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ラファメア・プロテクション  作者: あおいきりん
7*魔法の書の入手
41/92

フェアリー神殿へ

ル「…なんか、不思議な雰囲気の人だったな。」


歩きながら、ルクはふと呟く。


フ「ミアノエルさん?そうかな?私はいい人だと思ったけど…。」


ル「まぁ、いい人はいい人だけど…。ミステリアスで裏の顔を持ってそうな…雰囲気がロードに似てたような…。」


フレイシーの言葉に、ルクはロードを横目で見ながら返す。


ロ「…僕は裏の顔を持ってるように見えるということですね?」


ル「い、いや、そんなことは…。」


少し怪しげな笑みを浮かべるロードを見て、ルクは苦笑いを浮かべる。


マ「確かに、ロードはミステリアスな雰囲気持ってるよね!でもそこが魅力だよ!ね、ディムア♪」


デ「…あぁ、うん…そうだな…。」


マオにそう声を掛けられ、ディムアは頬を紅潮させて小さく頷いた。


ロ「そうですか?…ありがとうございます。」


2人の言葉を聞き、ロードは微笑んでそう返す。


ル「あはは…。それにしても、ようやく魔法の書を入手出来そうなところまで来たな!」


フ「うん!情報が少ない中で、ここまでたどり着けて良かったよね!」


苦笑いして話を逸らしたルクの言葉に、フレイシーは笑顔で頷く。


マ「まぁ、まだまだ困難が待ち受けてる予感はするけどね。」


そう呟き、マオがにやりと笑みを浮かべた直後だった。


5人の行く手を阻むように、モンスターが複数出現した。


「ポヨンッ、ポヨンッ♪」


ル「な、なんだ?モンスター⋯?」


フ「え!?なんか、可愛いかも⋯!」


水のようにプルプルと飛び跳ねるモンスターを見て、ルクは不思議そうに、フレイシーは思わず笑みを零して呟いた。


マ「えーっと、〝水の精霊〟っていう名前のモンスターで、耐性は水と物理、弱点は魔法だよ!」


ロ「見た目は可愛いですが、油断は禁物ですね。」


マオの説明を聞き、ロードは1体の水の精霊に近付く。


水「ポヨヨンッ♪」


水の精霊は、跳ねながらロードに体当たりをした。


ロ「っ!」


ロードが杖でその攻撃を防いだ直後、サンダーカウンターが発動し、水の精霊に雷が落ち、消滅した。


フ「ポヨンポヨンって言ってて可愛いけど、攻撃はしてくるのね⋯。」


マ「そうだね!見た目に騙されないように気を付けて!」


唖然として呟くフレイシーに、マオはそう声を掛け、注意を促した。


水「ポヨンッ、ポヨンッ!」


その直後、周りにいた数体の水の精霊が、5人に水の弾を放ってきた。


ル「うぉっ!?」


油断していたルクは、水の弾を直撃し、体勢を崩した。


マ「えっ!?ウォーターシェルを使ってきた!」


ロ「それは少し乱暴ですね。」


マオが声を上げると、ロードは小さくそう返し、近付いて来る水の精霊を、ウィンドエッジで消滅させる。


デ「攻撃は可愛くなさそうだな。」


フ「そうね。戦いましょ!」


そう言い合ったディムアとフレイシーも、杖を構え、水の精霊に魔法を放った。


周りに出現した水の精霊たちを一掃し、5人は更に進んで行く。


ロ「精霊なんて、おとぎ話に出てきそうな名前のモンスターですね。」


マ「だよね!さすが幻想的なフェアリーアイランドに生息するモンスターって感じ!」


ロードとマオは、いつもとは少し変わったモンスターの出現に、楽しそうな様子で話している。


デ「水の精霊がいるのなら、風の精霊なんて名前のモンスターも出てきたりしてな…。」


ディムアがふと呟いた直後、突然突風が吹き荒れる。


「っ!?」


そして、目の前につむじ風が出現した。


フ「えっ⋯?もしかして、これもモンスター!?」


自分たちに近付いて来るつむじ風を凝視し、フレイシーは声を上げる。


マ「⋯うん、モンスターだよ!〝風の精霊〟、耐性は風と銃、弱点は物理!ディムア、大正解だね!」


デ「⋯当たってしまった⋯。」


マオのモンスターの説明を聞き、自分の予想通りのモンスターがタイミング良く出現し、ディムアは思わず苦笑いを浮かべた。


ロ「⋯ということは、今後火と雷と土の精霊も出て来そうですね!」


ル「フラグ立てなくていいって!笑」


楽しそうな笑顔のロードの発言に、ルクは苦笑いをしながらツッコミを入れる。


風「フゥーッ!」


そうこうしているうちに、5人の身体は強い風に覆われた。


マ「っ!?ウィンドエッジ!?」


マオは驚き、声を上げる。


ディムアがすぐにライトニングを放ち、風の精霊を消滅させると、強い風もなくなった。


フ「びっくりしたぁ⋯!ディムア、ありがとう!」


デ「ん⋯あぁ⋯。」


フレイシーに感謝され、ディムアは小さく頷く。


ロ「⋯通常のモンスターで属性魔法を使ってくるのは、けっこう厄介ですね。」


マ「そうだね。群れでかかってきて、一斉に属性魔法を放って来たら大変かも⋯。」


ロードがふと呟いた言葉に、マオは少し困り顔で返す。


ル「それなら、属性魔法で攻撃される前に倒せばいいってことだよな!」


ロ「まぁ、そうですね。精霊系のモンスターが出現したら、なるべく早く倒すようにしましょう。」


ルクが得意気に言うと、ロードは頷き、仲間たちにそう呼び掛けた。


デ「わかった。」


フ「うん、すぐ倒すわ!」


ディムアとフレイシーは、頷いた。


マ「⋯あっ!みんな見て!もうフェアリー神殿が近いよ!」


ちょっとした森林を抜け、開けた場所に来たとき、フェアリー神殿がすぐそこに見え、マオは仲間たちに声を掛ける。


ル「おぉ、本当だ!もう少しでたどり着くな!」


ロ「わりとあっという間でしたね。」


ロードとルクも、フェアリー神殿を確認してそう話す。


フ「あれが神殿ね⋯!本でしか見たことなかったから、実際に見ると感動するわ!」


デ「⋯外観だけでも、神聖な場所という雰囲気が出てるな。」


ディムアとフレイシーは、フェアリー神殿をまじまじと眺めている。


マ「魔法の書も近いね!よし、一気に行こー!」


ロードの肩から離れ、マオは待ちきれない様子で、仲間たちより先にフェアリー神殿に向かって飛んで行く。


先に行ってしまったマオを追いかけ、5人はフェアリー神殿の入口前までたどり着いた。


マ「わぁ、すごーい!ここがフェアリー神殿かぁー!」


入口から神殿を見上げ、マオは目を輝かせている。


フ「ふふっ!マオ、興奮してるね!」


そんな様子のマオを、フレイシーは微笑んで見つめる。

ロ「興奮するのはいいですが、モンスターの解説を忘れないようにお願いしますね。」


マ「もちろん!任せてよ!」


ロードにそう声を掛けられ、マオは胸を張って頷いた。


マ「…あ、でも、この神殿のボスっていうホムンクルスっていうモンスターは、オレのデータにはないんだよね…。」


ロ「わかりました。ホムンクルスは、耐性と弱点は不明ということですね。」


少し視線を落としたマオの言葉を聞き、ロードは頷き、そう確認した。


ル「まぁ、耐性も弱点も不明なモンスターなんて何度も戦ったことあるし、俺たちなら勝てるよな!」


フ「そうね!私たちなら大丈夫よ!」


ルクとフレイシーは、前向きな言葉を仲間たちに掛ける。


ロ「はい、そういうことです。」


デ「…うん。」


ロードとディムアは、視線を合わせ、頷き合った。


マ「オッケー!じゃあ、潜入しよー!」 マオの元気な掛け声で、フェアリー神殿へ、5人は足を踏み入れた。




フェアリー神殿の中は、外観と同じく、神聖なオーラが漂っていた。


マ「…な、なんか、雰囲気が怖い…。」


仲間たちの先頭をきっていたマオは、怖気付き、ロードの肩にしがみつく。


ル「あれー?マオくん、さっきまでの元気はどうしたのかなー?」


幼い子に喋りかけるような口調で、ルクはマオに声を掛け、意地悪そうに笑みを見せている。


マ「むぅ…。だって、中に入ったら急に怖くなっちゃったんだもん…。」


マオは頬を膨らまし、視線を落として呟く。


ロ「確かに、今にも何か出て来そうな雰囲気ですよね。」


デ「今度はなんの精霊が出て来るんだろうな…。」


ロードとディムアは、早くも周囲を警戒している。


フ「うーん…。次は、〝火の精霊〟かなぁ…?」


ル「またフラグを立ててる…。笑」


考えるフレイシーのその言葉に、ルクは苦笑いを浮かべる。


その直後、神殿内が一瞬眩しく光った。


マ「わっ!?な、なに!?」


驚いたマオは声を上げ、ロードの背中の後ろに隠れる。


ロ「…今度は雷のようですよ。」


デ「雷っ…!?」


ロードの言葉を聞き、ディムアは驚きで声を漏らす。


雷「ゴロゴロゴロー!」


そんな声とともに、雷雲のモンスターが、5人の前に現れた。


マ「〝雷の精霊〟だよ!耐性は雷と物理と銃、弱点は魔法!」


マオがそう説明をした直後、5人に小さな雷が落ちた。


「っ!!」


5人の身体に電気が走り、一瞬動けなくなる。


そのすぐ後、ロードのファイアーカウンターが発動し、雷の精霊を炎が覆う。


炎が消えたと同時に、雷の精霊も消滅した。


ル「…あぁ、フレイシー惜しかった!火じゃなくて雷だったな!」


フ「…う、うん。残念…。」


ルクにそう声を掛けられ、フレイシーは落ち込んだ様子を見せる。


マ「…そんなことより!精霊系モンスターが何体かこっちに集まって来てるよ!」


「…っ!」


マオの言葉を聞き、仲間たちは身構える。


水「ポヨンッ♪ポヨンッ♪」


風「フゥーッ!」


神殿の外で遭遇した、水の精霊と風の精霊が数体、5人に接近して来ていた。


ロ「…みんな、攻撃をお願いします!」


デ「うん…!」


危険を感じたロードの指示に、ディムアや仲間たちは頷き、それぞれの攻撃を放った。


ロードとディムアのライトニングは、モンスターを一撃で消滅させることが出来たが、フレイシーのガルベスタタイフーン、ルクのランダムショットは、風の精霊を1発で仕留めることが出来なかった。


風「フゥーッ!!」


ダメージを受けた数体の風の精霊が、反撃で、5人に一斉にウィンドエッジを放ってきた。


「あぁぁっ!!」


強風に切られ、5人の声が重なる。


すぐさまロードのウォーターカウンターが発動し、水の弾が風の精霊たちに直撃し、消滅させた。


マ「…今度は、雷の精霊がまた来るよ…!」


ロ「…はい!」


マオの言葉に、ロードは呼吸を整えて頷き、接近してくる雷の精霊に、ガルベスタタイフーンを唱える。


まとわりついた風に切り裂かれた雷の精霊は、消滅した。


ル「…うぐっ…!確かに、これはヤバいな…。」


フ「う、うん…。属性魔法をいくつも同時に受けたら、ツラいわね…。」


風の精霊たちからのウィンドエッジをくらったルクとフレイシーは、早くも少しふらふらしている様子だった。


ロ「ここにいると、また精霊たちが集まって来てしまうかもしれないので、奥へ行きましょう。」


デ「…あぁ…そうだな。」


ロードに声を掛けられ、ディムアは息をついて頷く。


マ「いつどこから来るかわからないからね…!気を付けて!」


周りを注意深く見渡しながら、マオは仲間たちに呼び掛けた。




モンスターに気を付けながら、5人はフェアリー神殿の奥へ進んで行く。 すると突然、地面が揺れ始める。


フ「きゃっ!!な、何!?」


ル「地震か…!?」


驚いたルクとフレイシーは、声を上げて周りを見渡す。


「ズッシン!ズッシン!」


そのすぐ後、その声とともに現れたのは、大きな土の塊の体を地面に叩き付けながら跳ねて近付いてくるモンスターだった。


ロ「…あれが〝土の精霊〟ですか?」


マ「…うん、正解!土の精霊、耐性は土、弱点は銃だよ!」


そのモンスターが見てロードが尋ねると、マオは頷き、モンスターの説明をした。


その直後、土の精霊は土属性の魔法〝アーシャリーロック〟を放つと、5人に向かい、拳大の硬い岩がいくつも飛んで来た。


ロードは咄嗟にウィンドエッジを唱え、飛んで来る岩をいくつか風で弾いた。


ル「…ロード、ナイス!」


残りの岩を避けたルクは、ニッと笑って言い、土の精霊にクイックショットを放った。


土「ガラガラガラ~ッ!!」


2発の銃弾を直撃した土の精霊の体は崩れ、消滅した。


ロ「ルクもナイスですよ。」


ル「おうっ!」 ロードとルクは、笑顔を見せ合う。


デ「地震じゃなくて、モンスターが跳ねて地面が揺れていたのか…。」


フ「うん、びっくりしたね…。」


ディムアとフレイシーは、唖然として呟く。


マ「油断しないでね!まだ精霊系モンスターが近くにいるかもだから!」


マオは周りを警戒し、仲間たちに声を掛ける。


「ボォーッ!」


そんなとき、今度は5人の後ろから、燃え盛る火の姿をしたモンスターが近付いて来た。


ル「っ!!火の精霊!?」


マ「そうだね!火の精霊、耐性は火、弱点は物理と銃!」


火の精霊の出現に驚いたルクに、マオはそう説明する。


ロ「前からも来てます!」


デ「…っ!」


ロードの言葉に、ディムアは前方に視線を向ける。


ル「後ろは任せろっ!」


そう言ったルクは、後ろから迫って来る火の精霊に、クイックショットを放つ。


前から来る火の精霊には、ロードがアイスクリスタルを唱え、氷塊をぶつけた。


2体の火の精霊は消滅したが、そのとき、5人の身体を火が覆った。


「っ!!」


突然襲ってきた熱さに、5人は言葉を失う。


その直後、ロードのウォーターカウンターが発動し、 5人にフレイムトルネードを放った、物陰に隠れていた火の精霊に水の弾か直撃し、消滅した。


その瞬間、5人を覆っていた火も同時に消えた。


マ「みんな、大丈夫…!?」


フ「う、うん!なんとか…!」


ル「あぁ、大丈夫だけど…熱くて火傷するかと思った…!」


マオが心配そうに尋ねると、フレイシーとルクは驚いた様子でそう返す。


デ「ロードのおかげだな…。すぐ倒してくれたから…。ありがと…。」


ロ「いえ。みんな、大怪我しなくてよかったです。」


視線を落として恥ずかしそうに呟くディムアに、ロードは微笑み掛ける。


マ「よかった!精霊系のモンスターが5種類全部出て来たけど…。こんな強いモンスターたちが住み着いてるなんて…。フェアリー神殿って、怖いね…!」


ロ「はい。さすがは、魔法の書が隠されている場所のモンスターですね。」


ロードとマオは、そう言い合った。


ル「そうだな。早いとこボスを倒して、魔法の書をゲットして帰らないとな!」


フ「うん!頑張りましょ!」


そう交わしたルクとフレイシーは、頷き合った。


デ「…!」


そのとき、ディムアは、何かを感じたかのように、前方を凝視する。


ロ「…ディムア、どうしました?」


その様子に気が付いたロードは、彼女に問い掛ける 。


デ「…あそこから、風が吹いてきてる…。」


そう呟いたディムアは、前方の少し開いている扉を指した。


ル「風?…ってことは、また風の精霊がいるんかな?」


フ「そうなの?…あんまりいっぱいいないと良いけど…。」


ルクの言葉を聞き、フレイシーは怖々と呟く。


ロ「…様子を見に行きます。」


マ「そうだね…。モンスターたちに気付かれないように…。」


ロードとマオは、その扉に向かって静かに歩いていく。


仲間たちも、2人の後ろを追った。


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