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ラファメア・プロテクション  作者: あおいきりん
4*ラファ族との出会い
19/92

クローバー祭の手伝い

フ「ねぇねぇ!みんなはどんな魔法が使えるの?」


家に向かいながら、フレイシーは仲間たちに尋ねる。


ロ「僕は、火と水と風と雷の属性魔法、それから無属性魔法を使えます。」


フ「えっ!?そんなにたくさん使えるなんて、すごいわね!」


ロードの返答に、フレイシーは驚く。


マ「ロードはたくさんの属性が使えるし、全部超上級魔法まで使いこなすよ!しかも、敵から攻撃を受けたら、何かしらの属性魔法で必ず反撃するんだ!すごいでしょー!」


フ「本当に!?ロードって、とっても強いのね!」


得意気に笑顔を見せるマオの言葉を聞き、フレイシーはロードを尊敬の眼差しで見つめる。


ロ「いえ、大したことではないですよ。」


ロードは小さく笑い、首を横に振る。


デ「そんなに謙遜しなくても、ロードはすごく強いだろ。」


ロ「…そうですか?ありがとうございます。」


ディムアのその言葉に、ロードは少し照れたように返した。


フ「ディムアはどんな魔法を使うの?」


デ「私は…無属性魔法と、雷と闇。」


フレイシーに尋ねられ、ディムアはそう答える。


フ「そっか!ディムアはメア族だから、闇属性を持ってるのね!」


なるほどというように、フレイシーは頷く。


マ「うん。でも、闇属性魔法を普段使ってると、メア族だとすぐに知られて、悪いヤツに襲われてしまうかもしれないから、使わないようにしてるんだよ。」


フ「あ、そうなのね…。メア族を攻撃してくる人がいるのは、本当に悲しいね。」


マオの言葉を聞き、フレイシーは悲しそうな表情で視線を落とす。


マ「そうだね。でも、ロードがディムアを敵から護ってくれるよ!ね、ロード♪」


ロ「はい。護りますよ。」


マオに声を掛けられると、ロードはディムアを見つめて微笑み、頷いた。


デ「…。」


ディムアはロードから視線を逸らし、頬を赤く染めた。


フ「よかった!ロードが護ってくれたらとっても安心ね!」


デ「…うん。」


フレイシーに笑顔で声を掛けられ、ディムアも小さく笑みを見せて頷く。


ロ「フレイシーは、光属性魔法を使うんですか?」


フ「うん!でもね、光の魔法って結構魔力を消費するから、普段は無属性魔法と、水と風の魔法ばっかり使ってるの。えへ!」


ロードの問い掛けに、フレイシーはお茶目に笑ってそう返す。


マ「へぇー、光魔法は魔力の消費が激しいんだ!光魔法、見てみたかったんだけどなー。」


ロ「いつ強い敵が現れるかわからないので、魔力は温存しておくことに越したことはないですからね。光魔法のお披露目は、いざというときにとっておいてもらいましょう。」


マ「はーい。」


ロードの言葉を受け、マオは残念そうな笑顔を見せて返事をした。


フ「ごめんね!フィールドに出たら、光以外の私が持ってる魔法を見せてあげる!ロードより全然弱いと思うから、期待しないでね?」


マ「いや、期待しちゃうなー!」


フ「もおー!」


少し意地悪な笑みでマオが言うと、フレイシーは頬を膨らまし、困ったように笑った。


ロ「フィールドに出て、みんなで戦うのが楽しみですね。」


デ「…うん、そうだな。」


ロードとディムアは、笑顔を見合わせた。




そんなやり取りをしながら、4人はフレイシーの家に到着した。


フレイシーは、家のドアを開けようとするが、ドアは鍵が掛かっている。


フ「…あれ?鍵が掛かってるわ。」


マ「もしかして、お母さん、お出掛け中かなぁ?」


フ「うーん…。」


マオに尋ねられ、フレイシーは考える仕草をする。


フ「あ、そうだわ!今日は〝クローバー祭〟の準備のお手伝いがあるから、お母さんは〝イベントガーデン〟にいるって言われたんだった!」


思い出してそう言ったフレイシーは、恥ずかしそうに笑みを見せる。


ロ「クローバー祭…ですか。良い名前のお祭りですね。」


マ「なんかめちゃくちゃ楽しそう!」


ロードとマオは、祭りと聞いただけで気分が上がっている様子である。


フ「うん、クローバー祭はとっても楽しいのよ!お母さんに浄化魔法のことを聞きたいし、ちょっと準備の様子見に行ってみる?」


マ「うん!行く行くー!」


フレイシーの提案に、マオは元気よく手を上げる。


ロ「祭りの準備と聞くだけでも、楽しみですね。ディムア、行ってみますか。」


デ「あ、あぁ…うん。」


ロードに声を掛けられ、ディムアは戸惑いながら頷いた。




4人は、フレイシーの母に会いに、メガロポリスの敷地内にある、イベントガーデンに来た。


そこでは、祭りの準備が進められていた。


マ「すごい!屋台もあるんだね!」


フ「うん!クローバー祭当日は、いろんな屋台が出るのよ!」


準備中の屋台を見てわくわくするマオに、フレイシーも楽しそうにそう説明する。


ロ「当日は僕たちも参加したいですね。」


この場にいることが落ち着かない様子のディムアに、ロードがそう声を掛ける。


デ「…お祭りって初めてなんだが…。私も楽しめるか…?」 遠慮がちに、ディムアは尋ねる。


ロ「もちろんですよ。一緒に楽しみましょう。」


デ「…うん…!」


微笑むロードの言葉に、ディムアも小さく笑って頷いた。


フ「…あ、いたいた!お母さーん!」


母の姿を見つけたフレイシーは、母に駆け寄る。


母「…あ、フレイシー…。」


フレイシーの母は、困ったような表情を浮かべていた。


フ「どうしたの?何か困ったことがあったの?」


母「ええ…。けっこう大変なことが起こってしまったのよ…。」


フレイシーの問い掛けに、母は息を小さくついて答える。


ロ「…フレイシーのお母さん、はじめまして。」


フレイシーの後ろにいたロードが、母に声を掛ける。


母「…あら!フレイシーのお友達?」


フ「うん!今日お友達になったの!ロードと、ディムアと、マオよ!」


フレイシーは、母に仲間たちを紹介する。


母「みんな、フレイシーとお友達になってくれてありがとう!私は、フレイシーの母の〝アルフィナ〟よ♪よろしくね!」


アルフィナは、笑顔で3人にあいさつをする。


ロ「アルフィナさん、よろしくお願いします。早速ですが、何かお困りなんですか?」


ア「え、ええ、そうなの…。あれを見て。」


ロードの問い掛けに、アルフィナは近くにある花壇を指す。 その花壇は、植えられていたであろうたくさんのクローバーが、土ごと掘り起こされていて、荒れた状態となっていた。


フ「えっ…!?クローバーが…!」


フレイシーと仲間たちは、その荒れた花壇を凝視する。


ア「これはね、クローバー祭の為に育てたクローバーなの。押し花にして、来てくれる人みんなに配って、みんなの幸せを祈るっていうメインイベントなのよ。」


ロ「そんな素敵なイベントなんですね。それなのに、クローバーの花壇が荒らされてしまったんですか…。」


ア「そうなの…。これじゃあ押し花が作れなくて、イベントが出来ないのよね…。」


視線を落としてロードが呟くと、アルフィナも悲しそうな表情で返す。


マ「一体誰がこんなこと…!」


何者かもわからない犯人に対し、マオは怒りを感じているようだ。


フ「うーん…。なんとか新しくクローバーを育てられないかな…?」


ア「でも、これから種から育てるのでは間に合わないし…。」


フレイシーとアルフィナは、考え込む。


ア「…あっ!〝ポプリ〟さんなら、クローバーをすぐ育ててくれるかもしれないわ!」


マ「ポプリさんって?」


閃いたように声を上げたアルフィナに、マオが聞き返す。


ア「メガロポリスのフィールドを少し行った所に、ダンジョンがあるの。その中に住んでいる不思議な熊さんで、植物をすぐに成長させる魔法の力を持ってるのよ。」


デ「…すごい…。そんな力を持っているのか…。」


アルフィナの話を聞き、ディムアは驚いたように呟く。


ロ「では、そのポプリさんにお願いして、クローバーを育ててもらえばいいんですね。僕たちが行ってきますよ。」


ア「えっ!?ダンジョンの中にはモンスターがいるけど、大丈夫?」


ロードの言葉に、アルフィナは心配そうに尋ねる。


マ「大丈夫!オレたちに任せてー!」


意気揚々と、マオは胸を張った。


フ「私も一緒に行ってもいいかな?」


ロ「はい、お願いします。」


フレイシーの問い掛けに、ロードは快く頷く。


ア「みんな、ありがとう!ポプリさんは、ダンジョンのけっこう奥にいると思うわ。モンスターにはくれぐれも気を付けて…お願いね!」


ロ「わかりました。行ってきます。」


アルフィナに見送られ、4人はダンジョンへと向かった。



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