出会い(7)
若干卑猥な表現が含まれます。しかし、続きません。
「……しらない天井だ」
嘘、本当は知っている。詳しく言うと俺が絶賛一人暮らし中の一LDKという小さな家の部屋にあるベッドの上。なんかごちゃごちゃしてるから一言で表すとベッドの上。
「あっ、お兄さん起きた?」
そう言って俺の額からタオルを取り、水を浸してからまた額に乗せる。……絞り方が甘い。
「…………」
先程まで俺を殺そうとしたゴスロリ少女を見て……視て、変な言葉が頭を過ぎった。
ゴスロリメイド。
「痛いところはありませんか? 御主人様ぁ〜」
「ぶはっ」
「ご、御主人様!!」
やばい、鼻血が……!!
「大丈夫ですか!?」
「近付くな!!」
俺を介抱しようと近付いて来た少女を遠ざける。じゃないと、俺は性犯罪者になる……って、今日のあれは駄目だな。取り敢えず気絶したのを置きっぱにして帰ったし……。服は整えたけど、どうなるやら。
「うーん」
「考え事ですか?」
「どわっ!?」
気付いたら目の前に少女がいた。焦って跳び退く。
「私、我慢出来ません。御主人様ぁ、御仕置きして下さい」
馬乗りになる少女……って、
「おい!」
「何してんだ、退け!!」
……く、動かない。化け者か!? ……いや、化け者か。
「御主人様、えっちぃ事、嫌い?」
んなわけあるかああぁぁ!!
「じゃあ、じっとしててね?」
長い夜が、始まった。