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鬼姫  作者: 及川
11/15

出会い(11)

「痛っ!」

 いきなり背中に走った痛みに目を覚ます。

「何すんだよ! ……って、早夜か」

「……来た」

「いや、見たら分かるし」

 俺がそう言うと、早夜は目を細めた。失言だったらしい。

「そう怒るなって。昼ヤれなかったのは仕方ないさ。今ヤればいい」

「……それで怒ってるんじゃない」

「違うのか?」

「違う……ってわけじゃないけど……違う」

 いや、どっちだよ。

 焦れったいのでそのままソファーに押し倒す。

「………ぁ」

 しまったな。ソファーが柔らか過ぎてヤり難い。

「早夜、押し倒しておいてアレだけど、立ってヤるぜ」

「え? 立って……?」

「嫌か?」

「嫌……じゃないけど」

 まぁ、嫌って言っても無理矢理するけど。

「まったく、好きなら好きって言えよ」

 耳元で挑発するように囁くと、早夜は声を荒げて叫んだ。

「好きよ、好きです! 立ってヤるのが好きです! ぐちゃぐちゃに×されるのが好きです! 泣き叫んで許しを請うまで×××を×××で目茶苦茶に×されるのが好きなんですっ!!」

 その声の大きさと内容に頭がクラクラする。確か、部屋の外にメイドさんが二人くらい居たはずだ。絶対聞こえてるだろうな……って、言ったそばから部屋を覗いてるし。

「早く×して下さい! ×××を×××にぶち込んで下さい!!」

「だまらっしゃい」

「痛」

 何か、やたらヒートアップしてきたようなのでチョップで止める。

 早夜はあまりいじめ過ぎるとこうなる。

 俺は早夜が大人しいうちに行為を済ませようと思い、急いで服を脱ごうとし、未だにメイドさんが覗いているのに気付いた。……まぁいいや。

 結局、何時もより激しく励んだわけだが、いきなり部屋に乱入して来た巫条に殴られた。どうやら屋敷中に響いていたらしい。

 ……真面に廊下を歩けなくなった早夜と俺であった。

すみません。本当、色々とすみません。こんな遅筆な作者をどうか罵って!! ……いや、それは流石に冗談です。…………今度は早く書き上がると良いんだけどなー。

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