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ラファメア・プロテクション  作者: あおいきりん
6*学校で恐怖の試練
35/92

5限目:マッド・レイとの戦い

『無事に勝利したね!素晴らしい試合をありがとう!それでは、最後の試練の案内をするよ!』


そのとき、そんな放送が入った。


ル「やった!次が最後だって!」


フ「よかった!やっと終わるのね…!」


ルクとフレイシーは、安堵して笑顔を見合わせる。


『最後の試練は、化学実験室で行うよ!』


ロ「化学実験室…。怪しい場所ですね。」


マ「うん…。また変な試練なんじゃ…?」


デ「…。」


ロード、マオ、ディムアは、嫌な予感を巡らせていた。


ル「最後くらい楽しい試練であってくれよー!」


頭を抱えて声を上げるルクを見て、仲間たちは苦笑いを浮かべた。


放送の案内を聞きながら、5人は化学実験室へ来た。




中に入ると、広いその教室の中に、怪しい人影を見つけた。


フ「…誰…?」


怖々と、フレイシーは呟く。


?「ムフフ…!キミたち、よくここまでキたのぉ。」


パイナップルのように爆発した白髪、瓶底メガネを掛け、白衣といった容姿の人物だった。


マ「…あ!コイツ、メガロポリスの資料に載ってた!〝マッド・レイ〟っていうモンスターだよ!」


インプットしていたデータを引き出し、マオは仲間たちにそう伝えた。


ロ「…なるほど。人間に見えて、モンスターなんですね。」


ル「いかにも見た目が怪しいけどな…!」


マッド・レイを眺めながら、ロードとルクは呟く。


『はーい!5限目は最終試練だよ!マッド・レイと戦って、勝利してね!』


そのとき、そんな放送が流れた。


レ「キミたちのシレンのヨウスをミさせてもらった。なかなかタノしませてもらったぞい。サイゴはワシがアイテをしてやるからのう!」


そう言ったマッド・レイは、ニヤリと怪しい笑みを浮かべた。


ロ「望むところです。」


ロードも笑みを見せ、杖を構える。 仲間たちも、戦闘態勢を取った。


マ「マッド・レイは、耐性も弱点も不明!どんな攻撃が有効かわからないから気を付けてね!」


フ「不明ね…!わかったわ!」


マオの説明に、フレイシーは頷いた。 その直後、マッド・レイは、多数のモンスターを召喚した。


モンスターは、一斉に5人に襲い掛かってきた。


ロードとフレイシーの風、ディムアの雷の範囲攻撃魔法が、多くのモンスターにダメージを与え、次々と消滅させていく。


ルクもランダムショットを放ち、周りにいる複数のモンスターに、ダメージを与えた。


レ「これでもくらえい!!」


そう声を上げたマッド・レイは、白衣の内ポケットから、試験管に入った怪しげな薬品を、近くにいたルクに投げ付けた。


ル「っ!!」


その薬品が身体にぶつかる寸前で、ルクは銃弾を放ち、試験管を撃ち抜いた。


試験管は空中で粉々になり、中に入った薬品がばら撒かれた。


ル「な、なんだ…これっ…!?」


その瞬間、ルクの身体から力が抜けた。 その隙を狙ったモンスターから攻撃を受け、ルクは床に倒れ込んだ。


フ「ルク…!?」


異変に気が付いたフレイシーが、ルクに視線を向けるが、モンスターとの応戦で、近くに行くことが出来ない。


倒れているルクに、マッド・レイが更に薬品を投げ付けようと構えた。 それを、ロードがライトニングで阻止した。


レ「ギャッ!!?」


雷が直撃したマッド・レイは、身体が痺れて動きを止めた。


ロ「…ルク、大丈夫ですか?」


ル「…あぁ…、悪い…急に力が入らなくなって…!」


ロードが声を掛けると、ルクはゆっくり起き上がるが、辛そうな表情をしている。


マ「…さっきルクが銃弾で割った試験管の中に、人体に害を及ぼす薬品が入ってたみたいだよ…!」


慌てた様子で、マオはそう説明した。


ロ「…ずいぶん酷い攻撃をしてきますね…。」


ロードが険しい表情でそう呟いた瞬間、麻痺から復活したマッド・レイが、再び薬品を投げ付けてきた。


ロードは咄嗟にウィンドエッジを唱え、薬品を吹き飛ばした。


レ「…キミぃ!そんなランボウなコトされたらコマるんじゃがねぇ!!?」


すると、マッド・レイはロードを指さし、怒った様子で声を上げる。


マ「はぁっ!?どの口が言ってんだよ!?」


ロ「本当に、貴方に言われる筋合いはないですよ。」


ロードとマオは、マッド・レイにそう言い放つ。


レ「ムフフ…!ワシにそんなクチをキいてもイいとオモっとるのかぁ!?」


マッド・レイがそう叫んだ直後、ロード、マオ、ルクの周囲に、新たに複数のモンスターが出現した。


ル「…くっそぉ…!」


ロ「大丈夫ですよ。無理しないでください。」


銃を構えて立ち上がろうとするルクにそう声を掛け、ロードはガルベスタタイフーンを唱えた。


周りに出現した複数のモンスターを、大きな風が切り裂き、ダメージを与えた。


レ「…イマじゃっ!!」


その瞬間を狙い、マッド・レイは風に乗せるように薬品を投げた。


すると、薬品は風に飛ばされ、モンスターと戦うディムアとフレイシーの近くで割れ、中身が飛び散った。


デ・フ「っ!!?」


その瞬間、2人はその場に座り込んでしまった。


マ「…ディムアとフレイシーが…!!」


ロ「―っ!!」


マオの言葉に、ロードは2人に視線を向ける。


フ「…うっ…!頭痛い…!!」


デ「…目眩が…。」


ディムアとフレイシーは、苦痛の表情を浮かべていた。


ここぞとばかりに、モンスターたちが2人に襲い掛かってきていた。


その光景を目の当たりにしたロードは、そのモンスターたちにフレイムトルネードを唱え、一瞬で焼き尽くす。


自分の周囲にいる、マッド・レイ含むモンスターたちにも、ほぼ同時にフレイムトルネードを唱えた。


マッド・レイは床を素早く転がり、炎の熱から逃れた。


レ「アチチッ…!キミはダイブアバれんボウじゃなぁ!?キミもそろそろクルしむがヨい!!」


マッド・レイが声を上げ、新たな薬品をロードに投げ付ける直前のことだった。


ロ「…奇遇ですね…。僕も、貴方のその言葉と全く同じことを思っていたんですよ…!!!」


怒りを露にしたロードは、マッド・レイに〝コールライトニング〟を放つ。 ライトニングよりも高威力の稲妻が、マッド・レイに直撃した。


レ「ギャァァッ!!?」


悲鳴を上げ、膝を付いたマッド・レイに、ロードはすぐさまアイスクリスタルを唱えた。


大きな氷の塊が出現して、マッド・レイの身体にまともに当たり、氷は粉々に砕け散った。


マ「わぁっ…!」


そのダイヤモンドダストのような光景に、マオは思わず見惚れた。


レ「…グェッ…。つ、ツヨスギル…。」


床に倒れ込んだマッド・レイは、そう呟いた後、消滅した。


それと同時に、ロードたち5人の周囲にいたモンスターも消え去った。


マ「やった!倒したよ、ロード!」


その瞬間、マオは喜び、ロードにそう声を掛ける。


ロ「…はい。よかったです。」


仲間たちが酷い目にあわされた怒りが、まだ収まりきっていなかったが、ロードは小さく息をつき、床に座り込んでいる仲間たちの元へ向かった。




ディムア、フレイシー、ルクに、ロードは順番にリカバリーを掛け、彼らの不調を回復させることに成功した。


ル「…助かったー!ありがとな、ロード!」


ロ「いえいえ。無事に回復して良かったです。」


元気になったルクに、笑顔で声を掛けられ、ロードも微笑みを見せてそう返す。


フ「気分悪すぎて、生きた心地がしなかったわ…。」


デ「そうだな…。あんな危険な攻撃をして来るなんて、思いもしなかったな。」


フレイシーとディムアは、困った表情を見合わせて話す。


マ「見た目通りの極悪モンスターだったね。でも、みんなの苦しんだ分以上に、ロードが痛めつけてやったよ♪」


そう言ったマオは、誇らしげに胸を張っている。


フ「うん!本当にロードは頼りになるわ!」


デ「…頼もしいな…。うん…。」


笑顔のフレイシーの言葉に続き、ディムアは照れ隠しでうつむきながら、小さくそう呟いた。


ロ「大切な仲間を守る為なら、いくらでも頑張れます。」


そう言ったロードも、照れた様子で微笑んでいた。


ル「か、カッコよすぎる…!男の俺でも惚れそうだ…!」


マ「でしょ?オレはもうロードにぞっこんだよ!」


ルクとマオは、ロードについてそんなやり取りをしていた。



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