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僕の好きな子に、汚い手で触んじゃねーよ!

作者: 七瀬







僕の好きな女の子は、“ホステスの仕事をしている。”

安い店のホステスの仕事は、やたらとエロイジジィが安い店で

若い女の子の体を触りまくるらしいんだ。

金が無い中年オヤジばかりだからか、、、?

オッサン達がここのお店の女の子にやりたい放題に触ると言うんだ!

しかも、キスされそうになったり、胸を揉まれかけたり、

僕は彼女にそんな店を直ぐにでもやめてほしいと頼み込んだんだ!




『頼むよ、あんな店、直ぐにでも辞めてくれないか?』

『無理よ! 私には、“親が作った借金もあるし!”』

『僕が君の代わりに借金を返すから!』

『・・・な、なんで? 付き合ってもない男性にそんな事を

してもらう筋合いはないわ!』

『“僕は心から君を愛してるんだ!”』

『・・・・・・』





・・・僕がそう言うと? 彼女は物凄く顔が引きつっていた。

そりゃそうだろうな! 僕も彼女が働いている店に通う常連客だ!

僕はただ女の子と話が出来ればそれでよかった。

でも? 初めて彼女を見て僕は彼女に一瞬で恋に落ちた。

僕はもう彼女しか見えなくなっていったんだ。




・・・そんな中、お店に来る変な客はお店で働く女の子達にちょっかいを

かけまくる。

やたらと女の子の体に触ろうとするし。

ヤラシイ目で女の子を見るオヤジ達。

僕はそれに耐えられなくなる!

僕は出来るだけ! 彼女を僕の居るテーブルに座らせるようにした。

追加のお金を払えば、彼女は他の席に行かなくて済む。

僕が彼女に手を出す訳もないし、ただ黙って僕の横に座っててくれればいい!





でも次第に、僕の貯金も底をつき彼女を守る事が出来なくなった。

彼女はエロイオヤジの餌食になる。

やたらと下品なオヤジに、酒を飲むように強要されて無理して

彼女はお酒を飲み、ヤラシイ目で彼女を見ながら酒のつまみにして

その後はあ酒に酔った勢いで、彼女の体を触ろうとするオヤジ。

僕はそれを見てもう耐えられなくなり、遂にそのオヤジにキレた!

僕はそのオヤジの前で、どれだけ僕が彼女の事を好きかを言ってしまう。





『はぁ!? お前、この子の事が好きなのか?』

『ほれほれ! この子のパンツ見たいか?』

【キャー――――――アアア!】

『やめろ! 彼女が嫌がってるだろう!』

『今は俺がこの子を金で買ってんだよ! 俺がこの子に何しようが

勝手だろうが!』

『やめろ!』

『やめてください! “今日でアンタを出入り禁止にするわー!”』

『はぁ!? おいおい? 俺は金払ってんだぞ!』

『じゃあーお金は返します! もう二度と来ないでください!』

『待て! 俺が何をしたっていうんだよ。』



『・・・ご、ごめんなさい、ありがとう。』

『もう安心だね!』

『スミマセン、ワタシが早くあのお客を出入り禁止にすればよかった

ものを、常連のお客さんっていうのもあってなかなか言えなくて。』

『もういいんです、ママ!』

『ごめんね、和葉ちゃん。』

『・・・ママ、』

『なにしろ、良かった。』

『ありがとう、樋川さん。』

『もういいんだよ。』








・・・その後、僕は彼女と付き合う事ができた。

彼女から見た僕は物凄く頼りなく、彼氏には程遠かったはずだ!

でもこの件で、彼女の僕を見る目が変わったのだろう。

今はあの仕事も辞めて、僕が彼女の代わりに彼女の借金を返している。

彼女もスーパーのパートの仕事を始めた。

もう変なおやじに彼女の体を触られる心配はないと思う。








・・・それと、彼女と付き合って初めて知った事が一つある!

それは? “彼女には子供が居た事だ。”

今は僕の子供のように彼女の子供を僕も可愛がっている。

“幸せは一つじゃない!”

こんな幸せもあっていいんだと今は胸を張って想えるようになったんだ!


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 最後のオチが! あるあるですね(笑)
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