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ラファメア・プロテクション  作者: あおいきりん
7*魔法の書の入手
38/92

フェアリーアイランドへ

メガロポリスに隣接する、ウブス港に到着した。


マ「…あ!もしかして、あの人かな?」


船が停泊している場所で、いかにも船乗りのような格好をした男性を、マオは見つけた。


ロ「…あの、すみません。ジョニーさんですか?」


その男性に、ロードは声を掛ける。


ジ「んっ?あぁ、俺はジョニー!君たちがアルフィナの言ってた子たちかい?」


フ「はい!そうです!」


ジョニーの言葉に、フレイシーは頷く。


ジ「待ってたよ!フェアリーアイランドに行きたいんだよね。準備は出来ているから、早速乗って!」


ロ「よろしくお願いします。」


ジョニーの小型の船に、5人は乗船した。




ジ「ちょっと揺れるけど、フェアリーアイランドには割とすぐ着くから、我慢してねー。」


マ「ほーい!」


舵を切りながらのジョニーの言葉を聞き、マオは海を見ながら返事をする。


ジ「いやぁ、それにしても驚いたなぁ。アルフィナから久しぶりに連絡が来たと思ったら、娘さんたちをフェアリーアイランドに連れてってほしいなんてさ!」


フ「びっくりしましたよね。突然無理なお願いをしてごめんなさい!」


フレイシーは、小さく頭を下げる。


ジ「いや、全然いいんだよ!アルフィナの頼みなんだから、喜んで引き受けるよ♪︎」


ジョニーは言い、爽やかな笑顔を見せた。


ロ「アルフィナさんとは、仲が良いんですか?」


ジ「仲が良いというか、アルフィナは俺をいつも助けてくれてねぇ…。まぁ、俺はあまり多くは語らない男だから、俺とのことはアルフィナに後で聞いてみてくれよ!」


デ「…自分でそれを言うのか…。」


ジョニーにナルシストの気を感じ、ディムアは苦笑いをしてしまう。


ロ「わかりました。アルフィナさんに聞いてみます。」


気にすることなく、ロードはジョニーにそう返した。


ル「…うぅ…けっこう揺れるな…。」


海をずっと眺めているルクが、気分の悪そうな様子で呟く。


フ「…もしかして、酔っちゃった…?」


ル「…そうみたい…はは…。」


フレイシーに心配そうに顔を覗き込まれ、ルクは小さく頷く。


ロ「ルクが船酔いですか。…そういうときは、なるべく遠くの景色を眺めた方が良いそうですよ。」


ル「…そ、そうか…わかった…。」


船酔いをしてしまったときの対処法をロードに教えられ、ルクは遠くの海を眺める。


デ「…水を飲むとかは…?」


マ「あとは、足のツボを押すと酔いがマシになるって、オレのデータにあるよ!」


ディムアとマオも、ルクにそう声を掛ける。


ル「…なんで俺だけ船酔いするんだ…?泣」


仲間たちに心配される中、ルクは涙目でそう呟いた。


ジ「ハハハ!船旅に船酔いはつきものだよ!」


ルクのことを心配しつつも、ジョニーは笑っていた。


そうこうしているうちに、船はあっという間にフェアリーアイランドに到着した。




ジョニーに礼を述べ、5人は船を降りた。


そして、フェアリーアイランドの地に足を付けた。


マ「ここがフェアリーアイランドかぁ!」


未開の地に来たことで、マオは早速胸を踊らせている。


ル「ラファ族がいっぱいいるんだよな。なんか緊張するなぁ。」


フ「うん…!早く会いたいね!」


そう話すルクとフレイシーは、笑顔を見せ合っている。


デ「…本当に、私が行っても大丈夫なのか…?」


仲間の中でただ1人、ディムアは足を踏み入れるのをかなり躊躇している様子だった。


ロ「…不安なのはわかります。でも、話をすればきっと大丈夫ですよ。」


デ「…うん。」


ロードにそう声を掛けられ、ディムアは小さく頷く。


しかし、港を歩き初めてすぐに、彼女のその不安は的中してしまった。


「…!ちょっと君たち!」


港の出口に立っていた男性に、声を掛けられた。


「この中にメア族がいるね…?メア族は、この先を通らせることは出来ないよ!」


デ「…。」


男性の厳しい言葉を聞き、ディムアはうつむく。


ロ「…彼女がメア族ですが、人間やラファ族を襲うようなことは絶対しません。」


ディムアの隣に立つロードは、男性にそう説明した。


「そんなはずはないだろう?散々ラファ族を傷付けてきた種族だ。信じることは出来ない。」


厳しい表情で、男性は首を横に振る。


マ「そ、そんな言い方しなくても…。」


男性の言葉と態度に少し怒りを覚えながら、彼に聞こえないくらい小さな声で、マオは呟く。


ロ「…。」


悲しい表情をしているディムアを、ロードは心配そうに見つめた。


フ「…ディムアは誰のことも襲わない、本当に優しい子なんです。お願いします…通してください!」


フレイシーが懇願すると、男性の表情は少し穏やかになった。


「…おや、君はラファ族のようだね。君がそう言っても、我々はメア族を信用することは出来ないんだよ。」


フ「そんな…。」


男性の言葉に、フレイシーは言葉を詰まらせる。


ロ「…では、この島に長はいらっしゃいますか?」


「…長は、まぁいるが。」


ロードの問い掛けに、男性は頷く。


ロ「その方と話をして、許可をいただければ、彼女もこの先を通らせていただきたいです。」


そう提案したロードは、真剣な表情だった。


「…それならば、こうしよう。ラファ族の彼女だけで、長と話をしてくるといい。長の許可が降りれば、メア族も通してやろう。」


フ「…わかりました!話してきます!」


男性の言葉に、フレイシーはしっかり頷いた。


ロ「すみません、フレイシー。お願いしますね。」


フ「うん、任せて!」


申し訳なさそうに言うロードに、フレイシーは微笑んで見せる。


ル「あの、俺も行っていいですか?フレイシーだけだと、心細いかもしれないから…。」


フ「ルク…。」


遠慮がちに、男性に1歩近付き声を掛けるルクを、フレイシーは見つめる。


「…まぁ、1人の人間くらいならいいだろう。」


渋々男性は頷いた。


ロ「ルクもお願いします!」


マ「2人とも、頼むよ…!」


ル「あぁ、行ってくる!」


フレイシーとルクは、ロード、ディムア、マオに見送られ、港の出口を通過していった。


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