出会い(2)
※かなり際どい卑猥な描写です。苦手な方は即プラウザバック。
「……憂鬱どぅわぁ」
「奇声を発しないで下さい」
「……憂鬱だぁ」
「最初からそう言って下さい」
現在、異形から逃げて俺は昼食の最中。隣りで俺の発音に文句を言うのは幼馴染みの天野早夜。早夜は学年トップを争う程の容姿だ。肩下まで伸ばされた癖の無い艶やかな黒髪、切れ長の瞳。そして成績は常に一位。天は早夜に二物も三物も与えたらしい。
で、一応幼馴染みとして早夜の手作り弁当を食べているわけだが、いかんせんこいつに幼馴染みと言う属性は無い。
強いて言うならクーデレってところか。
俺の中の幼馴染みと言えば朝ベッドにダイブとか、世話焼きとか。
だけど早夜は
「昼、屋上ですから」って言うだけ。
基本無口でクールな人間なのだ、早夜は。
「なぁ早夜、幼馴染みなんだからもう少し幼馴染みらしくしない?」
「刹君こそもう少し具体的に」
「朝迎えに来たり」
「目覚ましがあるでしょ」
そう言う意味じゃねぇ!!
「なんつーか、こう……もちーと可愛く」
「悪かったですね、可愛くなくて」
そう言うと早夜は俯く。
もしかして、拗ねた?
「ごめん、謝るから機嫌直して」
「怒ってません」
「ほら、拗ねないで」
「拗ねっ!! ……別に拗ねてないです」
唇を尖らせて明後日の方を向く早夜。俺は一秒たりとも迷わず早夜を抱き締める。
「やっ、離して下さい」
「駄目」
「う〜、何でですか」
「可愛いから」
そう言って額に軽く口付けする。
「なっ!?」
顔を真っ赤にさせて狼狽える表情はなかなか見られない。レアだ。
「どど、何処が可愛いのよっ!!」
「そーゆうとこ」
俺が抱き締める力を強くすると、早夜も怖ず怖ずとした感じで抱き締め返してくれた。
「早夜」
顎をくいっと上げ、ふっくらとした唇に吸い付く。
お互いの舌が口内で絡み合う。
「飲んで」
「……んっ」
早夜の口内に唾液を流す。
こくりと、白い喉が鳴った。
それを見ながら早夜の柔らかい太腿を撫でる。
目が合うと小さな声で
「……良いよ」とだけ言われた。
スカートをたくしあげると、早夜はそっぽを向き唇を噛んだ。
「初めてじゃないんだからさ、気楽にいこうぜ」
言うと睨まれた。
「……デリカシーの無い人」
デリカシーねぇ、……死語だろ、それ。
心の中で突っ込みつつ、中指を舐める。唾液をよく付着させ、ショーツに手を掛けた瞬間、キーン、コーン、カーン、コーンと予鈴が鳴る。
それを凄い勢いで無視しながら事に励む。
「はぁん、……ちょっと、んっ、じゅ、授業が……あんっ」
「だーってろ、集中出来ん」
「だ、だって、あっ、……んっ、そ、そこっ、良いっ!」
「そろそろいくぞ」
「え、まだ準備が……あああぁぁぁ!?」