく、5人全員がその話を理解した。
綺麗になる魔法を解除する魔法の習得方法をロードに教えたことを、人魚がシャルンに言ってしまったということだろう。
ロ「…そうですか…。知ってしまいましたか。」
ロードは呟き、息を静かにつく。
ロ「では、ちょうどコンテスト司会のリリアンさんがいるのでお尋ねします。」
リ「えっ?なになに?」
ロードに視線を向けられ、リリアンはきょとんとする。
ロ「シャルンさんは、容姿が綺麗になる人魚による魔法で美貌を手に入れて、毎回女装コンテストに挑んでいました。それはルール違反になりますか?」
リ「…えっ!?シャルンちゃん、人魚の魔法に頼って綺麗になっていたの…!?ええ、それはもちろんルール違反よ…!」
ロードの問い掛けに、リリアンの顔色は変わり、そう答えた。
(リリアンなら人魚の魔法のことを誰にも言わないと思った為、ロードは話した。)
デ「やっぱり…そうだったのか…。」
シャルンを見据えて、ディムアは呟く。
シ「…ルール違反をしていたこと、その魔法で美しくなって優勝していたことはもう反省しているわよ!でも…!!あんたに解除の魔法を掛けられたせいで、私は恥晒しよ!?あんな大勢の観客の前で、恥ずかしい思いをしたのよ!?もう表に出られないわよ!!」
シャルンは怒り狂っていた。
ロ「…はい…。その件に関しては、僕もやりすぎだったと思っています…。本当に、すみませんでした…。」
シャルンに向かい、ロードは頭を下げた。
デ「…どうしてロードが謝るんだ?悪いのはルール違反をしていたシャルンだ…。お前は不正を正しただけだろ…!」
マ「オレも同感だよ!ロードは正しいことをしただけだよ!謝る必要ないじゃん!」
謝罪するロードを、ディムアとマオが庇う。
ロ「いえ。懲らしめる方にも限度というものがあります。シャルンさんにここまで辛い思いをさせるつもりはなかったんです…。」
フ「…ロード…。」
そう静かに言ってうつむくロードを、フレイシーは見つめる。
シ「ふん…!そんな今更反省したって、もう遅いのよ!でも、私の要望を聞いてくれるのなら、許してやってもいいけど?」
ル「なんか…こっちが完全に悪いみたいな言い方で嫌なんだけど…。」
シャルンを白い目で見据え、ルクは小さく呟く。
ロ「要望…ですか。なんでしょう?」
ロードはシャルンに視線を戻し、尋ねる。
シ「あんたが手に入れたグリーンストーン…それを私にちょうだい。そしたら全て許してあげるわ。」
「―っ!?」
シャルンのその要望に、5人は言葉を失う。
マ「…い、いやいや!それは無理だよ!」
フ「そうね…。グリーンストーンを入手するために、このコンテストに参加したんだから…。」
マオとフレイシーは、慌ててシャルンにそう訴える。
シ「…渡せないの?」
ロードをまた睨み付け、シャルンは問い掛ける。
ル「ロード…絶対渡すな…!」
デ「うん…渡しちゃダメだ…。」
ルクとディムアは、ロードに静かに声を掛ける。
ロ「…はい。もちろん、グリーンストーンをあなたに渡すわけにはいきません。」
ロードはしっかり頷き、シャルンに真剣な表情を向けた。
シ「…ふーん。それなら、力ずくで奪うしかないわねぇ…!!」
ロードの答えを聞いた瞬間、シャルンはニヤリと笑みを浮かべ、杖を構えた。
次の瞬間、ロードに向かって、シャルンの唱えたウォーターシェルの水の弾が放たれた。
「―っ!!」
ロードは咄嗟に杖で水の弾を弾き飛ばす。
水の弾は、近くにある岩にぶつかり、水飛沫となって消えた。
その直後、ロードのサンダーカウンターが発動し、シャルンに雷が落ちた。
シ「あぁっ!?」
雷を直撃したシャルンは、地面に膝を付き、痺れで一瞬動けなくなった。
ル「ちょっ…!!マジかよ!?こんな所で戦闘!?」
マ「ここで戦うのはヤバいね!街の人を巻き込んじゃう…!」
ルクが驚愕で声を上げると、マオも慌てた様子でそう言った。
「な、何!?何が起きたの!?」
「すごい音がしたけど…!」
案の定、周りにいた街人たちが、彼らの周りに集まってきた。
ロ「…みんな、街の人たちを落ち着かせてもらっていいですか?」
デ「えっ…!ロードはどうするんだ!?」
ロードにそう声を掛けられ、ディムアや仲間たちは、戦闘態勢のままの彼を凝視する。
ロ「僕は、シャルンさんを誘導して街から遠ざけます!」
そう答えたロードは、痺れが弱まってきて動き出しそうなシャルンに視線を向ける。
フ「ロード、1人でシャルンさんと戦うの…!?」
ロ「そうです。彼もきっと、僕との1対1を望んでいると思うので…。」
フレイシーの問い掛けに、ロードは冷静に答える。
デ「ロード…。気を付けて、戦うんだぞ…!」
ロ「はい、ありがとうございます。街の人たちを、よろしくお願いしますね!」
不安そうな表情で声を掛けたディムアに、ロードは小さく笑い掛け、しっかり頷いた。
シ「…よくもやってくれたわね!!」
そのとき、シャルンはロードにマジックリングを放った。 そのマジックリングを、ロードは素早く地面を転がって避けた。
「キャーッ!?」
その魔法に驚いた街人たちから、悲鳴が上がる。
ロ「シャルンさん!こっちです!」
シャルンに向かってロードはそう声を上げ、街の出口へ走り出した。
シ「っ!待ちなさいよ!!」
怒りのままシャルンは叫び、ロードの後を追って走って行った。
ル「…よし!シャルンはロードに任せて、俺たちは街の人たちを落ち着かせよう!」
フ「うん…!そうね!」
ルクの言葉に、フレイシーは頷いた。
マ「オレは、ロードが心配だから…!」
そう呟いたマオは、ロードとシャルンの向かった方向へ、飛んで行った。
街を出て、フィールドに少し出た場所で、ロードは足を止めた。
後ろを振り向くと、シャルンが変わらず追って来ていた。
シ「はぁ、はぁ…。に、逃げようったって、そうはいかないんだからねぇ!?」
息を切らしながら、シャルンもロードの目の前で足を止め、未だ興奮状態で杖を構える。
ロ「…どうしても戦わなければダメですか?」
シ「当たり前でしょ!?あんたを倒して、何としてでもグリーンストーンを奪ってやるんだから!!」
ロードの問い掛けに、シャルンは即答する。
ロ「…わかりました…。申し訳ないですが、僕があなたに勝ったら、グリーンストーンは諦めてくださいね…。」
ロードはあまり乗り気ではないが、シャルンと戦う覚悟を決め、杖を構え、戦闘態勢を取った。
シ「何言っちゃってんのよ…!!絶対私が勝ってやるわ!!」
そう叫んだシャルンは、シャワーオブアローを唱え、ロードに向けて複数の魔法の矢が放たれた。
ロ「っ!」 ロードは咄嗟に避けたが、1本の矢が直撃した。
シ「うぅっ!!」
間髪入れずに、ウィンドカウンターが発動し、シャルンの身体を風が切り裂いた。
マ「ロード!大丈夫!?」
そのとき、街から追いかけてきたマオが、ロードの元に駆け付け、彼の顔を覗き込む。
ロ「マオ!はい、大丈夫ですよ。」
ロードは微笑み、マオに頷いて見せる。
マ「よかった!多分だけど、シャルンはそんなに強くないと思うよ!ロードは本気出さなくても勝てるからね!」
ロ「は、はい。わかりました。」
マオの言葉に、ロードはつい苦笑いを浮かべる。
シ「…舐めんじゃないわよぉ!!」
その言葉が聞こえていたらしく、さらに激怒したシャルンが叫び、フレイムトルネードを唱えた。
マ「わぁあっ!?」
一瞬炎に包まれ、マオは熱さで声を上げる。
ロ「…っ!」
ロードはすぐに杖を振り、炎を掻き消す。
今度はファイアカウンターが発動し、シャルンを炎が覆った。
シ「あぁっ!?熱うぅいぃ!!」
シャルンは悲鳴を上げ、暴れながらもなんとか炎を消した。
マ「…おい、シャルン!お前はロードに勝てっこないよ!だから、もう降参した方がいいって!」
ロ「…今の彼に挑発はやめた方がいいと思いますが…。」
シャルンへのマオの発言を聞き、呼吸を整えたロードが静かにつっこむ。
シ「…こ、降参なんて…!するわけないでしょうがぁぁっ!!」
シャルンは再び叫び、アイスクリスタルを唱えた。
氷塊が、ロードに向かって飛んで行く。
ロ「っ!」
ロードもすぐさまアイスクリスタルを唱えて氷塊を出現させ、シャルンの氷塊にぶつけた。
ぶつかり合った2つの氷塊は、粉々になった。
シ「えぇっ…!?」
その光景に驚愕したシャルンは、思わず声を漏らす。
ロ「…シャルンさん、もう落ち着いてください!お願いします!」
シ「うるさい…!もうヤケクソよ!!」
ロードの懇願も聞く耳持たず、シャルンは再びフレイムトルネードを唱え、ロードとマオに向けて炎を放った。
マ「ま、また炎が来る…!!」
炎の熱を恐れ、マオはロードの肩にしがみつき、強く目をつむった。
ロ「…こうなれば、もう…終わりにするしかないです…!!」
そう呟いたロードは、スナップウィンドを唱え、大きな風で炎を吹き飛ばした。
そして、その風はそのままシャルンの全身を覆い、切り裂いた。
シ「うあああぁっ!!」
シャルンは悲鳴を上げ、その場に倒れた。
マ「…!シャルンが倒れた…!」
目を開けたマオは、シャルンを凝視し、唖然として声を上げる。
ロ「…シャルンさんっ…!」
杖の構えを解いたロードは、倒れたシャルンの元へ駆け寄る。
そのとき、街人たちを落ち着かせた仲間たちとリリアンが駆け付けた。
ル「…あれ!?もう勝負終わってる!?」
フ「早いわ…!」
デ「…!」
ルク、フレイシー、ディムアは、傷を負ったシャルンと、彼を心配する様子のロードを見て、唖然とする。
同時に、ロードがほとんどダメージを受けていない様子に、全員が安心した。
リ「シャルンちゃん…!」
リリアンは、傷だらけのシャルンを心配そうに見つめていた。
シ「…うぅ…。」
ロ「大丈夫ですか…?」
ゆっくりと起き上がるシャルンに、ロードはそっと声を掛ける。
シ「…まったく…バカみたいね…。敵のことを心配するなんて…どれだけお人好しなのよ…。」
ロードをチラッと見てまた視線を逸らし、シャルンは 力無く笑ってそう呟く。
マ「…それで、まだ戦うつもりなの?」
シ「…悔しいけど、あんたの言った通リ、どう考えても勝てそうもないし…私の負けね。」
マオの問い掛けに、シャルンは小さく首を横に振り、そう答えた。
シ「…あんたがこんなに強い魔力の持ち主だったなんて…。やられたわ…。」
ロ「…すみません。グリーンストーンは絶対に譲れないんです。」
意気消沈してうつむくシャルンに、ロードは静かに、しかししっかりと、そう伝える。
シ「…もういいわ。あんたと戦ったら、なんか吹っ切れたというか…。魔法を使ってまで綺麗になって、コンテストで優勝して…って、なんで私そんなに必死になっていたんだろ。バカなことしてたのね…私。」
「…。」 やるせないように小さく笑って言うシャルンを、ロードたち5人とリリアンは見つめる。
リ「シャルンちゃん、わかってくれたのね…。自分が間違っていたということを。」
シ「ええ…。リリアンさん、ごめんなさい。不正をしてコンテストに出場していて。もう、二度とコンテストには出させてもらえないと思うけど…。」
リ「何言ってるのよ、シャルンちゃん!ちゃんと反省したんだし、もう魔法の力を使わないって約束してくれたら、コンテストに出場していいのよ!?」
シ「…え?本当に…!?」
リリアンの言葉を聞き、シャルンは彼を見つめる。
リ「当たり前じゃない♡あなたが出場してくれているから、コンテストは毎回盛り上がるんだから♡」
シ「…リリアンさん…!」
リリアンの笑顔を見て、シャルンは涙を流した。
デ「よかった…。ちゃんと反省してくれたな。」
ロ「はい。よかったです。」
視線を合わせ、ロードとディムアは小さく笑う。
シ「…ロードちゃんもごめんなさいね…。あなたが私の間違いを改めてくれなかったら、私はこれからも魔法に頼り続けていたかもしれないわ…。」
ロ「いえ…。僕も本当にすみません…。」
2人はお互いに小さく頭を下げる。
シ「あなたは何も悪くないわ。悪いのは私よね。…次回は、自分の力で痩せて綺麗になって、あなたに勝ってやるんだからね…!」
ロ「シャルンさんなら、きっと自分の力で誰よりも綺麗になれると思います。頑張ってください。」
シ「ええ!もちろんよ!」
ロードの言葉に、シャルンはしっかり頷いた。
ル「…ふぅ…めでたしめでたし。…で、そろそろ着替えていいかな?笑」
良い雰囲気の中で、ルクが遠慮がちにそう呟く。
フ「…あ、着替えるタイミング逃しちゃってるよね!着替えに行きましょうか!」
ロ「そうですね。もう本当に着替えたいです!」
フレイシーの言葉に、ロードは頷く。
リ「あら、もう行っちゃうのね…。また女装コンテストを開催するときは、ロードちゃんとルクちゃん、また出場してね?♡」
ロ「…ええと、気が向いたら出場します。」
ル「…お、俺も。」
リリアンの笑顔の誘いに、ロードとルクは曖昧に答えた。
シ「またコンテストで勝負しましょうね?」
ロ「はい、気が向いたら…ぜひ。」
シャルンに顔を覗き込まれ、ロードは苦笑いをして、仲間たちとともにその場を立ち去った。
マ「もう出場する気なさそー!笑」
ロードの肩に乗っているマオは、笑いながら彼にツッコミを入れた。
マーメイドパレスの街の更衣室で、ロードとルクは女装から普段の格好に着替えた。
ル「よっし!やっぱりこの男の格好が1番だな!」
ロ「同感です!」
ルクとロードは笑顔を見せ合う。
デ「こっちの格好が久しぶりに感じるな。」
ロ「そうですよね。2日間という短い期間でしたが、長い時間女装していた気がします。」
まじまじと見つめてくるディムアに、ロードは苦笑いでそう返す。
ル「ここはもう用無しだな。でも、今日はこの街で休む?」
ロ「…いえ、一刻も早く、この街を出ましょう。」
ル「え?なんで?」
慌てているようなロードの様子に、ルクは首を傾げる。
マ「なんか、街の中が騒がしくない…?」
フ「…え?」
マオの指摘に、フレイシーや仲間たちも顔を見合わせる。
ロード様ぁ!ロード様はどこ!?」
「アタシ、ロード様の大ファンになっちゃったのよぉ!」
「美しいロード様!また会いたいわぁ!」
街では、ロードの美しさに魅了されたオネエたちが、彼を探し回っていたのだった。
ル「…うわっ…!?あの群れに見つかったらヤバいぞ!?」
フ「…そうね…!急いで出ましょ!」
マ「ロードを探すオネエ集団…怖いよぉ…!」
デ「ほ、ほら、ロード…顔を隠しながら歩け…!」
ロ「す、すみません…。汗」
オネエたちに見つからないように、5人は急いで街を出た。
「ロード様…どこぉ〜!?」
オネエたちのそんな叫びが、この街でしばらくの間響いていたのだった。
マ『今日は、浄化魔法に必要な2つ目のアイテム、グリーンストーンを探しに、マーメイドパレスを訪れた。そこで開催される女装コンテストの優勝賞品がグリーンストーンで、ロードとルクが優勝を目指してコンテストに出場することに。今までの女装コンテストで何度も優勝しているシャルンに勝たなければならなかった。ロードの女装姿は、めちゃくちゃ可愛くて綺麗だ。ルクも意外と可愛かった。2人とも危なげなく予選を通過し、決勝戦へ。その間に、シャルンは人魚の魔法で美貌を手に入れているという不正が発覚。シャルンを懲らしめる為、ロードはその魔法を解除する魔法を習得し、シャルンを魔法に掛かる前の元の姿に戻してやった。その姿は、美貌とは程遠いものだった。コンテストは、ロードが優勝を勝ち取り、無事グリーンストーンを入手した。ルクも3位と好成績。激怒したシャルンが、ロードと戦ったが、これも余裕でロードが勝利した。シャルンは改心し、今後は自力で綺麗になり、コンテストを楽しんでいくと言っていた。ロードは女装しても可愛くて、やっぱり何をしても完璧なんだと思った。』
マオ「ロードちゃん最高ーっ!!」
興奮冷めやらぬ様子で、マオは研究所に文章を送信した。
10*大波乱の女装コンテスト―完―




