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13 オールドアイテム

 ご満悦な昼食を終えたシュガーは引き続きまだ確認していないステータスを確認する為、トレーニングルームに向かう途中であった。塵一つ無く、丁寧に清掃された廊下の窓から見える太陽が反射して眩しく、目を細めながら向かっていると誰かからの連絡を受け取る。

 

 「……あ……ぼそっ、……主!」

 「はい、もしもし?……もしもーし!……って、おお!カゲロウか!どうした?」


 「報告したいことがございます故、今からお伺いしてもよろしいでしか」

(久しぶりの通信で、か、噛んでしまった)

 

 「おお!お願いした件か?早かったな、大丈夫だ!」

 「ではまた1時間後にお伺いいたします故、お待ちを」

 そう言い残し、カゲロウの無線が切れたタイミングと同時に再び誰かからの連絡を受け取った。


 「次は誰だろ、もしもーし」

 「シュガー様、いきなりのご連絡申し訳ありません、今よろしいでしょうか」

 

 「おお今度はテナか、大丈夫だぞ。」

 「急務の案件にて先にお伝えしたいことがありますので、1時間後にお時間よろしいでしょうか」

 

 「そうか、ちょうどカゲロウも同じ時間に報告に来るそうだから、一緒に同席して欲しかったんだ、ナイスタイミング!」

 「そうでありましたか、それでは1時間後にお伺いさせていただきます、失礼いたします。」

 そう言い残しテナからの連絡が切れる。

 

 「さて、1時間どうしようか……、新しいペットを呼び出すか……、スキル確認か……、……使ってないアイテムの整理でもするか!」


 「コンソールアクセス、アイテムインベントリオープン!」

 えーっと、使用履歴が古いアイテムはっと。

 

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 

 【アイテムインベントリ】<ソート・オールドアイテム>

 【武器】

 ・聖母の慈愛(2):聖母の加護を受けた杖。敵を倒しつつも、傷つけずにその心を癒す力を持つ。

 ・夜明けの刃(2):「未来への希望」を象徴する剣。穏やかな光を放つ。

 ・王家の遺剣:王族の家系に伝わる、簡素だが高貴な剣。王家の血筋を引く者に与えられることが多いが、まだ特別な力は発揮されない。

 ・霊獣の爪(2):霊獣の強力な爪で作られた武器。霊獣の力を宿しており、使用者に獣のような感覚と力を与える。

 ・竜の牙槍(2)・朽ちた剣(3)……etc

 【防具】

 ・聖母の法衣(2):聖母の加護を受けた法衣。持ち主を守りつつ、周囲の仲間を癒やす力を発揮する。

 ・月光の護符(6):月の力を宿した護符。月の光を浴びることで回復力が高まり、夜間の戦闘に有利、昼間や光明の下ではその力が弱まる。

 ・日光の護符(6):太陽の力を宿した護符。太陽の光を浴びることで回復力が高まり、昼間の戦闘に有利、夜間や暗闇ではその力が弱まる。

 ・時空のリング(4)・深海の鎧……etc

 【その他アイテム】

 ・古びた書物(4):古い魔法書。新しい呪文を覚えるために使うが、効果は限られており、魔法の範囲が狭い。

 ・聖母の宝珠(7):聖母の加護を受けた宝珠。使用することで、持ち主に聖母の祝福を与える。祝福を受けた者は、運命に導かれ、危険を避けることができるようになる。

 ・命の水晶(6):命を宿す水晶。持ち主や仲間を蘇生させる力を持ち、死者を生き返らせることができるが、使用には非常に高い代償が伴う。

 ・不死のリンゴ(5):不死の力を与えるリンゴ。食べると一時的に不老不死となり、傷を回復させるが、その反面、時間を超越した生き方を強いられることになる。

 ・霧の石(8):霧を操る力を持つ石。霧を生み出し、周囲の視界を遮ったり、霧の中で敵を迷わせることができる。

 ・妖精の粉(11)・天使の羽根(9)……etc

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「うーん、やっぱり種類も個数も多すぎる……見なかったことにしよう!」

 アイテム整理を諦めたときのいつもの口癖である。

 

 当時トップランカーに君臨していたシュガーのアイテム量は莫大な量がある。その中でも使用することがないアイテムといえば初期に使っていた物であったり、何かのクエストで入手した物であったり、使わないのにシリーズだからとコレクションした物だったり、単に使いにくかったりと、毎回整理しようとするのだが、貧乏性もあり捨てられない。又、特にはインベントリの圧迫にもなっていない為でもあった。

 

 「よくもまあ、これだけ集めたよな……、久しぶりにみんなに配るのも有りかな……、お、そろそろ時間だ!」

 腕時計型の端末で約束の時間がきたことを確認し、シュガーは自室へと向かう。


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