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ラファメア・プロテクション  作者: あおいきりん
6*学校で恐怖の試練
30/92

廃校の歓迎学園へ

5人は、これから向かう場所の話し合いをしていた。


マ「ねぇ、ロード。次はどこへ行く?」


ロ「魔法の書がありそうな場所がいいですね。」


ル「それがわからないから苦労するんだよなー。笑」


ロードのマオへの返答に、ルクはつっこむ。


デ「魔法の書の情報が少なすぎるからな…。」


フ「そうね…。本当に、お母さんが場所さえ覚えてくれていたらよかったのにね。」


ディムアとフレイシーは、困った表情で顔を見合わせる。


マ「まぁ、カバリア島のエリアは全部回る予定ではいるけど…。早めに見つけておきたいよね。」


自分の頭の中にインプットしてある、カバリア島の地図を思い浮かべ、マオは言う。


ロ「そうですね。…では、最近旅の仲間入りをしたルクくんに、行き先を決めてもらいましょう。」


ル「…へっ?俺が?」


ロードに視線を向けられ、ルクは声を漏らす。


ロ「君の勘を信じてみることにします。魔法の書はどこにあると思いますか?」


ル「えぇっ!?わ、わかるわけないだろ!?」


笑顔のロードにそう声を掛けられ、ルクは困惑し、声を上げる。


マ「そうだねぇ、せっかく仲間になったんだから、魔法の書の場所を当てて役に立とうよ♪」


ル「そんな無茶ぶりするなよぉ…。」


いたずら好きな子供のような笑顔のマオの言葉に、ルクは苦笑いで返す。


フ「お願い!ルク、言ってみて!」


フレイシーも期待しているのか、わくわくした様子を見せている。


デ「…。」


ディムアは無言だが、一応ルクの言葉を待っているようだ。


ル「…あー、えーと、じゃあ、学校とかどう?」


数秒の沈黙の後、ルクは考えを絞り出し、そう提案する。


マ「…学校?」


ル「あぁ…。ほら、魔法の書は本だろ?本って、学校にあるイメージだから、学校に置いてある本の中に、紛れてるんじゃないかなーって…。」


首を傾げるマオに、ルクは苦し紛れにそう説明する。


ロ「…ルク!」


ル「は、はいっ!すんません!もっとよく考えます!」


目を見開いたロードに凝視され、ルクは慌てて謝る。


ロ「…それはなかなか良い発想ですね!」


ル「えっ。」


笑顔を見せるロードに褒められ、ルクはきょとんとする。


ロ「たしか、この辺りに廃校がありましたね?」


マ「うん、あるよ。〝歓迎学園〟だね。」


ロードに尋ねられ、マオは答える。


ロ「では、歓迎学園に行きましょう。」


ル「マジか…。笑」


自分の適当な案が採用され、ルクは苦笑いを浮かべた。




道案内役のマオを先頭に、5人は歓迎学園に向けて歩いていた。


フ「学校行くの、私は少し久しぶり!」


フレイシーは、学校に行くことが楽しみな様子だった。


ル「え、そうなの?フレイシーって、そういえば何歳?」


フ「やだぁ!ルクが先に年齢教えてよー!」


ルクが尋ねると、フレイシーは頬を膨らましてそう返す。


ル「えー?笑 わかったよ、俺は17歳。」


笑いながら、ルクは答えた。


フ「そうなんだ!先輩ね!私は15歳よ♡」


ル「おぉ、フレイシーは俺より2つ年下だったんだ!」


嬉しそうに言うフレイシーの年齢に、ルクは少し驚いたようだ。


ロ「今は学校は通っていないんですね。」


フ「うん。通ってたら一緒に旅してないよー!」


ロードの問い掛けに、フレイシーはお茶目に笑って答える。


ル「ロードはもしかしてハタチ超えてるんじゃない?」


ニヤニヤとロードを眺めながら、ルクは尋ねる。


ロ「超えてないですよ。僕は18歳です。」


ル「じゅ、18!?俺と1こしか変わんなかったの!?」


フ「大人っぽいから、もっと上なのかと思ってたわ…!」


ロードの実年齢を知り、ルクとフレイシーは驚いた。


マ「ロードは1年前の17歳まで学校通ってて、めちゃくちゃ頭良くて、今では研究員の仕事してるんだよ!すごいでしょー!」


ロードのことを自慢し、マオは胸を張る。


フ「すごいわね!頭良くて、研究員なんて!」


ル「モテる男は違うなぁ…。笑」


フレイシーは尊敬するように、ルクは羨むように、ロードに視線を向ける。


ロ「…大したことはしてないですよ。そして、モテた覚えはありません。」


マ「えー?そんなことないでしょー?」


苦笑いをするロードに、マオはニヤニヤしながらそう声を掛ける。


ロ「そんなことあるんです。…話がズレてしまいましたが、ディムアは何歳ですか?」


話を逸らすように、後ろを歩くディムアに視線を向け、問い掛ける。


デ「…私は17歳だ。」


突然話を振られ、少し戸惑いながらも、ディムアは答える。


フ「…えっ!ディムア私より2こも上だったの!? 」


ル「まさかの俺と同い年!?」


衝撃の事実に、フレイシーとルクは、ディムアを凝視した。


デ「…な、何故驚く?」


フ「ディムアって小柄だからか、私より年下かと思った!13歳とか!」


ル「そうそう、俺も年下だと思ってた!」


ディムアの問い掛けに、フレイシーとルクはそう答える。


デ「…私って、そんなに幼い印象だったのか。」


2人のその反応を見て、喜んで良いのかわからず、苦笑いしながら、ディムアはそう返す。


ロ「ディムアは可愛らしいですからね。」


デ「…えっ…!?」


微笑むロードの言葉に、ディムアは顔を赤らめてしまう。


ル「…おっと、やっぱり2人はそういう関係だったのか!」


2人のやり取りを見て、ルクはニヤニヤしている。


ロ「そういう関係とは?」


きょとんとした様子で、ロードは尋ねる。


フ「仲良しってことよね!うふふ♪」


マ「そうだね、ロードとディムアは恋人同士みたいに仲が良いんだー!」


フレイシーの嬉しそうな言葉に、マオも楽しそうにそう返す。


ロ「…僕たちは、そんな風にみんなから見られていたようですよ。」


デ「…え、ええと…。。」


ロードが少し照れ笑いをして言うと、ディムアは更に恥ずかしそうに顔を真っ赤にしていた。


フ「2人とも、これからも仲良しでいてね♡」


ロ「はい、もちろんです。」


デ「…う、うん…。」


フレイシーの言葉に、ロードは微笑んで、ディムアは恥ずかしながらも嬉しそうに頷いた。


ル「…良い雰囲気の所であれなんだけど、なんか周りの景色が怪しくなってきたな。」


ふと辺りを見渡し、ルクは仲間たちに声を掛ける。


草木が生い茂り、辺りは鬱蒼とした雰囲気だった。


ロ「そうですね。薄暗くなってきました。」


ロードも辺りの様子を伺い、そう返す。


マ「こんな場所に学校なんてって思うでしょ?ちゃんと道は合ってるよ!」


自信満々に、マオは言う。


フ「廃校になってるのよね…怖いわ…。」


デ「…。」


フレイシーとディムアは、少し不安な表情の顔を見合わせた。


しばらくすると、古びた学校が見えた。


マ「あった!ここだよ!」


マオは声を上げ、仲間たちより先に学校に近付く。


ル「ここが歓迎学園かぁ。なんかヤバいの出てきそうな…。」


フ「ね、ねぇ!そんな怖いこと言うのやめよう?」


苦笑いするルクの発言に、フレイシーは怖がる様子を見せる。


ロ「何が出て来ますかね?早速見に行ってみましょう。」


デ「う、うん…。」


躊躇することなく校門をくぐるロードの後ろを、ディムアは戸惑いながらついて行く。


マオ、フレイシー、ルクも、2人に続いた。




校舎の入口まで来たとき、誰かが校舎のドアを開けて出てきた。


フ「えっ…!?なんで廃校に人が…!?」


フレイシーは声を上げ、怖がっている。


ル「…まさか本当に…?いや、まさかな…。」


引きつった笑いを、ルクは見せる。


ロ「制服を着ていますよ。女子生徒でしょうか?」


デ「廃校なのに生徒が…?」


冷静なロードの言葉に、ディムアは不思議そうにそう返す。


マ「こ、怖いっ!」


怖がるマオは、ロードの肩に乗った。


「ふふふ…。あなたたち、ここへ何しに来たの?」


女子生徒は、笑みを浮かべて5人に問い掛ける。


ロ「僕たちは、この学校へ探し物をしに来ました。」


「探し物?何を探しに?」


ロ「魔法の書というものです。」


ロードが答えると、女子生徒は更に楽しそうに笑顔を見せた。


「魔法の書ねー!確かにこの学校の中にあるよー!」


ル「えぇっ!?マジであるの!?」


女子生徒のまさかの発言に、ルクは声を上げる。


マ「…本当かな?オレたちを騙す為に嘘ついてるだけかもよ…?」


ル「あ…確かに…。」


マオが疑って言うと、ルクは静かに呟く。


ロ「…もし君が魔法の書のある場所を知っていたら、教えてもらっても良いでしょうか?」


「んー、別にいいけど、ただで教えるわけにはいかないなぁ?」


ロードの問い掛けに、女子生徒はニヤリと怪しく笑う。


マ「うわっ…怪しい…。」


その女子生徒の表情を見て、マオは嫌な予感をめぐらせる。


ロ「何か要望があるんですか?」


躊躇うことなく、ロードは女子生徒に問い掛ける。


「じゃあ、私たちが出す試練を全部クリア出来たら、教えてあげるよ!」


デ「…試練…?」


楽しそうな様子の女子生徒の言葉に、ディムアは怪訝な表情を浮かべる。


ロ「…わかりました。受けて立ちます。」


迷うことなく頷いたロードは、小さく笑っていた。


「そう来なくちゃ!じゃあ、早速入って来て!」


そう言った女子生徒は、校舎内に走って行った。


ル「…だ、大丈夫か?あの女子生徒の言いなりで…。」


不安な様子で、ルクはロードに尋ねる。


ロ「魔法の書が本当にあるかどうかはわかりませんが、なんだか面白そうじゃないですか?」


マ「で、出た!好奇心旺盛ロード!」


ロードの純粋な笑顔を見て、マオは苦笑いでそう声を上げる。


フ「ちょっと怖いけど…ロードは頼りになるから安心ね!」


デ「…うん、そうだな。」


フレイシーの言葉に、ディムアも少しの笑顔を見せて頷く。


マ「だね!ロード、みんなを守ってね!」


ロ「任せてください。」


マオに視線を向けられ、ロードは微笑んで頷いた。


ル「…やっぱり、モテる男は違うなぁ…!」


心の余裕を見せるロードを見て、ルクは感心するように呟いた。


こうして、5人は廃校の歓迎学園の校舎内へ、足を踏み入れた。


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