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ラファメア・プロテクション  作者: あおいきりん
4*ラファ族との出会い
21/92

ポプリのお願い

?「うーん、うーん。どうしよう…困った…。」


ダンジョンをある程度進んだ場所で、そんな声を漏らす熊に出会った。


ロ「…あの、すみません。あなたがポプリさんですか?」


?「んっ!?あぁ、そうだよ、ボクはポプリ。こんな場所に旅人さんが来るなんて、珍しいなー。」


ロードに声を掛けられ、ポプリはそう返す。


フ「私たち、ポプリさんにお願いがあって来たんです。」


ポ「そうなのー。でも、ボク今ちょっと困ってることがあって、今はそのお願いを聞けないかもしれないんだよなー。」


フレイシーの言葉に、ポプリは困ったような表情をする。


マ「あらら、こっちでもトラブルが起きてるのか。」 マオは苦笑いを浮かべる。


ロ「困っていることとは何でしょう?」


ポ「〝クム〟がたくさん湧いて出て、ボクの畑を荒らしに来るんだよー。普段こんなに出て来ることないのにー。」


ロードの問い掛けに、ポプリはそう答える。


フ「なんだか、クローバーが荒らされたことに似てるわ…。」


デ「うん…。そうだな。」


フレイシーとディムアは、心配そうな表情で顔を見合わせた。


ロ「わかりました。クムというモンスターを退治すればいいんですね。」


ポ「え!キミたち、クムをやっつけてくれるの?」


ロードの言葉を聞くと、ポプリの表情は明るくなる。


フ「私たちに任せて!」


フレイシーは、笑顔で頷く。


ポ「助かるよー!ありがとう!クムは強いから、気を付けて!」


マ「オッケー!」


ポプリの言葉に、マオも頷いた。


こうして、4人はクムを退治しに向かった。




クムを探しに、ダンジョン内を歩いていた。


フ「そういえば、クムってどんなモンスターかな?」


マ「クムは、灰色の熊みたいなモンスターだよ。耐性は物理と銃、弱点は魔法!」


フレイシーの問い掛けに、マオは頭の中でクムについてのデータを引き出し、説明する。


ロ「弱点魔法ですか。魔法型の僕たちには有利な戦闘になりそうですね。」


デ「そうだな。」


笑顔で言うロードに、ディムアは頷いて見せる。


そのとき、目の前の曲がり角から、1体の灰色の熊が歩いてきた。


マ「あっ…!こいつがクムだよ!」


クムと視線が合い、マオは声を上げる。


そして、クムは4人に猛スピードで突進してきた。


フ「きゃぁっ!?」


その迫力に、フレイシーは思わず悲鳴を上げ、目を伏せる。


ロードは素早くウォーターシェルを唱え、クムに水の弾を放った。


水の弾を直撃したクムは、その勢いで壁に激突し、消滅した。


デ「…ナイスだ。」


ロ「はい、ありがとうございます。」


唖然と呟くディムアに、ロードは微笑み掛ける。


フ「い、今の怖いモンスターがいっぱいいるのね…!頑張って退治しなきゃ…!」


マ「うん!頑張って!」


怖気付いているフレイシーに、マオはエールを送る。




気を取り直して、4人はまた進み出す。


曲がり角の先に、複数体のクムが待ち構えていた。


フ「っ!?」


その光景に、フレイシーは1歩下がる。


ロ「大丈夫です、落ち着いて戦いましょう!」


デ・フ「…うん!」


ロードの掛け声に、ディムアとフレイシーは同時に頷いた。


ロードはライトニング、ディムアはマジックタイフーン、フレイシーはウィンドエッジと、それぞれが範囲魔法を唱え、クムたちに大きなダメージを与える。


ロードのライトニングを受けたクムたちは一発で消滅したが、ディムアとフレイシーの攻撃魔法を受けたクムたちは、動きを止めたものの、まだ生きていた。


ダメージを受けたクムたちが、4人に一斉に襲い掛かってくる。


ロードはガルベスタタイフーンを唱え、数体のクムを強い風で切り裂き、消滅させた。


その魔法を逃れたクムたちを、ディムアはマジックリング、フレイシーはスナップウィンドの単体攻撃魔法で、確実に仕留めた。


マ「すごいすごい!3人とも、いい感じだよ!」


3人のクムとの戦闘の様子を見ていたマオが、嬉しそうに声を上げる。


フ「やったぁ!これなら倒せそうね!」


デ「…うん!そうだな。」


フレイシーとディムアは、笑顔を見合わせる。


ロ「この調子で行きましょう。」


マ「おーっ!」


ロードの掛け声に、マオは意気揚々と手を上げる。




4人は、この後も順調にクムを倒していった。


フ「…だいぶ倒したね!もういないかな?」


デ「多分もう全部倒したと思う。」


辺りを見渡して言うフレイシーに、ディムアは小さく息をつきそう答える。


ロ「みんなお疲れ様です。では、ポプリさんに報告しに行きましょう。」


マ「うん!お疲れー!」 ロードの言葉に、マオは元気よく頷いた。




ポプリのいる場所へ戻って来た。


ポ「…あれぇ?みんな、戻るの早かったね。やっぱり、あれだけたくさんのクムを倒すってお願いは無理があったよねー…。」


4人の姿を確認したポプリは、落ち込んだ様子を見せる。


ロ「いえ、ダンジョン内にいたクムは全部退治しましたよ。」


ポ「…えぇっ!?も、もう全部倒したって!?」


予想もしていなかったロードの言葉に、ポプリは目を見開いて声を上げた。


ポ「…いやぁ、あまりにも早く戻って来たから、危険だと思って途中で退治をやめたのかと思ったよ!」


マ「やめるなんてまさか!ちゃんとみんなで倒したよ♪」


ポプリの言葉に、マオは得意気に笑顔で胸を張ってそう答える。


ポ「そっかぁ、キミたち強いんだね!助かったよ!ありがとー!」


4人に向けて、ポプリは笑って頭を下げた。


フ「どういたしまして!それじゃあ、今度は私たちのお願いを聞いてくれるかな?」


ポ「うん、もちろんだよー。どんなお願いー?」


フレイシーが尋ねると、ポプリは頷く。


4人は、クローバー祭に必要なクローバーの花壇が荒らされてしまったこと、クローバーをポプリに育ててほしいことを説明した。


ポ「そうなんだー。悪いことをするやつがいるもんだねー。」


フ「本当、困るのよね!」


話を聞いて困り顔で言ったポプリに、フレイシーはそう返す。


ポ「うんうん。わかったよー。ボクが行って、クローバーをすぐ咲かせてあげるよー!」


ロ「はい、よろしくお願いします。」


笑顔で言ったポプリの言葉に、ロードも微笑みを見せて返した。


ポプリをつれて、ロードたちはダンジョンを出た。




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