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猫は異世界で魔獣でした。  作者: 猫にまたたび
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北へ

 事前準備を終えて日の出とともに出発した。


 今回は東西南と違い時間を掛けて北上する予定だ。数日は戻らないと母猫と兄弟達にも伝えてある。兄弟たちはズルいと言い付いてこようとしたが母猫が却下した。


 自分の場合は単独での狩りでお肉提供してたりするので許可が出た。普段の行いは大事だぞ。兄弟達よ。


 出発して暫くは平穏だろう。猫のテリトリーは結構広かったりする。もしかしたらこの森の頂点が猫里の猫達かもしれない。単独でも結構強いのに集団でいるんだし。


 太陽が頂点に差し掛かった頃に魔力探知で知らない魔力を感じるようになった。警戒し気配を消して観察する。


 一番初めはラプトルに似た二足歩行の恐竜だ。体高は約1メートル程だった。数としては7~10頭程のグループで分かれており近くにもグループが存在した。30頭前後で群れとし狩りに行くときにグループ分けしていると思われる。スピードもそこそこ有りそうだが里の猫に比べると断然遅い。脅威でもないので観察だけにしてスルーする。今の自分は隠密だ。そうそう気づかれはしない。


 奥に行くにつれ、かなり拓けた場所に色々なのが居た。ティラノサウルスみたいなのとか、ステゴサウルス、アンキロササウルス等々、恐竜が跋扈していた。ブラキオサウルスみたいなのも居て頭の天辺に登ったりした。大型過ぎるために自分なんか豆粒みたいなもので見向きもされなかった。ここは恐竜ゾーンだな。ドラゴンと思いきや恐竜とは。


 とか思っていたら、コイツら口からブレスを放っていたよ。しっかり異世界仕様になってました。ドラゴンと勝負したらどっちが勝つのか。恐竜もドラゴンも一緒のような気もするけど。


 ブラキオサウルスの頭上に乗ったとき海っぽいのがあった。そちらも観察した。遠目には首長竜が見えるし、魚はやたらに大きい。これモササウルスとか居るんじゃないのか。ワクワクが止まらないが探索はしない。海の探索とか現実じゃないし、断念した。


 恐竜ゾーンに入ってから薄っすらと見える巨大な何かが見えていた。一先ずそこまで行ったら帰ろう。何となくアレじゃないかなと思いつつ移動を開始した。

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