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ラファメア・プロテクション  作者: あおいきりん
3*パートナーとの絆
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仲直りがしたい

マオとショコラは、カバリア遺跡の街に到着した。


シ「お家着いた!マオ、ありがとう!」


マ「う、うん。あれ?結局、ショコラの飼い主は家にいるの?」


マオはきょとんとして、ショコラに問い掛ける。


ショコラは飼い主と一緒に出掛け、出先で迷子になってしまったのだとマオはてっきり思っていたが、それとは少し事情が違うようだ。


シ「そうだよ…。マオに言ってなかったけど、あたし家でお姉ちゃんに怒られて、家出してたの。」


マ「え?そうだったの?」


予想していなかった返答に、マオは驚く。


シ「…実はね、あたしお姉ちゃんが大切にしていたガラスの置物を間違って落として割っちゃったの。そしたらすごく怒られて…。悲しくて、しばらくの間家出してたんだ…。」


恥ずかしそうに笑いながら、ショコラはそう話した。


マ「そっかー。なんか、オレと似てるね。」


シ「そうなの。マオの話聞いて、あまりにもあたしと状況が似てるからびっくりしちゃった。」


マ「ははっ…。本当にね。」


2人は笑い合う。


シ「でも、マオと話して、あたしもお姉ちゃんにちゃんと謝らなきゃって思ったの。ちゃんと仲直りしたいからね!」


マ「そうだね。きっと仲直り出来るよ。」


ショコラの言葉に、マオは穏やかな表情で頷く。


シ「うん!マオも、ロードさんとディムアさんと、ちゃんと仲直りしてね?」


マ「もちろんだよ!」


シ「よかった。…それじゃあ、ばいばい!」


安心したショコラは、マオに手を振る。


マ「ばいばい。ありがとう、ショコラ。」


マオも笑顔でショコラに手を振り返した。


シ「こちらこそ!マオ、ありがとう!」


笑顔でそう返し、ショコラは家に向かって走って行った。




―ショコラの家の中では、ショコラの飼い主の女の子が、酷く落ち込んだ様子でいた。


しかし、ショコラが家に戻ると、女の子は泣いて喜び、ショコラを抱きしめた。


ショコラは、女の子の頬に自分の顔を擦り寄せていた。


きっと、女の子に『ごめんなさい』と言っているのだろう。


女の子は、ショコラの頭を優しく撫でていて、『もう怒ってないよ』と言っているようだった。


その様子を、マオは家の窓から覗き込んで見ていた。


マ「よかった…。ショコラ、お姉ちゃんと仲直り出来たね。…さて、今度はオレがロードとディムアに謝りに行く番だ!」


微笑んでそう呟いたマオは、ロードの居場所を確認し、向かい出した。




カバリア遺跡の街を出て、フィールドを進み出して少し経った頃だった。


マ「…あっ!あれは…!」


マオは何かに気が付き、それに近付く。


見つけたのは、ダンジョンへの入り口らしい穴だった。


マ「…これは間違いなくダンジョンへの入り口だ!入りたいけど、今は1人だし…。1人で行くのはやっぱり危険だよなぁ…。でも行ってみたい…!」


初めて見るダンジョンの前で、マオは好奇心と戦っている。


マ「…よし!ロードと合流してからまた来よう!」


そう決めたマオは、ダンジョンの入り口に背を向けようとした。


『ボンッ!!』


マ「―っ!!?」


そのとき、何か硬いものが飛んで来て、直撃したマオは、その勢いでダンジョンの中に飛ばされた。


マ「痛っ…!?な、なんだ!?」


マオは体勢を立て直し、状況を確認する。


大砲を持ち、体全体が石で出来たモンスターが、マオに向かって大砲の発射口を向けていた。


マ「うわっ…モンスターか…!あいつは〝石兵〟だな…。」


頭の中でモンスターのデータを引き出し、マオは呟く。


何とか石兵から逃れようとしたが、今度は、ダンジョンの奥から出て来た複数体のモンスターに、マオは囲まれてしまっていた。


マ「わっ!!?」


一斉攻撃を受けそうになり、マオはモンスターたちのいない方向へ、飛んで逃げる。


逃げた先にも、モンスターがうじゃうじゃいた。 マ「こ、こんなにたくさんいるのっ!?」


あまりにも多いモンスターの数に、マオは慌てる。 入り口に戻る道がモンスターたちに塞がれてしまい、戻れなくなってしまった。


マ「…逃げるしかないっ…!」


モンスターの攻撃を逃れながら、マオは行くつもりのないダンジョンの奥へと飛んで行った。




マオの居場所を、ロードは携帯電話で確認をしながら、ディムアとともにフィールドを進んでいる。


ロ「…ダンジョンがありますね。」


カバリア遺跡ダンジョンの入り口を見つけ、ロードは呟く。


デ「こんな所にダンジョンか…。まさか、マオがこの中に入っているのか…?」


少し険しい表情のロードを見つめ、ディムアは嫌な予感をめぐらせながら尋ねる。


ロ「…はい。マオの居場所を確認する限り、彼はこのダンジョンの中にいると思います。」


デ「1人でダンジョンに入ったなんて、危険じゃないか…!?」


ロ「そうですね…。いくら好奇心旺盛なマオでも、戦えないのに1人でダンジョンに入るという無謀なことはしないと思ったのですが…。」


ロードとディムアは、不安そうな表情で視線を合わせる。


デ「でも、入ってしまったんだな…。見つけに行こう!」


ロ「…はい、行きましょう。」


2人は頷き合い、カバリア遺跡ダンジョンへ潜入した。


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