メガロポリスダンジョンへ
メガロポリスのフィールドに出た。
ロ「マオ、ダンジョンの場所はわかりますか?」
マ「ダンジョンねー、ちょっと待って…。」
ロードに尋ねられ、マオは自分の頭の中のデータから地図を引き出し、確認する。
マ「うん!ダンジョンの場所わかったよ!みんなついて来て!」
ダンジョンの場所を把握したマオは、ダンジョンへ向かって進み出す。
フ「すごい!行ったことないダンジョンの場所もわかっちゃうの!?」
ロ「はい、わかりますよ。」
驚いて声を上げるフレイシーに、ロードは頷いて見せる。
デ「自称優秀な助手AIだからな。」
マ「自称?さり気なくディスってない?」
少し意地悪な笑顔を見せるディムアの言葉に、マオは苦笑いを浮かべる。
デ「冗談だ。マオは自他ともに認める、ロードの優秀な助手だぞ。」
マ「わーい!珍しくディムアに褒められちゃった!」
ディムアがそう言い直すと、マオは満面の笑みを見せた。
フ「うふふっ!みんなといると楽しいね!」
ロ「そうなんです。マオとディムアがいてくれるおかげで、僕は楽しく旅が出来ているんですよ。」
マオとディムアのやり取りを見て笑顔で言うフレイシーに、ロードも微笑んでそう返した。
そんな調子で、マオを先頭に進んで行くと、ダンジョンの入り口を見つけた。
マ「ダンジョン着いたよー!」
フ「すごーい!さすが優秀AIのマオくんね!」
マ「いやぁ、それほどでも♪」
フレイシーにも褒められ、マオはご満悦だった。
ロ「マオ、お疲れ様です。早速潜入しましょう。」
デ「…うん。」
ロードの掛け声で、4人はダンジョンに足を踏み入れた。
フ「わぁ…薄暗いわ…。」
怖々と呟いたフレイシーの言葉が、ダンジョン内だとこもって聞こえる。
マ「大丈夫!怖くないよ!」
そう言ったマオも、ロードの肩にしっかりと掴まっている。
ロ「足元気を付けてくださいね。」
デ「う、うん…。」
ロードの言葉に、ディムアは頷き、彼の後ろをついて歩く。
しばらく進むと、白い綿毛のようなモンスターが現れた。
フ「あれは…モンスターなのかな…?」
フワフワと飛び跳ねながら近付いてくるそれを凝視し、フレイシーは呟く。
マ「…うん!モンスターだよ!名前は〝ポンポン〟、耐性は土と水、弱点は物理!」
フ「ポンポン!?可愛い名前ね!」
マオの説明を聞いたフレイシーは、思わず笑みを零す。
しかし、その直後、ポンポンは突然移動速度を上げ、フレイシーに体当たりをしてきた。
フ「きゃっ!?」
そのはずみで、フレイシーは尻もちを付いた。
再びフレイシーに突っ込む前に、ロードはフレイムトルネードを唱え、炎でポンポンを一瞬で焼き消した。
フ「…す、すごい!!ありがとう、ロード!」
ロ「いえいえ。」
ロードの魔法に感激するフレイシーに、ロードは小さく笑い掛ける。
マ「あ、またポンポンが来るよ!今度は2体!」
そう声を上げたマオの視線の先で、2体のポンポンが急接近してきていた。
フ「わかったわ!」
フレイシーは杖を構え、ウィンドエッジを唱える。
まとわりつく風に切られたポンポンは、フレイシーの目の前で消滅した。
デ「っ!」
もう1体の、体当たりしてきたポンポンに、ディムアはライトニングを唱えた。
雷を直撃したポンポンは、1発で消滅した。
マ「いいねー!いい感じだよ!」
マオは嬉しそうに3人にそう声を掛ける。
ロ「そうですね。フレイシーのウィンドエッジ、いい感じでした。」
フ「ありがとう!ロードとディムアもね!」
デ「…うん。」
3人も、笑顔を見せ合っている。
フ「マオは、モンスターの説明をしてくれるの?」
ロ「はい。マオはモンスターの耐性と弱点を言ってくれるので、それを参考に戦えば効率よく倒すことが出来るんです。」
フレイシーの言葉に、ロードが頷いて返答する。
フ「そうなの!?本当にすごいわ!」
マ「そうでしょー!えっへん♪」
フレイシーにまた褒められたマオは、満面の笑みで胸を張った。
デ「…新たなモンスターが近付いて来てる。」
「っ!」
ディムアの言葉に、仲間たちはダンジョンの先を見つめる。
今度は、2種類のモンスターが数体、4人に接近してきていた。
マ「えーと、蛾みたいな方は〝モスモス〟!耐性は土と風、弱点は物理と銃!コウモリみたいな方は〝トビ〟!耐性は物理と銃、弱点は魔法だよ!」
ロ「了解です!」
マオの説明に、ロードは頷き、再び杖を構える。 そして、ロードはライトニング、ディムアはマジックタイフーンの範囲魔法で、モンスターたちの数を一気に減らした。
フ「それっ!」
2人の魔法を逃れた1体のトビに、フレイシーはウォーターシェルを唱えた。 水の弾を直撃したトビは、消滅した。
マ「…すごい!3人で戦うとあっという間だね!」
ロ「はい。フレイシーが仲間になってくれたおかげですね。」
興奮気味に声を上げるマオに、ロードが微笑んで頷いて答える。
フ「えへへ♪やったわ!」
フレイシーは可愛らしく手を挙げて喜んだ。
マ「…あれ?そういえば、ディムアのさっきの魔法、無属性の範囲魔法!?」
先程ディムアが唱えた魔法を思い出し、マオはハッとする。
デ「…今更か?さっきのマジックタイフーンなら、カバリア遺跡ダンジョンでも唱えていたが。」
マ「えっ!マジ!?」
横目で見てくるディムアの発言に、マオは目を丸くする。
ロ「そうですね。ディムアは無属性魔法の範囲魔法、マジックタイフーンを、最近習得しましたよ。」
驚くマオに、ロードはそう説明する。
デ「お前に言われたからな。ロードに優先的に教えてもらってたんだ。」
マ「あ、あはは…。オレの言葉ちゃんと覚えてたんだ…。」
ドヤ顔のディムアの発言に、マオは苦笑いを浮かべる。 コーラルビーチでマオに言われた言葉を、ディムアはしっかり根に持っていたようだ。
ロ「これで、メア族は無属性の範囲魔法、属性魔法も習得出来ることが判明しましたね。」
マ「そうだね!オレのデータに追加しておくよ!」
ロードが微笑んで言うと、マオは早速自らの内蔵データにその事項を追加した。
フ「もしかして、ディムアはロードから魔法を教わってるの?」
デ「うん。無属性魔法と、雷属性魔法も教えてもらった。」
ロ「今は火属性の魔法を教えています。もう少しで習得出来そうですね。」
デ「…うん。」
ロードが声を掛けると、ディムアは嬉しそうに小さく笑って頷いた。
マ「…なんか、オレの知らない間にディムアがどんどんレベルアップしてる…!」
驚きのあまり、マオは苦笑いを浮かべる。
フ「ロードは魔法の先生なのね!」
フレイシーは、ロードとディムアを見つめる。
ロ「先生という程、そんな大したことは教えてないです。軽く教えるだけで、ディムアは魔法をしっかり習得出来ますから。」
デ「…お、教え方が上手いおかげだな…。」
ロードに視線を向けられるが、ディムアはうつむき、恥ずかしそうに呟いた。
マ「あらあら、ディムアちゃんったら、照れちゃって可愛い♡」
デ「…べっ、別に照れてなんか…!」
ニヤニヤと笑うマオに顔を覗き込まれ、ディムアは赤くなった顔を両手で隠す。
フ「うふふ。2人とも可愛いわね!」
ロ「そうですね。マオもディムアも可愛いです。」
マ「本当に!?わーい!」
デ「…むぅ…。」
フレイシーとロードのやり取りを聞き、マオは喜び、ディムアは更に恥ずかしそうにしていた。
そんな調子で、4人はダンジョンを進んでいた。




