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欠片の話
「ああ、そうか。ここは───が観測して、初めて成り立つ世界だったのか」
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ハジマリ
最初は白、次に翠。
『──あ、気づきましたか?』
鳥の囀り、動かし方を思い出して上体を起こす
『うんうん、問題はなさそうですね。流石第6世界管理人、素晴らしい技術力です』
翠に花が咲く
「……?」
『あぁ、何も分かりませんよね。今説明します、あなたは──』
自分の名前と収まるべき役
それだけ抱えて、部屋の真ん中に立っていた。
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みているのはだれなのか