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メンヘラちゃんとメンヘラくん  作者: 熊谷葡萄
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エピローグ お薬だけは手元から離れない


みんな、学生生活をエンジョイしているだろうか? 


僕の高校生活は死んでいた。


彼女はできない。友達すらもできない。そもそも、先生と話すことも全くない。目立たない生徒だった。唯一、成績だけは目立っていた。悪い意味で。


僕は成績がとても悪かった。クラスで下から数えた方がはやい成績。


そんな僕も、今は社会人として工場で働いている。そんな風に書くと、立派に思えるかもしれない。


だが、実態は酷いものだ。社会人になった今も、話す相手はいない。仕事の効率も悪く、怒られてばっかりだ。適当な謝罪でその場をやり過ごして、頭の中では上司を殺すことだけを考えている。そんなクズ人間になっていた。というより、社会人になってからクズになったわけではない。性格が歪んだまま大人にしまっただけだ。


取り返しがつかない。


TikTokで楽しそうに踊っている高校生を見ると、悲しくなる。というより、殺したくなる。虫唾が走るほど嫌いだ。あんな奴らは、全員死ねばいいと心の底から思う。


でも、わかっている。本当に死んだ方がいいのは僕だ。


僕は人とのコミュニケーションで幸せに感じたことは一度もない。仕事で罵倒されている時に幸せは感じないし、両親に将来について心配されている時にも幸せを感じることはできない。


唯一、デパスという薬を飲んでいる時だけが幸せだ。





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