帝王様お仕事どーすんの??
ここは冥界。現世を生きた者たちには悪行を働いていたものも少なからず存在する。
そんな人たちの魂を牢獄に封印している。そんな場所だ。
その世界を統治しており、世界の均衡を担う帝王『イツトリ』は....
「あーーー、暇だあぁ」
王の威厳に似合わない発言と欠伸を玉座で行っていた。
「帝王様。そのようなだらしのない態度を取らないでください。」
玉座の横、秘書がいるポジションから小言を飛ばす黒髪ショートな女性がいた。
名を「トルエノ」。種族はヴァンパイアしかも、始祖のヴァンパイアである。
「だってよぉ、暇なのは事実じゃねぇか。魂どもは牢獄に閉じ込められているから暴れることもなし
ここに住んでる魔族たちは娯楽なんてものはもってないし。
それなのに、雑務は溜まってくんだぞ? 暇以外に言えたもんじゃねぇよ」
「雑務は溜まっているのですから暇じゃないじゃないですか」
「飽きるわ こんなもんずっとやってたら」
そう、最近この世界は大して大きな災害や外からの侵略など世界を揺るがしかねない
ものは来ていないのだ。よって、現在は平和そのものとなっているためやることが雑務しかないのだ。