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2つの気配
枝分かれした所まで登ってきた。登り切ってみればそこは板張りの床の如く真っ直ぐで真っ平らで奥行きも幅もかなりある道?廊下?があった。
なんと言うか超巨大な丸太を真っ二つにして平の面を上に置いてある感じだ。木が大きいからかなり広い。
歩きやすくて良いんだけど。遠くの方に気配が2つ。
ここに住んでる者が居るのだろう。真っ直ぐな道なんて作らないだろうし。
警戒し気配を消しつつ近づい行く。
遠目からでも屋根みたいのが見える。ついでに真っ白い大きな塊が。真っ白で見にくいが西洋竜っぽい。気配の1つがこれだろう。
もう1つは人型っぽい。ただ感じられる魔力が魔物と違う。清く一切の淀みの無い魔力。まるで大自然の神秘を前にしている感覚だ。本能が理解する。
この人型の何かが、この世界の全ての母なのであると。