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ラファメア・プロテクション  作者: あおいきりん
10*大波乱の女装コンテスト
57/92

2つ目のアイテム

メガロポリスの商店街で、ルクとフレイシーは、夕食の買い出しに来ていた。


フ「えーっと、お肉買って、野菜も買って、サラダも大丈夫…。これでオッケーね!」


買ったものを確認し、フレイシーは笑顔で頷いている。


ル「楽しみだなぁ、フレイシーの手料理♪」


買い物袋を持ち、ルクは上機嫌でフレイシーの隣を歩く。


フ「えへへー。ルクも一緒に作ってくれるんでしょ?楽しみね♪」


ル「えっ!?俺…料理全然出来ないの知ってるよな…?」


無邪気な笑顔で言ったフレイシーの言葉を聞き、ルクは苦笑いを浮かべる。


フ「うん。でも大丈夫よ!具材を切って入れるだけだから!」


ル「えっ?そうなの?」


フ「そうよ!今日はお鍋にしようと思ってるの!」


ル「おぉ、鍋かー!いいねぇ!」


夕食の献立をフレイシーから聞き、ルクはテンションが上がる。


フ「魔法の書の解読を頑張ってるロードとマオとディムアに、美味しいご飯で元気になってもらいたいからね!」


ル「さすがフレイシー、優しいなぁ。」


フ「ううん。だって、私には解読出来ないし、これくらいしか出来ないもの。」


そう言ったフレイシーは、わずかに切なそうな表情を見せる。


ル「きっと、みんなにそのフレイシーの想いは充分伝わってるよ。」


フ「そ、そうかな?えへへ…。」


ルクの言葉に、フレイシーは照れ笑いを浮かべた。


ル「うん。下手だけど、俺も頑張る!みんなを元気にさせる美味いご飯、一緒に作ろう!」


フ「うん!一緒に作りましょ!」


そう言って、2人は微笑み合った。


ル「…なんか、一緒に料理なんて、新婚さんみたいだな!」


フ「え!?…もー!そんなこと言ったら、照れちゃうじゃない!」


そんな楽しそうなやり取りをしながら、2人は仲間たちのいる宿へ向かった。




その頃、メガロポリスの宿では、ロードとマオが、魔法の書の解読を進めていた。


マ「えーと…これがこの文字だから…こうで…。」


ロ「そうですね。こっちはこうなので…こう読むようです。」


2人は、魔法の書を真剣に見つめながら、そんな言葉を言い合い、ノートに解読した文章を記入している。


デ「…。」


そんな2人の様子を、ディムアは隣でじっと見守っている。


デ「…えっと…そろそろ休憩した方がいいんじゃないか…?」


長時間続けて解読をしていることに気が付き、ディムアは遠慮がちに2人に声を掛けた。


ロ「…あ、もうそんな時間が経っていましたか?」


デ「うん…。相変わらずすごい集中力だな…。」


魔法の書から視線を外して見つめてきたロードに、ディムアは唖然とした様子で呟く。


ロ「つい時間を忘れていました。あと少しで、2つ目のアイテムが判明しそうな所まで来ていたので…。」


デ「…ほ、本当に!?」


そう言って小さく笑うロードを、ディムアは目を見開いて見つめる。


マ「…うん!わかったよ!2つ目のアイテムは〝グリーンストーン〟だね!」


解読を続けていたマオが、嬉しそうな声を上げた。


ロ「グリーンストーン、ですね。どこにあるか、わかりますか?」


マ「えーっと、ちょっと待って…。」


ロードが尋ねると、マオは目を閉じ、自分の中にインプットしてあるデータを引き出し、グリーンストーンがある場所を割り出す。


マ「グリーンストーンは…〝マーメイドパレス〟にあるらしいよ!」


ロ「ありがとうございます。…マーメイドパレス、ですか。人魚の宮殿なんて、良い名前の場所ですね。」


目を見開いたマオの言葉を聞き、ロードは笑みを見せてそう返す。


デ「人魚のボスでも出るのか…?」


ディムアは呟き、人魚のモンスターを想像する。


マ「うーん、今までの流れでは、エリアごとにボスが存在してるんだけど、マーメイドパレスには、ボスらしいデータがないんだよね。」


デ「そうか…。そんな場所もたまにはあるんだな。」


不思議そうに言うマオの発言に、ディムアも少し首を傾げる。


ロ「まだ誰も発見していないだけで、ボスは身を潜めている可能性もありますよ。」


マ「確かに!この前のバンパイアキャッスルにいた、闇の魔力を持った極悪モンスターみたいなね!」


ロ「はい、例えばそのモンスターですね。」


バンパイアキャッスルで戦った、ネイビスを思い出しながら、ロードとマオはそう話す。


デ「…どんなモンスターがいるかわからないから、気を付けないとだな。」


ロ「そうですね。油断しないように行きましょう。」


マ「おーっ!」


ディムア、ロードのやり取りの後、マオは意気揚々と手を挙げた。


その夜はルクとフレイシーの作った鍋料理で英気を養い、翌日、5人はマーメイドパレスへ向かった。


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