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ラファメア・プロテクション  作者: あおいきりん
8*メガネ盗難事件
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犯人の正体

準備を済ませた5人は、洞穴を出発し、ゴーストブルーの更に奥へ歩いていた。


ロ「…犯人が近いということで、今のうちにルクに確認しておきたいことがあります。」


ル「えっ?俺に…?」


ロードにそう声を掛けられ、何のことかと、ルクは彼を見つめる。


ロ「これから僕たちが戦うであろう犯人は、君と関わりの深い人物の可能性が高いのですが…。その人物と真正面から戦うことが出来るか、君の意思を聞いておきたいんです。」


ル「…俺と関わりの深い人物…?」


ロードの言葉を聞き、ルクは考える仕草をしている。


マ「…もしかして…あの人が犯人なの…!?」


マオはピンと来たようで、声を上げた。


ロ「…先程、ルクの『以前の俺に考えが似ている』という言葉を聞いて確信しました。君と一緒に行動を共にしていた彼女ですから、君と考えが似ているのも当然ですね。」


ル「…っ!?まさか…犯人は、ベリッサ…!?」


ロ「…はい。彼女だと思います。」


ハッとして声を上げたルクに、ロードは静かに頷く。


デ「⋯あの人の仕業だったのか…!!」


犯人がベリッサだという事実に、ディムアも衝撃を受けていた。


フ「えっ!?ベリッサって、確かルクと以前仲間だった人…!?」


マ「うん…。ルクと一緒に、ディムアを捕まえようとしてた魔法使いだよ。」


恐る恐るそう口にするフレイシーに、マオは頷き、ベリッサについて簡単に説明した。


ル「…え、でも、本当に犯人はベリッサなのか⋯?考えが俺と似てるってだけじゃ、決定的じゃない気が⋯。」


そう呟いたルクは、かなり困惑した様子でいる。


ロ「…では、もう1つ、彼女が犯人だと確信した根拠を話しますね。」


ル「…あ、あぁ…。」


ロ「僕は滅多にメガネを落とすことはしないので、僕がメガネがないとほとんど見えないということを知る人物は、マオくらいしかいないと思っていました。…でも、今思い返せば、ルクとベリッサとの2回目の戦闘中に、僕は一瞬メガネを落とすという失態をしてしまっていました。」


デ「…っ!確かに…!」


ル「⋯あぁ!思い出した⋯!!」


ロードの話を聞き、過去のそのときの戦闘を思い出したディムアとルクが、同時に声を上げた。


マ「そうだね!確か、そのときは、俺がすぐにロードに落としたメガネを渡せたから事なきを得たけど…。」


ロ「そうです。それでも、メガネをかけずに放った1度のライトニングを外したので、僕は裸眼がかなり弱いと確信したのでしょうね…。」


マオの言葉の後に、ロードはそう続け、困ったような表情を浮かべた。


ル「…マジか…!その一瞬を見逃さなかったなんて…!!」


デ「…あんなふうに見えて、かなり鋭いな…。」


ルクは声を上げ、ディムアは静かに、2人とも驚いている。


マ「それで、ロードの戦闘を不利にする為にメガネを盗んだってわけだね…。」


ロ「そういうことのようです…。」


ロードとマオは言い合い、視線を落とした。


ル「…ベリッサめ…!とんでもないことをしやがって…!!」


ベリッサに対し、ルクは怒りを露にしているようだった。


ロ「…かつては君と共に戦っていた人ですよ。戦えそうですか?」


ル「あぁ、もちろん!仲間だったのはもう過去のことだし、何より今の仲間であるロードの大事なメガネを盗んだってことが、本当に許せない!ちゃんと反省してもらわないとな!」


ロードの問い掛けに、ルクはしっかりと頷き、そう返した。


ロ「その言葉を聞いて安心しました。」


ル「当たり前だろ?ベリッサとは、真っ向勝負するからな!」


2人は笑顔を見せ合った。


フ「私は、そのベリッサさんとは戦ったことないけど…。戦うときに気を付けることはある?」


マ「そっか、フレイシーは初めて戦うんだよね!ベリッサは、わりと強めな雷と風の魔法を使ってくるよ。雷の攻撃は、くらうと痺れて動けなくなっちゃうときもあるから気を付けて!」


遠慮がちに尋ねるフレイシーに、マオはベリッサについての説明をする。


ル「あと、おっとりそうに見せかけて、キツい暴言吐いたりすることがあって戸惑わせてくるから、注意した方がいいかも…。」


ロ「それはルクらしいアドバイスですね。」


ルクの言葉にロードは返し、2人は苦笑いを浮かべる。


フ「…強そうね…。頑張って戦わなきゃ…!」


ベリッサと戦うことに、フレイシーは怖がりながらも意気込んでいる。


マ「ベリッサの特性はまだわかるからいいとして…。問題は、さっきディムアを襲ってきた女だよね…。」


ロ「…はい。姿をくらませながら攻撃をするという戦法は、かなり厄介ですね。未知の敵なので、本当に用心して戦いましょう。」


マオが言うと、ロードは深刻な表情を浮かべ、仲間たちにそう声を掛ける。


デ「…そうだな…。みんな、気を付けて…。」


先程襲われたディムアは、あの怪しい女と戦うことに、とても不安を感じている様子だった。


ロ「…今のメガネがない僕は不利な状況ですが、ディムアのことは絶対護ります。」


デ「…っ!?」


ロードの真剣な言葉を聞き、ディムアは頬を赤らめる。


フ「私も!ロードとディムアがもし危険な状況になったら、助けに行くわ!」


ル「ベリッサやあの女に、これ以上好き勝手させてたまるか!」


マ「みんなでディムアを護ろうねっ!ロードのメガネも早く取り返そう!」


マオ、フレイシー、ルクも、2人をサポートしながら戦う準備は万全の様子だった。


デ「みんな…ありがとう…!!」


ディムアは仲間たちと笑顔を見合わせた。




ベリッサと謎の女と戦う為、5人は、ゴーストブルーフィールドを更に奥へと進んで行く。


周りには、深海魚のようなモンスターと、魚の骨だけのモンスターが、うろうろしていた。


フ「…何だか、また気味の悪いモンスターね…。」


モンスターに気付かれないように、フレイシーは静かに呟く。


マ「深海魚っぽいモンスターは〝デスシーサーペント〟、耐性は魔法、弱点は銃。魚の骨のモンスターは〝フィッシュボーン〟、耐性、弱点は不明…。」


ロ「耐性が魔法ですか…。なるべくなら戦いたくないですね。」


マオのモンスターの説明を聞き、ロードは呟く。


ル「あぁ…。体力は温存しておかないとな。」


マ「そうそう、この後の戦いに備えないとね…。」


ルクとマオは、静かに交わす。


このまま、モンスターに見つからずに通り抜けられることを願った。


しかし、運悪く、1体のデスシーサーペントに気付かれてしまった。


ル「見つかったか…!」


ルクは銃を構え、クイックショットを放つ。


2発の銃弾を直撃したデスシーサーペントは、消滅した。


その銃声に反応した周囲のモンスターたちが、一斉に5人に接近してきた。


マ「わっ!?一斉に来た!!」


一気に集まって来るモンスターを見て、マオは声を上げる。


ディムアはフレイムトルネード、フレイシーはガルベスタタイフーン、ルクはランダムショットを放ち、近付いて来るモンスターを消滅させた。


ル「また数が多いな…!走るか!」


フ「うんっ!」


そう言ったルクとフレイシーは、走り出す。


デ「…行こう!」


ロ「はい!」 ディムアはロードの手を引き、ルクとフレイシーの後ろを走る。


走りながら、襲い掛かって来そうなデスシーサーペントには、ルクが銃で攻撃し、フィッシュボーンには、ディムアとフレイシーが魔法で攻撃した。


数はあまり多くなく、モンスターたちをすぐに撒くことが出来た。


そして、モンスターから逃げた先に、5人を待ち構えるように立つ、1つの人影があった。


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